10月29日にアラビア海に現れたサイクロン『キャー』が観測史上最大の勢力になっていると話題になっています!
この出来事を聞いて、どうしても気になるのは『キャー』という名前ですよね?
そしてサイクロンというのはどんなものなのか、台風みたいなものなのか?竜巻みたいなものか?
今回は、アラビア海沖に現れたサイクロン『キャー(kyarr)』についてお伝えします!
「キャー(kyarr)」という名前について
サイクロンはベンガル湾や北インド洋に存在する熱帯低気圧が発達したものを指します。
2000年にバングラデシュ、インド、モルディブ、ミャンマー、オマーン、パキスタン、スリランカ、タイの8か国が集まって、ベンガル湾とアラビア海を起源とする熱帯低気圧に名前を割り当てたのです。
そして各国が8つずつサイクロンの名前を提出し、合計64個の名前が存在します。
今回の『キャー(kyarr)』はミャンマーが付けた名前で、意味はミャンマー語で「虎」という意味です。
名前通り、虎の如く猛威を奮っているということになります。
スーパーサイクロン「キャー(kyarr)」はどんなサイクロンなのか?
日本だけでなく、アラビア海でも記録的な事が起きてる。
観測史上最強スーパーサイクロン「キャー」出現 アラビア海(森さやか) – Y!ニュース https://t.co/kTawNUQu8U
— 森田 正光 (@wm_morita) October 29, 2019
この『キャー(kyarr)』の勢力がかなりやばいと言われているのです!
サイクロンの現況
アラビア海はインドとアラビア半島に囲まれた海域で、ここではサイクロンは現れることはあっても、強い勢力にまで発達するのは稀です。それはこの海域は、砂漠からの乾いた風やモンスーンと呼ばれる季節風などの影響で、サイクロンの発達が邪魔されるためです。しかし現在のアラビア海は、こうした阻害要因がないばかりか、例年よりも海水温が高くなっています。このため「キャー(Kyarr)」は異例な発達を遂げました。
タイトルの雲画像は、そのサイクロンをとらえたものです。明瞭な目と、左右対称の雲が特徴的です。半日で最大風速が20m/s増え、28日(月)には64m/sまで発達しています。サイクロンの階級では最も強い「スーパーサイクロン」のランクで、台風でいうと「猛烈な」勢力に相当します。
観測史上最強のサイクロン
キャーの中心気圧は一時915hPaまで下がりました。これはアラビア海のサイクロンの中では、観測史上最も低い気圧です。これまでの記録は、2007年に発生したサイクロン・ゴヌで、その気圧は920hPaでした。ゴヌはオマーンに上陸後、大洪水を引き起こし、オマーン史上最悪のサイクロンとして記録されています。引用元:Yahoo! news
915hpaは、先日日本を襲った台風19号よりも強い勢力だといえます。
本当にかなりヤバいのです。
ネットの反応
今から11時間ほど前につべに投稿された観測史上最強スーパーサイクロン「キャー」のオマーンでの被害の様子
これけっこう笑い事ではないなhttps://t.co/TN37JfinxM pic.twitter.com/7XazIXFrFw— まさし@ヒガンバナ団長 (@M_masa_01) October 29, 2019
アラビア海観測史上最強スーパーサイクロン「キャー」(2019.10.29)とカテゴリーレベル5台風19号「ハビギス」(2019.10.11)
中心気圧915hPaって台風19号の最も発達した時と一緒だなと思って見比べ。
中心気圧一緒でもなんとなくハビギス禍々しい感が強い。キャーの被害が少なくすみますように。 pic.twitter.com/LjXPqojJ7E
— もしお (@mosio119) October 29, 2019
スーパーサイクロン「キャー」これか(; ・`д・´) pic.twitter.com/wNE3zg4CTS
— Round36912 (@Round444) October 29, 2019
観測史上最強スーパーサイクロンとはダイの大冒険に登場するバランの最強の攻撃魔法ドルオーラ並みに匹敵する威力なのだろうか。確かに、これを食らったダイを見たら周りの住民達はサイクロンの名前のごとくキャーと大混乱になりそう。何もかも消し飛ぶ威力だからね。そりゃ、神様に祈りたくもなるよ。 pic.twitter.com/egLkcds0hc
— ぴこたん★ (@keytranceArtmix) October 29, 2019
観測史上最強スーパーサイクロン「キャー」出現 アラビア海、将来に映画ディ・アフターが現実的になるかも知れない、地球温暖化による影響で一番悪いのはこの地球に住んでいる人々ですね。
— zf545354@zg8.so-net. (@simizunsato220) October 29, 2019
サイクロンは台風やハリケーンと何が違うのか?
それぞれ最大風速の基準に違いはありますが、熱帯低気圧が存在する地域によって、その呼ばれ方が違います。
台風は東経180度より西の北西太平洋および南シナ海で日本の分類です。
ハリケーンは北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北太平洋東部、タイフーンは北太平洋西部、サイクロンはベンガル湾、北インド洋に存在する熱帯低気圧を指します。東太平洋のハリケーンが東経180度を横切れば台風の発生となります。
台風とタイフーンは似ていますが、基準となる最大風速に違いがあります。また、ローカル名ですがオーストラリア西海岸ではウイリウイリー、フィリピンではバギオと呼ばれます。
国際分類 日本の分類 (最大)風速 Tropical Depression (TD) 熱帯低気圧 17.2m/s未満 Tropical Storm (TS) 台風 17.2~24.5m/s Severe Tropical Storm (STS) 24.6~32.6m/s Typhoon(タイフーン)
Hurricane(ハリケーン) (T)
Cyclone(サイクロン)32.7m/s以上 引用元:ウェザーニュース
すごく簡単にまとめると、日本の方に来るのはタイフーン、アメリカの方に現れるのはハリケーン、東南アジアの方に現れるのはサイクロンということになり、違いは発生する場所ということになります。
台風というのはこれらの熱帯低気圧の総称だとされていますが、天気予報などではタイフーンを台風と呼ぶことが多いです。
もちろん、場所の特性などで違いはあるでしょうが、基本的には日本の台風とおなじようなものになります。
↓↓台風の種類について更に詳しく知りたい方はこちら↓↓
スーパーサイクロン「キャー(kyarr)」の状況
スーパーサイクロン「キャー(kyarr)」の状況を米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予想センター(ECMWF)の予想を動画にしているWindyの予想などを見てみましょう!
画像引用元:JTWC
アラビア海で停滞しているという感じですね。
これから更に西へ進路を進めていくようです。
まとめ
今回のサイクロン「キャー(kyarr)」は日本への影響はありません。
しかし、そちらの方へ渡航する予定がある人は、十分注意していきましょう。
この前の台風以上の被害があるかもしれません。