サカナクションのボーカル・山口一郎さんは、うつ病の公表や中日ドラゴンズへの深い愛情、そして唯一無二の音楽世界によって、常に大きな注目を集めてきました。
この記事では、うつ病の現在の状態や「病気は治ったのか？」という疑問から、ドラゴンズへの熱すぎる愛情、出身高校・大学といった学歴、所属事務所や年収の話、自宅まわりの事情まで、最新の一次情報とSNSでの反応を踏まえて丁寧に整理しています。
闘病とカムバックを繰り返しながら、それでも前に進み続ける山口一郎さんの「今」を、一緒に振り返っていきましょう。
山口一郎が休養した理由は病気？もう治った？
山口一郎さんが、公式に「体調不良による一定期間の休養」を発表したのは、2022年7月1日でした。
その少し前の2022年6月、医師からうつ病と診断されていたことが、後になって明かされています。
大きなきっかけとなったのは、新型コロナウイルスによるパンデミックです。
音楽業界が「不要不急」とされてしまった中で、仕事を失った仲間を支えようと基金の設立に動くなど、「自分にできることは何か」を探し続けていた山口さんは、ようやく出口が見え始めた頃に、心と体が限界を迎えてしまったと語っていました。
しばらくの間は病名を公表せずに活動していましたが、2024年1月のソロツアー最終公演で、観客の前に立った山口一郎さんは「僕が患った病気はうつ病です。この2年間、すごく苦しくてあがいていました」と告白します。
この告白の瞬間を実際に見ていたファンは、涙が止まらなかったという声もありました。
そんな2年間と復活までの道のりに密着したのが、2024年5月5日に放送されたNHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる～サカナクション 復活への日々～」です。
番組では、症状が良い日も悪い日も行き来すること、薬を受け入れるまでの葛藤、「うつと闘う」のではなく「うつとともに生きる」という考え方に少しずつ変わっていく様子が描かれていました。
では、多くの人が気になっている「病気はもう治ったのか？」という点についてです。
うつ病は、「ここで完治です」ときっぱり線を引けるようなタイプの病気ではありません。
今のところは、波と付き合いながら活動を続けている、という表現が一番近いように感じます。
「完全に治ったから復活した」というより、「不安やつらさを抱えながらも、その中でステージに立つ選択をしている」というニュアンスに近いと私は感じました。
さらに、2024年11月には、幼少期からの持病である群発性頭痛の発作が再び出たことも報じられています。
メンタル面だけでなく、フィジカルの不調とも付き合いながら、それでもステージに戻ってきてくれている状況だと考えると、その一歩一歩がどれだけ大変なものか、想像するだけで胸が熱くなります。
一方で、2024〜2025年にかけては、サカナクションとしての全国ツアー再開やフェス出演、NHKドキュメンタリーの放送に加えて、ドラマ主題歌や新しい企画も動き始めています。
SNSでは「街角で歌っていた頃から、また大きなステージへ戻ってきてくれたのがうれしい」「揺れながらも前に進む姿に励まされる」といった声が多く、闘病とカムバックをひとつのストーリーとして一緒に応援している空気が強いように感じました。
最近は「山口一郎の遭遇」といったイベントや、YouTubeチャンネルでの活動、デュエルマスターズの企画などもよく話題に上がっています。
まじめに心の内側を見せてくれる一方で、遊び心あふれる企画で笑わせてくれるギャップに、「シリアスな一面と、ちょっとおちゃめな一面の両方が好き」という感想もたくさん見かけました。
AI生成画像に対して「AI、コラ！笑」とツッコミを入れていた投稿に、思わず笑ってしまった方も多いのではないでしょうか。
だからこそ今のところは、「うつ病が完全に消え去ったわけではないけれど、うつ病や頭痛と向き合いながら、自分のペースで活動を続けている」という表現が、いちばん山口一郎さんの“今”に近いように思います。
山口一郎(サカナクション)の中日愛がすごい！
中日新聞に掲載されてます。緊張し過ぎて気がついたら目が潤んでました。立浪ドラゴンズを応援します。 pic.twitter.com/iYH2lVbPn4
— 山口 一郎 (@SAKANAICHIRO) March 24, 2022
山口一郎さんは北海道・小樽市で育っていますが、お父さんが岐阜県出身ということもあり、物心ついたころからずっと中日ドラゴンズファンだと公言しています。
本人も「物心ついた時からドラゴンズファン」と話していて、その言葉の通り、中日に対する愛情はかなり根っこの部分から染み込んでいるように感じます。
子どものころからの推しを、今も変わらず応援し続けているのは、ファンとしてもすごく共感しますよね。
2011年にはナゴヤドーム（現在のバンテリンドーム ナゴヤ）で中日の試合の始球式を務め、その年に中日がセ・リーグを制覇したことから、ファンの間では「縁起のいい人」として語り継がれています。
そして12年後の2024年4月4日、「オープニングシリーズ2024」中日対巨人戦で、2度目の始球式に登場しました。
この時は立浪和義監督の背番号「73」が入ったユニフォームを着てマウンドに立ち、「今季はAクラスに行ける」とチームにメッセージを送っています。
さらに2024年の開幕シリーズに合わせて、自費でナゴヤ球場に広告を掲出したことでも大きな話題になりました。
広告には、ドラゴンズへの熱い思いがこもったメッセージが載っていて、その姿勢に「もうこれは愛を超えて、人生の一部だ」と感じた人も多かったと思います。
実際にインタビューでは「NO DRAGONS, NO LIFE」と語る場面もあり、「ドラゴンズは自分の人生の一部」と言っても大げさではないほどの入れ込み具合が伝わってきました。
SNS上でも、中日ファンからの共感の声がとても多くて、「チームがなかなか結果を出せない時期でも、ブレずに応援している姿が刺さる」「同じ中日ファンとして誇らしい」といったポジティブな反応が目立ちます。
中日ファン界隈では、山口一郎さんはもはや“有名人”というより、“同じスタンドで応援している同志”のような存在になっている印象でした。
山口一郎(サカナクション)の学歴
山口一郎さんが通っていた学校について調べてみました。
どのような学生生活を送っていたのでしょうか。
山口一郎(サカナクション)の出身小学校
山口一郎さんは、小樽市立稲穂小学校出身です。
小学生の頃は、とにかく野球に夢中で、放課後はグラウンドでボールを追いかける日々を送っていました。
「音楽一筋」なイメージを持っていた方にとっては、スポーツ少年だった過去は少し意外かもしれませんが、その後のドラゴンズ愛や、始球式でのきれいなピッチングフォームを見ていると、野球と深い縁があることが自然とつながっていく感じがします。
山口一郎(サカナクション)の出身中学
小学校卒業後は、小樽市立西陵中学校に進学しました。
野球部に所属し、本格的に部活動として野球に打ち込んでいます。
現在の中日愛が垣間見えますね。
山口一郎(サカナクション)の出身高校
中学卒業後は札幌第一高等学校へ進学しました。
現在の偏差値はおよそ55〜59ほどと言われていて、勉強も部活も頑張る生徒が多い学校です。
この高校で同級生だったのが、後にサカナクションでギターを担当する岩寺基晴さん。
ふたりは高校時代に「ダッチマン」というバンドを組み、札幌のライブハウスで経験を積んでいきます。
このダッチマン時代の活動が、サカナクションの原型になっていったと紹介されることも多くて、「教室からライブハウスへ」「野球少年からバンドマンへ」という流れを想像すると、ちょっと胸が高鳴りますよね。
山口一郎(サカナクション)の出身大学
高校卒業後は大学には進学せず、音楽の道一本に絞る決断をします。
ビクターエンタテインメントの育成枠に所属しながら、札幌を拠点にバンド活動や楽曲制作を続ける「下積み期間」を数年過ごしました。
この頃は表に見えない努力や迷いも多かったと思いますが、その試行錯誤の時間があったからこそ、今のサカナクションの音楽性や、作品づくりへの真剣な向き合い方につながっているように感じました。
山口一郎(サカナクション)のプロフィールや経歴
今日で産まれてからまた一年経ちました。
— 山口 一郎 (@SAKANAICHIRO) September 8, 2022
昔の自分に戻るのではなく、新しい自分になれますように。
photo：kazumi kurigami
stylist：mitershinichi
hair makeup：asami nemoto pic.twitter.com/TcwylEHCgN
名前：山口一郎
生年月日：1980年9月8日
出身地：北海道
血液型：O型
身長：168cm
所属事務所：ヒップランドミュージック
10代の頃からビクターエンタテインメントの育成枠に所属しつつ、バンド活動を続けていましたが、すぐにメジャーデビューというわけにはいきませんでした。
札幌でのライブやデモ制作を重ねる時期を経て、2005年にサカナクションとしての活動をスタートさせ、2007年にアルバム『GO TO THE FUTURE』でついにメジャーデビューを果たします。
あの一枚にたどり着くまでに、どれだけのライブハウスの空気を吸ってきたんだろう、と想像してしまいます。
サカナクションは、文学的な歌詞とどこかノスタルジックなメロディ、そしてクラブミュージックとロックを融合させた独自のサウンドが大きな特徴です。
「新宝島」「アイデンティティ」「夜の踊り子」などの代表曲は、エレクトロニカと生バンドの感触を混ぜ合わせたような音作りと、映像作品としても楽しめるMVによって、“音と映像のトータルアート”として語られることが多くなりました。
2013年には第64回NHK紅白歌合戦に初出場し、「ミュージック」を披露。
このステージをきっかけに、一気に全国的な知名度を獲得したと感じている方も多いと思います。
その後も、アリーナクラスの全国ツアーや大型フェスのヘッドライナーを務めるバンドとして定着し、「NF」というプロジェクトではクラブイベントやアートプロジェクトも展開しています。
音楽だけでなく、映像やアート、カルチャー全体を巻き込んでいくスタイルは、サカナクションならではの大きな魅力ですよね。
山口一郎さん個人としても、他アーティストへの楽曲提供やプロデュース、映画やCMの楽曲制作、ラジオ番組「サカナクション・山口一郎 “Night Fishing Radio”」のパーソナリティなど、活動の幅は本当に広いです。
うつ病のリハビリも兼ねて始めたYouTubeチャンネルでは、トーク配信や弾き語り、カードゲーム「デュエルマスターズ」に全力で向き合う企画など、かなり素の表情に近い姿を見せてくれています。
そこでの姿に、「多才なのにどこか不器用で、人間味があって好き」という声がSNSでたくさんあがっているのも、すごく納得でした。
2024年にはNHKスペシャルで闘病と復活までの道のりが丁寧に特集され、2025年にはドラマ主題歌や新しいプロジェクトが立て続けに発表されるなど、「うつとともに生きるアーティスト」としての姿が、国内外から改めて注目されています。
SNS上では「揺れながら進む姿に救われる」「好きなものをあきらめないというメッセージが刺さった」といった感想も多く、画面越しに見ている私たちも、その言葉や音楽に背中を押されているように感じます。
山口一郎(サカナクション)の所属事務所
山口一郎さん、そしてサカナクションが所属しているのは、「ヒップランドミュージック」というプロダクションです。
オルタナティブロックや個性の強いアーティストを多く抱えている会社で、短期間でのブームではなく、時間をかけてアーティストの世界観やブランドを育てていくスタイルが特徴だと言われています。
サカナクションの活動の軌跡を見ていると、その方針がしっくりくる方も多いのではないでしょうか。
レーベルとしては、ビクターエンタテインメント内の「NF Records」に所属しています。
ここでは、サカナクションの楽曲だけでなく、ライブ演出やアートワーク、イベント「NF」なども含めて、一つの大きなプロジェクトとして扱われています。
山口一郎さん自身も、音楽家としてだけでなく、クリエイティブ全体に深く関わっていて、ディレクター的な役割も担っているように見えます。
音と映像、空間まで含めて「作品」として作り上げていく姿勢に、心を掴まれているファンも多いですよね。
山口一郎(サカナクション)の年収
山口一郎さんの年収については、公式な発表は一切ありません。
その上で、一部のメディアやブログでは「推定年収○○円」といった試算が出ていて、音楽印税（配信・サブスク・カラオケなど）やライブ・ツアー収益、企業タイアップやCM楽曲のギャラなどを合算し、年間数千万円〜数億円規模と分析している記事もあります。
ただ、これらはあくまで外部からの推測であり、事務所との分配や制作費、スタッフの人件費、税金などを差し引くと、実際に手元に残る金額はかなり変わってくるはずです。
別の試算では、サカナクションの全盛期には1億〜1.5億円程度、現在は3,500万〜5,000万円ほどではないか、という数字も見かけます。
ただ、どれが実態に近いのかは分からないですし、ここを断定的に語るのは少し距離感が近すぎるようにも感じます。
ヒット曲やアリーナクラスのツアー、タイアップがあることを考えると、音楽家として高い水準の収入を得ている可能性は十分あると思いますが、「これが正解」とは言えない、というのが正直なところです。
音楽業界全体の仕組みとして、作詞・作曲を手がけるミュージシャンは、著作権使用料や原盤印税、ライブやフェスの出演料、企業案件など、複数の収益源を持つのが一般的です。
サカナクションのほぼ全曲の作詞・作曲を担当している山口一郎さんも、こうした収入の柱を組み合わせていると考えられます。
山口一郎(サカナクション)の自宅
山口一郎さんの自宅の場所や、生活の細かい様子については、公式には一切公表されていません。
インタビューやテレビ番組でも、家族や住まいなどプライベートに深く関わる部分についてはあまり触れないスタンスを貫いていて、メディア側も安全やプライバシーの観点から、住所や生活圏が特定されるような情報は避けているように見えます。
そこはそっと守られていてほしい部分ですよね。
音楽活動の拠点は東京で、レコーディングや撮影、イベントなども首都圏が中心になっているため、現在も都内またはその近郊に住んでいる可能性が高いと見られています。
ただし、「○○区のどこか」など、具体的な場所を憶測するようなことは控えたほうが良い領域だと感じます。
大切な作品を届けてくれている人だからこそ、ファンとしては距離感を保ちつつ、安心して暮らしてもらえるよう、そっと見守るのが一番かなと思います。
まとめ
今もなお、うつ病や群発性頭痛という大きなハードルを抱えながら、それでも「音楽」と「中日ドラゴンズ」と「自分の好きなもの」を手放さずに歩き続けているのが、2025年現在の山口一郎さんの姿だと感じます。
うつ病は、「治った／治っていない」ときっぱり線を引きにくい病気ですが、「うつとともに生きる」という覚悟を持ち、調子が良い日も悪い日も含めて自分のペースで音楽活動を続けていることが、伝わってきました。
中日ドラゴンズへの愛情は今も変わらず深く、始球式や自費広告、SNSでの発信を通して「NO DRAGONS, NO LIFE」というスタンスを全身で体現しています。
学歴や経歴を振り返ると、野球少年からバンドマンになり、長い下積みを経てサカナクションとして大きな成功をつかんだことが見えてきますし、その背景には常に「好きなことを諦めない」という軸が流れているように見えました。
SNSでは、「病気を公表してくれてありがとう」「揺れながら進む姿に勇気をもらった」という声や、「ドラマ主題歌が楽しみ」「YouTubeの企画がゆるくて最高」といった反応がたくさん寄せられています。
完璧なヒーローではなく、悩みや弱さを抱えたひとりの人間として、それでも音楽とファンに向き合い続ける山口一郎さんの姿に、私たちもどこか自分を重ねながら支えられているのではないかと感じました。