東京大学大学院の准教授として教鞭を執る一方、ベストセラー『人新世の「資本論」』の著者としても注目を集める斎藤幸平さん。
思想家としての発言力に圧倒される一方で、「どんな学校を出ているの?」「学生時代はどんな感じだったんだろう?」と、その歩みや素顔に興味を抱いた方も多いのではないでしょうか。
メディアでは冷静かつ知的な語りが印象的な斎藤さんですが、東大を早期に中退して海外へ進学するなど、型にはまらない経歴を選んできた過去もあります。
この記事では、斎藤幸平さんの出身高校や大学といった学歴を中心に、年齢・身長・年収などのプロフィール情報まで、気になる点をまとめてご紹介していきます。
斎藤幸平の学歴
斎藤幸平さんは、日本と海外の教育機関をまたいで多様な学びを重ねてきた人物です。
都内の私立一貫校から東京大学を経てアメリカ留学、さらに東京大学大学院やドイツの名門大学で哲学を深め、国際的な視野を持った学者として知られています。
その歩みは、型にはまらない柔軟な進路選択の連続であり、思想家としての姿勢にも強く反映されています。
ここからは、小学校から大学までの学歴を順に見ていきます。
斎藤幸平の出身小学校
斎藤幸平さんの出身小学校については、具体的な校名は明らかにされていません。
ただし、出身が東京都であること、中学受験を経て私立中学校に進学していることから、都内の国立・私立小学校や、公立の学区域内でも比較的教育熱心な地域に通っていた可能性が高いと考えられます。
小学生時代からサッカーに打ち込んでいたという情報もあり、活発で好奇心旺盛な少年だったことがうかがえます。
すでにこの頃から、身体を動かすことと知的関心を両立させるような生活を送っていたのかもしれません。
斎藤幸平の出身中学
小学校卒業後は、芝中学校に進学しました。
芝中学は偏差値60台後半の男子進学校であり、探究型教育を重視しつつ、サッカー部にも所属して文武両道の学生生活を送っていました。
ポジションはボランチやフォワードでした。
ここで培った学びの姿勢や発信力が、現在の斎藤さんの思考基盤につながっていると考えられます。
斎藤幸平の出身高校
中学校卒業後は、芝高等学校に進学しました。
こちらの学校は完全中高一貫校で、高校からの募集はありません。
そのため偏差値は推定の65です。
斎藤幸平さんは、高校時代理系コースに在籍していました。
サッカーも続けていたものの、「俺は中田みたいにはなれない」と挫折してしまったそうです。
斎藤幸平は東京大学中退で海外の大学へ
高校卒業後は、東京大学に進学しました。
斎藤幸平さんは理科Ⅱ類(偏差値71)に、3ヶ月だけ在籍していました。
その理由は、日本の大学だと一度理系に進んでしまうとコースを変えるのは難しいため、文系・理系にとらわれないで済むアメリカのリベラルアーツカレッジに行こうと決めていたからでした。
ただアメリカの大学は学費がとても高いため、奨学金を取るためにアメリカの大学と、東京大学を併願したところ、東大も受かって奨学金も取れたのです。
アメリカの学校は9月入学であるため東大にも少しの間在籍し、ウェズリアン大学に行きました。
こちらの大学では、政治経済学部に在籍していました。
2012年にはドイツのベルリン自由大学哲学研究科修士課程を修了。
さらに2015年にはフンボルト大学大学院哲学研究科博士課程を修了し、博士(哲学)の学位(Ph.D.)を取得しています。
斎藤幸平のプロフィールや経歴
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名前:斎藤幸平
生年月日:1987年1月31日
出身地:東京都
血液型:非公開
身長:非公開
2017年、斎藤幸平さんは大阪市立大学大学院経済学研究科の准教授に就任し、本格的に教育・研究の現場での活動をスタートさせました。
翌2018年には、英語で執筆した著書『Karl Marx’s Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy』(Monthly Review Press, 2017)が高く評価され、マルクス研究の世界的な権威であるドイッチャー記念賞(The Deutscher Memorial Prize)を日本人として初めて、そして史上最年少の31歳で受賞しています。
この受賞によって、斎藤さんの名前は一躍国際的に知られるようになりました。
その後も、研究と執筆活動の両面で精力的に活動を続け、2020年には「マルクス経済学のエコロジー的転回に関する研究」により日本学術振興会賞を受賞。
2021年には一般読者向けに執筆した『人新世の「資本論」』(集英社新書)が、新書大賞2021を受賞し、思想書としては異例のベストセラーとなりました。
同書は韓国でも翻訳出版され、同年のAsia Book Awardsにおいて一般書部門の優秀図書賞も受賞するなど、グローバルな反響を呼びました。
2022年からは、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部に新設された「超域文化科学専攻」の准教授に就任し、環境・経済・思想を横断する教育と研究に従事しています。
学術界にとどまらず、NHK『SWITCHインタビュー 達人達』では柴咲コウさんとの対談に出演したほか、『100分de名著 ヘーゲル”精神現象学”』にも出演するなど、一般メディアでの発信も積極的に行っており、幅広い層に対して思考のヒントを提供し続けています。
斎藤幸平の年収
斎藤幸平さんの年収は正式には公表されていませんが、現在は東京大学大学院の准教授としての教育・研究活動に加え、著書の印税収入、講演活動、メディア出演など多方面で活躍しており、複数の収入源があることがうかがえます。
まず、国立大学の准教授としての年収は、国立大学法人職員給与実態調査によるとおおむね800〜1,000万円程度とされています。
さらに、2020年に刊行された著書『人新世の「資本論」』は累計50万部を超えるベストセラーとなっており、仮に1冊あたり5〜10%の印税が発生するとすれば、それだけでも数千万円規模の収益が生まれている可能性があります。
また、国内外での講演依頼も多数あり、講演料や出演料が収入の一部を構成していることも想定されます。
これらを踏まえると、斎藤さんの年収は公務員の枠を超える水準に達していると見る声もあり、SNSや経済系メディアなどでは「数千万円規模ではないか」と推測されることもあります。
ただし、どの収入も公式に明示されているわけではなく、あくまで活動実績に基づいた推定にとどまります。
まとめ
幼い頃はサッカーに親しみ、やがて東京大学からアメリカ・ウェズリアン大学、そしてドイツの大学院へと進んだ斎藤幸平さん。
その学歴は型にはまらず、むしろ自分自身の問いに忠実に進んできた軌跡として、多くの人の関心を集めているようです。
現在は東大准教授としての研究活動に加え、メディア出演や著書での発信を通じて、広い層に向けて思考のヒントを届けています。
年収や身長などのプロフィールも気になるところではありますが、それ以上に、学歴や経歴からにじみ出る「知の柔軟さ」に魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。
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