佐藤弘道さんは、「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとして親しまれましたが、実家が新宿の焼き鳥屋「らくがき」を営んでいることをご存知でしょうか？
祖父母の代から続くこの店は、新宿西口の思い出横丁にあり、にんにくみそや豚足などが評判で、多くの常連に愛されています。
実家を巡る様々なエピソードがある中で、体操のお兄さんとして成功する陰には、焼き鳥屋を継ぐことや家族との絆に関する葛藤もあったのです。
今回は、佐藤弘道さんの実家や家族についてのエピソードを中心に、普段見られない一面をご紹介します。
読み進めることで、佐藤さんの家庭の温かさや彼の今に至るまでの軌跡に、さらに親しみが感じられるはずです
佐藤弘道の実家は新宿の焼き鳥屋
佐藤弘道さんの実家は、新宿・思い出横丁にある焼き鳥屋「らくがき」です。
思い出横丁といえば、戦後の露天商マーケットから発展した昭和情緒あふれる飲み屋街で、訪れるだけでタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気が楽しめます。
そんな思い出横丁で70年以上も続く「らくがき」は、佐藤さんの祖父母が創業し、現在は弟さんが3代目として引き継いでいます。
「らくがき」の名物メニューには、3時間かけてじっくり煮込んだ豚足や、秘伝のにんにく味噌で味わう焼き鳥などがあり、地元の常連客はもちろん、観光客にも愛されています。
にんにく味噌はどんな料理にも合い、お酒が進むと評判です。
一人予算が2000～3000円ほどとリーズナブルで、サラリーマンや観光客など幅広い層が気軽に立ち寄れるお店となっています。
佐藤さんは一時、家業を継ぐ予定でしたが、後に「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとして活躍することに。
このお店は、今も佐藤さんの家族と地域に支えられており、昭和の趣を残す場所として人々に親しまれています。
佐藤弘道の生い立ち
佐藤弘道さんは1968年、東京都新宿区に生まれました。
幼少期から運動が得意で、体操や柔道に励む子供でした。
とりわけ体操には熱心で、高校では器械体操部に所属し、都大会で吊り輪6位に入賞するなど活躍します。
しかし、高校時代に頚椎を負傷する大怪我を経験し、オリンピックへの夢を断念することになります。
怪我の後、佐藤さんは日本体育大学に進学し、体育学部で学びました。
当初はスポーツインストラクターを志望していましたが、大学で教員免許を取得し、体育教師の道を目指すことにします。
しかし、教員採用試験に不合格となり、一時は実家の焼き鳥屋を継ぐことも考えたそうです。
その後、妻の勧めで「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんオーディションに挑戦し、見事合格。
1993年から12年間にわたり「たいそうのおにいさん」として子どもたちと全国の親たちに愛される存在となりました。
佐藤弘道の父親
佐藤弘道さんのお父さんは、新宿の思い出横丁で焼き鳥屋「らくがき」を営む2代目店主として長年働いていました。
家族経営のこのお店は、戦後の昭和初期から地元で親しまれており、特ににんにく味噌を使った料理が人気です。
家族への強い思いから、お父さんは厳しくも愛情深い姿勢で家族を支え、佐藤弘道さんにもその影響が色濃く残っています。
1993年、佐藤弘道さんがNHK「おかあさんといっしょ」の「たいそうのおにいさん」として初収録を迎えた日、お父さんは病により他界しました。
その朝、父親が旅立つ姿を見届けた佐藤さんは深い悲しみを抱えながらも、NHKの収録現場に向かったそうです。
この厳しい経験を通じて、仕事に対する真摯な姿勢を学んだと語っています。
お父さんは仕事に対して一切妥協しない姿勢を貫き、佐藤さんにも「どんな状況でもやり遂げる」という覚悟を教えた人物でした。
お父さんの死は佐藤さんにとって大きな試練となりましたが、その後の彼の活躍にもお父さんからの影響が根付いているようです。
佐藤弘道の母親
佐藤弘道さんのお母さんは、厳しさと優しさを兼ね備えたしっかり者で、家族をしっかり支える存在でした。
佐藤さんの回想によると、お母さんはしつけに関してはとても厳しく、幼い佐藤さんが自由に遊びながらも礼儀やルールを身につけるよう導いてくれたそうです。
その一方で、佐藤さんの夢や個性を尊重し、何事にも前向きに挑戦する姿勢を応援してくれる温かい人でもありました。
「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんになるオーディションに挑戦する際も、お母さんは強い励ましを送ったそうです。
佐藤さん自身は当初、テレビ出演への不安があったようですが、お母さんから「今しかない機会なんだから、やってみなさい」と背中を押され、心を決めることができたといいます。
また、お母さんは「らくがき」の経営も手伝い、家族を支え続けていました。
お父さんが他界した後は、弟さんと共にお店を切り盛りし、家族の大切な場所を守り続けています。
ご両親の働きぶりや家族への愛情が、佐藤弘道さんが多くの子どもたちに親しまれるお兄さんとしての活動に大きな影響を与えたのかもしれません。
佐藤弘道の兄弟や姉妹
佐藤弘道さんには弟が1人います。
実家である新宿・思い出横丁の焼き鳥屋「らくがき」は、元々佐藤さんの父親が営んでいましたが、父が体調を崩した際には一時的に佐藤さんが店を継ぐ決断をしたこともありました。
しかし、その後佐藤さんは「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんに合格し、テレビでの活躍が始まります。
このため、焼き鳥屋は佐藤さんの弟さんが引き継ぎ、現在は3代目として店を守っています。
「らくがき」は戦後から続くお店で、にんにく味噌の焼き鳥や豚足が看板メニュー。
長年愛されているこのお店には、今も常連客が多く、地元の風情を大切にしています。
まとめ
佐藤弘道さんの実家である焼き鳥屋「らくがき」は、新宿の思い出横丁で70年以上も愛され続けている名店です。
佐藤さんの家族は、お互いに支え合いながら、佐藤さんの活動や実家の伝統を守っています。