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大森南朋の父親は麿赤兒で兄は大森立嗣!母親や実家がすごかった!

oomorinao_family 俳優

俳優として確かな存在感を放つ大森南朋さんですが、その家族について調べてみると驚かされることが多いかもしれません。

お父さんは舞踏家で俳優としても知られる麿赤兒さん、お兄さんは実力派映画監督の大森立嗣さん。

すでにこの時点で芸術一家の空気が漂いますが、さらにさかのぼると、武士や軍人といった歴史的背景を持つ家系や、文化サロンの中心人物だったお母さんの過去など、知れば知るほど惹きこまれるようなルーツが浮かび上がってきます。

南朋さんの演技に感じる深みや品のある佇まいには、そうした家族や生い立ちが自然と影響しているのかもしれません。

この記事では、大森南朋さんのご家族や実家の背景について、丁寧にひもといていきます。

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大森南朋の父親は麿赤兒

大森南朋さんのお父さんは、個性的な存在感で知られる俳優・舞踏家の麿赤兒(まろ あかじ)さんです。

麿赤兒さんは、劇団「大駱駝艦(だいらくだかん)」を主宰し、前衛舞踏の第一人者としても知られています。

役者としても数多くのドラマや映画に出演しており、大河ドラマ『太平記』や『武蔵 MUSASHI』、NHK朝ドラ『ふたりっこ』『オードリー』、そして『水戸黄門』といった時代劇まで、幅広いジャンルで重厚な演技を見せてきました。

俳優業だけでなく舞踏家としての活動も高く評価されており、1974年から2008年にかけて舞踊評論家協会賞を複数回受賞。

さらに、2006年には文化庁長官表彰、2018年には詩人・種田山頭火の精神を継ぐ人物に贈られる「第1回種田山頭火賞」も受賞しています。

また、親子での共演歴もあり、2011年公開の映画『まほろ駅前多田便利軒』では同じ作品に出演。

お互いの出演作を観るなど、表現者としても良き理解者であることがうかがえます。

麿赤兒さんは、舞台を中心に活動してきた一方で、大森南朋さんは映像作品を主戦場にしており、表現のスタイルは異なりますが、独自の芸術観を持つ父の背中を見て育った大森さんの現在の演技力には、少なからず影響があると考えられます。

なお、麿赤兒さんの芸術活動や家族観については、過去のインタビューや舞台挨拶などでも言及されており、息子である南朋さんとの関係性においても、互いを俳優として尊重し合う姿勢が印象的です。

大森南朋の兄は大森立嗣

大森南朋さんのお兄さんは、映画監督として高い評価を得ている大森立嗣(おおもり たつし)さんです。

もともと俳優としても活動していた立嗣さんですが、のちに監督業へと転身し、2005年の『ゲルマニウムの夜』で長編映画デビュー。

その後、『まほろ駅前多田便利軒』『ぼっちゃん』『さよなら渓谷』『日日是好日』など、骨太で人間味あふれる作品を数多く手がけています。

特に『まほろ駅前多田便利軒』では、実の弟である大森南朋さんとお父さんの麿赤兒さんが出演しており、親子共演という点でも話題になりました。

兄弟でありながら、同じ表現の世界でそれぞれの道を歩むふたりには、若い頃にはぶつかることも多かったようです。

南朋さん自身、過去のインタビューで「一時期は不仲だった」と語っていますが、年齢を重ねた今ではご飯を一緒に食べに行くような関係になったそうです。

ただし、必要以上に近づきすぎることもなく、立嗣さんは「ベタベタした仲ではないけれど、どちらかが亡くなったら葬式には行く。そういう切っても切れない関係」と、兄弟の距離感を冷静に語っていました。

公私において節度を保ちつつ、互いをリスペクトする姿勢がうかがえる発言です。

なお、大森立嗣さんは脚本も手がけることが多く、作品のテーマにも反骨精神や人間の陰影が強く投影されており、そうした作風が南朋さんの演技とどこか共鳴しているようにも感じられます。

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大森南朋の実家や家系図がすごい!

大森南朋さんは東京都出身で、実家の家系には歴史的に見ても興味深い背景があります。

父方の先祖には、加賀藩前田家に仕えた本多家の筆頭家臣の血を引く武士がいたとされ、祖父は旧日本海軍で参謀まで務めた軍人だったそうです。

つまり、大森家のルーツには武士や軍人といった、日本の歴史や文化を背負うような人物が名を連ねています。

一方、母方の家系もユニークで、5代前の先祖は日用品を貸し出す「貸物業(レンタル業)」を営んでおり、時代に先駆けた生活サービスに関わっていたことがわかります。

さらに曽祖父は、普通選挙制度の導入を訴えた市民団体の幹部だったとされており、政治や社会運動の面でも先進的な思想を持っていたようです。

そんな歴史ある家系に生まれながらも、大森南朋さんの幼少期は決して恵まれた環境ではありませんでした。

ご両親は南朋さんが幼い頃に離婚されており、その後はお母さんに引き取られて東京都杉並区で暮らしていたそうです。

父である麿赤兒さんが舞台を中心に活動していたこともあり、経済的に余裕があったとは言えず、比較的質素な生活を送っていたことが伺えます。

とはいえ、南朋さん自身はインタビューなどで「貧しかったとは思っていない」と語っており、当時の経験が現在の演技力や価値観の礎になっていることは間違いないでしょう。

なお、現在の実家や居住地の詳細は公表されておらず、プライバシー保護の観点からも明らかにされていませんが、過去には「母と暮らしていたのは杉並区だった」と話したことがあるようです。

芸能一家に生まれながら、波乱を乗り越えて築いてきた南朋さんの歩みには、家系図以上に深い人間ドラマが詰まっていると感じさせられます。

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大森南朋の生い立ち

1972年2月19日に生まれた大森南朋さんは、幼少期から音楽に親しんでいた感性豊かな子どもだったそうです。

家庭環境としては、舞踏家で俳優の麿赤兒さんを父に持つ一方、両親の離婚後はお母さんに引き取られ、東京都杉並区で育ちました。

決して裕福ではなかったものの、文化的な刺激に囲まれた生活の中で、自身の表現への興味を育んでいったようです。

高校時代には友人たちとバンドを組み、音楽活動に夢中だった南朋さんは、大学に進学してからもその熱は冷めることなく、ライブハウスに通い詰めていた時期もあったそうです。

しかし、そんな中で転機が訪れます。父・麿赤兒さんのマネージャーから声をかけられたことがきっかけとなり、俳優としての道を意識するようになったといいます。

そして1993年には映画『サザンウィンズ日本編 トウキョウゲーム』に出演して映像デビュー。

1996年にはCMへの起用をきっかけに、本格的に俳優業に力を入れ始めました。

当初は脇役や短編作品への出演が多かったものの、2000年代に入ると個性派俳優として徐々に注目を集め、やがて主演作や話題作への出演が増えていきます。

音楽への情熱を持ちつつも、自らの可能性を柔軟に広げてきた南朋さんの姿勢には、若い頃からの表現への飽くなき探求心が表れています。

現在に至るまでの俳優としての礎は、この多感な学生時代と、偶然に導かれた一歩から始まっていたようです。

大森南朋の母親もすごい人だった

大森南朋さんのお母さんは、小林(旧姓)桃枝さんという方で、芸術や文化に深く関わっていた人物です。

若い頃から新宿の文化的な空間で存在感を放ち、特に伝説的な名曲喫茶「風月堂」では、常連の文化人たちから“女王”と称されるほど一目置かれていたそうです。

風月堂は当時、作家や映画監督、音楽家など多くの表現者が集うサロンのような場所で、桃枝さんはその中心的な存在として知られていました。

そして23歳のときには、新宿の雑居ビル内に自身のバー「ダダ」をオープン。

この「ダダ」は、芸術運動のダダイズムにちなんだネーミングとされ、既存の価値観にとらわれない自由な空気を感じさせる場だったといいます。

開店当時から、アングラ演劇やサブカルチャーの関係者が多く訪れていたとも語られており、当時の新宿カルチャーを語るうえで欠かせない存在となっていました。

その後、桃枝さんは離婚を経て大森南朋さんを女手一つで育てることになりますが、芸術や文化に対する深い理解と感性は、南朋さんの表現者としての根っこに大きな影響を与えたと考えられます。

本人もインタビューなどで、お母さんから受けた影響について「母は生き方そのものが表現だった」と語ったことがあり、役者としての感性や人間の奥行きに対する視点は、家庭環境の中で自然と育まれていったようです。

華やかでありながら芯の強い女性であった桃枝さんの姿が、今の大森南朋さんの表現にもどこか重なるように感じられます。

まとめ

大森南朋さんは、俳優・舞踏家として名高い麿赤兒さんを父に持ち、映画監督の大森立嗣さんを兄に持つという、まさに芸能一家の中で育ちました。

さらに父方には武士や軍人、母方には文化サロンの女王として知られた女性や社会運動に関わった先祖など、多彩で由緒ある家系を背景に持ちながらも、ご自身は決して順風満帆な道ばかりを歩んできたわけではありません。

幼い頃に両親が離婚し、音楽に没頭した青春時代を経て、表現者としての感性を育ててきた経験は、現在の深みのある演技にもつながっているように感じられます。

華やかな家系に注目が集まりがちですが、それ以上に、苦難を乗り越えながら積み上げてきた南朋さんの地道な歩みに心を打たれた方も多いのではないでしょうか。

今後も、その内面からにじみ出るような演技で、多くの作品に彩りを添えてくれることを期待したいですね。

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