TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話「口取り式」は、放送前から”神回”と予告されていましたが、実際に見てみると、その言葉を軽く超えてくる濃い1時間でしたよね。
ロイヤルホープとハピネスの子ども・ロイヤルファミリーのデビュー戦、勝利後の口取り式、そして山王耕造さんと中条耕一さんのこじれた父子関係が、ようやく一つの線で結ばれていく展開に、SNSでも「涙止まらない」「9.5点の神回」といった声があふれました。
本記事では、第7話のあらすじ・感想・ネタバレをおさらいしつつ、ロイヤルファミリー誕生が示した”継承”の意味や、耕造さん×耕一さんの価値観のズレ、Xでの盛り上がり、次回の有馬記念への伏線までを、視聴者目線でじっくり深掘りしていきます。
「神回」と話題の第7話、視聴者が息を呑んだ”継承の瞬間”
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話「口取り式」は、放送前から妻夫木聡さんが「7話は神回」とインタビューで語っていた回でしたが、ふたを開けてみると、その言葉が決して大げさではなかったことがよく分かる内容でした。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/b98f444d362e3fc3e67ff1ae926cf1a99bb2c8e3)
2025年11月23日(日)21時放送という”日曜劇場のど真ん中”で描かれたのは、ロイヤルホープとハピネスの子どもである「ロイヤルファミリー」の誕生と、その裏側でこじれ続けてきた父・山王耕造さん(佐藤浩市さん)と婚外子・中条耕一さん(目黒蓮さん)の関係でした。
競馬ドラマとしての高揚感と、家族ドラマとしての痛みとぬくもりが、同じ60分の中でぶつかり合う構成になっていたんですよね。
(https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/)
ここから先は、第7話の内容にしっかり触れる感想・ネタバレを含みます。
まだ本編を見ていない方は、配信や再放送をチェックしてから読み進めてもらうと、より楽しめると思います。
視聴者が「泣いた」「心がぐらぐらした」と口をそろえたポイントは、単純なサクセスストーリーではなく、「継承」という大きなテーマを、人と馬の両方で描き切ったところでした。
馬の世界では血統が重んじられますが、人間側では”血”だけでは割り切れない感情や歴史が積み重なっている。
そのギャップが、第7話では丁寧に描かれていました。

ロイヤルファミリーのデビュー戦が迫る中、山王グループの中での立場や、過去から続く葛藤を抱えた耕造さん。
対する耕一さんは、「血統」を冷静に分析する馬主候補としての顔と、父親に対して複雑な思いを抱える息子としての顔を行き来します。
視聴者は、どちらの気持ちにも少しずつ共感してしまうので、どのシーンを見ても胸がチクっとするんですよね。
そして、その間を走り回るのが栗須栄治さん(妻夫木聡さん)。
ロイヤルホープの物語を誰よりも近くで見てきた人として、会社・馬主・家族、それぞれの立場を受け止めながら調整役を引き受けていきます。
レースの興奮だけでなく、こうした”人間の熱量”が積み重なっていくからこそ、ラストのロイヤルファミリー誕生シーンと口取り式で涙が止まらなくなった視聴者が多かったのではないでしょうか。
この回をきっかけに、X(旧Twitter)でも「継承」「血統」「親子」といったキーワードが多く飛び交い、単なる”競馬ドラマの神回”ではなく、”家族ドラマとしてのピーク”という評価が一気に広がっていきました。
視聴率も第6話の10.4%から持ち直し傾向と報じられており、「物語の熱量が数字にも反映されてきた」と感じた人も多そうです。
(https://thetv.jp/program/0001064971/7/)
耕造×耕一のすれ違いが極点へ —— あの提案がすべてを変えた
第7話の心臓部ともいえるのが、山王耕造さんと中条耕一さんの父子関係です。
婚外子として生まれ、これまで”外側”から山王家とロイヤルホープの物語を見てきた耕一さんと、会長としての責任と父親としての後ろめたさを抱えてきた耕造さん。
ふたりの価値観のズレが、いよいよ極限まで突き詰められていく回でした。
(https://fujinkoron.jp/articles/-/19723)
物語の前半では、耕造さんが何度も歩み寄ろうとしても、その手を振り払うように突き放す耕一さんの姿が描かれます。
視聴者としては「もう少し耕造さんの話も聞いてあげて…」と感じつつも、耕一さんの言葉の端々から、どれだけ長いあいだ傷ついてきたのかがにじんでいるので、どちらか片方だけを責めることができないんですよね。
そんな硬直した関係を少しずつ動かしていくのが、馬の存在です。
ロイヤルホープとハピネス、その血をどう継いでいくのか。
ビジネスとしての競馬と、家族としての想いが、同じテーブルに乗せられた時、父子の会話はようやく「本音」へと踏み込んでいきます。
ここで大きなターニングポイントとなるのが、耕一さんから飛び出す”あの提案”。
ロイヤルホープとハピネスの子どもとして「ロイヤルファミリー」を誕生させることで、血統と想いの両方をつなごうとするアイデアです。

父子の確執が続いてきた流れの中で、この提案はまさに「物語の空気を変える一手」として機能していました。
耕造さんにとっては、ロイヤルホープは会社の象徴であり、人生そのものでもあります。
その血をどう継ぐかは、単なる馬主の判断ではなく、自分の生き方の総決算でもあるはず。
一方の耕一さんは、冷静な血統論を語りつつも、そこに「自分もこの物語の一部でいたい」というささやかな願いをにじませていました。
視聴者が「この父子、簡単には仲直りできないだろうけど、どこかで手を取り合ってほしい」と感じたのは、互いの言葉がぶつかり合いながらも、ロイヤルファミリーを軸に”同じ未来”を見始めたように見えたからではないでしょうか。
耕一の血統トークは”リアルすぎる”を超えてドキュメンタリー
耕一さんといえば、第7話でとくに話題になったのが「血統ってどれくらい重視してます?」と、早口でまくしたてる血統トークのシーンです。
X上でも「ドラマじゃなくて競馬番組の専門家コメントみたい」「目黒蓮さんの早口がリアルすぎる」といった感想が多く見られました。
ここで描かれていたのは、単なる”オタク気質の馬好き”ではありません。
血統表の数字や名前を冷静に分析しながら、そこに自分なりのロマンと責任感を乗せて語る姿は、まさに現代の馬主候補そのもの。
JRA全面協力によるリアルな競馬描写と相まって、「この人がロイヤルファミリーの馬主になったらどうなるんだろう」と、視聴者の想像力を刺激していました。
さらに面白いのは、この血統トークが父子関係の比喩にもなっているところです。
馬の世界では、血統は確かに重要な指標です。
ただし、人間の世界では、血がつながっていても心がすれ違うこともあれば、血がつながっていなくても深く寄り添い合えることもあります。
耕一さんが血統を語れば語るほど、逆に「この人は、父との関係をどう継承していけばいいのか」という問いが浮かび上がってくる構造になっていたのが印象的でした。
「血統 vs 想い」という、作品全体のメインテーマを、たった数分の会話で象徴してしまう。
第7話の中でもかなり”通好み”なシーンだったのではないでしょうか。
栗須の仲裁”人間の中間役”としての存在感
父子の緊張感が高まれば高まるほど、視聴者からの信頼を集めていったのが、栗須栄治さんの立ち位置です。
山王グループの社員として耕造さんを支えつつ、耕一さんの気持ちや立場も理解しようとする姿が、毎話少しずつ積み重ねられてきました。
第7話では、その「間に立つ力」が一気に花開きます。
耕造さんと耕一さん、それぞれから本音を引き出しながら、どちらか一方の肩を持つのではなく、あくまでロイヤルホープとロイヤルファミリーの未来を思って動いていく。
視聴者目線で見ても、「この人がいてくれて本当に良かった」と思える存在になっていましたよね。
人間関係がこじれた時、多くのドラマでは”どちらかを悪役にする”ことで話を転がしがちですが、『ザ・ロイヤルファミリー』は中間に立つ人をとても丁寧に描いています。
栗須さんの丁寧な言葉選びや、時に感情を押し殺してでも場をおさめようとする姿から、「誰かのために矢面に立つことのしんどさ」が伝わってきました。
だからこそ、ロイヤルファミリーのデビュー戦を迎えた時、「この馬の背中には、栗須さんの汗と、父子の葛藤と、関わってきた人たちの想いが全部乗っている」と感じた視聴者も多かったのではないでしょうか。
父・子・会社・馬をつなぐ”ハブ”としての栗須さんの存在は、第7話でいよいよ決定的なものになった印象でした。
(https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/)
口取り式とデビュー戦 —— ロイヤルファミリー誕生の感動とその意味
第7話のクライマックスを飾ったのは、ロイヤルファミリーのデビュー戦と、その後に行われた口取り式のシーンです。
競馬ファンもドラマファンも、ここで一斉に「鳥肌」「涙腺崩壊」と投稿していたのがとても象徴的でした。
(https://www.iza.ne.jp/article/20251121-JB5YJT5FKRFKTMXHMB7EYGDGVI/)
ロイヤルファミリーはスタートで出遅れるものの、そこから一気に加速し、直線で他馬を突き放してゴールイン。
実在のレース(2022年の2歳未勝利戦で坂井瑠星さんが騎乗したシュタールヴィントの勝利シーン)がモデルになっていることもあり、「本物のレース中継を見ているみたい」という声も多く上がっていました。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/b98f444d362e3fc3e67ff1ae926cf1a99bb2c8e3)
レースの熱さに加えて、ドラマとして印象的だったのが、勝利後に行われる口取り式です。
口取り式は、勝利した馬と関係者がウィナーズサークルで記念撮影を行うセレモニーのこと。
ここで初めて、「ロイヤルホープ」と「ハピネス」の物語を継ぐ”新しい主役”として、ロイヤルファミリーが正式に認められる瞬間が描かれました。
カメラの前に立つ人たちの表情には、それぞれの想いがにじんでいます。

会長として、そしてロイヤルホープの”お父さん”として、この瞬間を見届ける耕造さん。
馬主としての一歩を踏み出そうとしている耕一さん。
そのふたりの間に立つ形で、静かに笑みを浮かべる栗須さん。
競馬ドラマでありながら、ほとんど家族写真のような空気が生まれていたのが印象的でした。
タイトルにもなっている「ロイヤルファミリー」という言葉が、この瞬間ようやく”物語の中の一頭の馬の名前”から、”血統と想いを受け継ぐ象徴”へと変わっていきます。
視聴者が「ここで初めてタイトルの意味が全部つながった」と感じたのも、自然な流れではないでしょうか。
何より、坂井瑠星さん本人が騎手として出演し、「格好良く乗れた!」と公式Xの動画でコメントしていることもあって、競馬ファンからの支持もかなり厚い回でした。
リアルとフィクションの境目をあえて曖昧にすることで、”本当にどこかで走っている一頭”のようにロイヤルファミリーを感じさせてくれたのが、第7話の大きな魅力だったと思います。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/b98f444d362e3fc3e67ff1ae926cf1a99bb2c8e3)
Xは歓喜の渋滞!「神回9.5点」投稿が示す視聴体験の爆発
放送後のX(旧Twitter)は、まさに”歓喜の渋滞”状態でした。
「#ロイヤルファミリー」「#ザ・ロイヤルファミリー」がトレンド上位に入り、放送から1時間ほどで投稿数は数千件規模に。
感情爆発系のポストがタイムラインを埋め尽くしていました。
(https://twitter.com/royalfamily_tbs)
目立っていたのは、シンプルに「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!😭」のような、言葉にならない叫びに近い投稿です。
ロイヤルファミリーの出遅れからの逆転勝利、父子の会話、口取り式と、一気に感情のピークが押し寄せたので、視聴者も気持ちの整理が追いつかないままXに飛び込んでいった感じが伝わってきました。
その中で、「神回9.5/10点」といったアンケート風の投稿も複数見られます。
ストーリーの感動、レース描写のリアリティ、キャラクターの成長、それぞれに対して高い評価がつけられていて、「どこを切り取っても満足度が高かった回」という印象が共有されていました。
ポジティブな感想が全体の9割以上を占め、「CMが多い」「ベタな展開」といった軽い不満はあったものの、炎上や強い批判に繋がる要素はほとんど見当たりません。
公式Xアカウントが投稿した、栗須さんと耕一さんのシリアスなシーンのオフショットが、19,000件を超えるいいねを集めているのも象徴的です。
「本編ではバチバチなのに、裏ではこんなに穏やか」「妻夫木さんと目黒さんのコンビ尊すぎる」といった声が多く、ドラマ本編とオフショットのギャップも含めて楽しんでいる視聴者が多い印象でした。
(https://twitter.com/royalfamily_tbs)
ドラマファンだけでなく、競馬ファンやSnow Manファンも同じハッシュタグに集まって語り合うことで、作品そのものが”コミュニティの場”として機能しているのも面白いところです。
第7話は、そのコミュニティが一気に沸点に達した回だったと言って良さそうです。
次回予告の伏線を読む —— 有馬記念と父子の未来
第7話のラストで流れた次回予告は、物語の後半戦に向けた”宣戦布告”のような映像でした。
有馬記念を見据えた長距離路線への転換、ロイヤルファミリーがどこまで通用するのかという勝負の世界の緊張感。
そして、まだ完全には埋まっていない父子の溝。
この二つの軸が、次回以降どう重なっていくのかが大きな注目ポイントになっています。
(https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/)
視聴者のあいだでは、「有馬記念でロイヤルファミリーがどんな走りを見せるのか」「耕一さんが本格的に馬主として立つのか」「耕造さんとどのタイミングで和解するのか」といった予想が盛り上がっています。
原作ファンからは「ここからが本当の”絆の物語”なので、ドラマでも丁寧に描いてほしい」という声も出ており、期待値はかなり高い状態です。
(https://fan.books.rakuten.co.jp/articles/4246)
第7話で”血統 vs 想い”の対比が一度クライマックスを迎えたことで、次は”何を継承するのか”が問われていく段階に入ります。
馬の世界では、有馬記念のような大レースで結果を出すことが、その血統の価値を証明する大きなチャンスになります。
一方で、人間の世界では、どんなレースで勝ったか以上に、そこに至るまでの関係性や選択の積み重ねが大切になってきます。
耕造さんと耕一さんが、この先どのような「家族の形」を選ぶのか。
ロイヤルファミリーが、その選択の象徴としてどんな走りを見せてくれるのか。
視聴者としては、レースの結果と同じくらい、ふたりの視線がどのタイミングで重なるのかを見届けたくなりますよね。

次回以降は、有馬記念に向けた調整や、山王グループ内での駆け引きも描かれていくはずなので、ドラマとしての”政治劇”要素も濃くなっていきそうです。
その中で、ロイヤルホープ、ハピネス、ロイヤルファミリーという三世代の物語がどんな結末を迎えるのか。
第7話は、そのスタートラインにようやく立った回でもありました。
第7話「口取り式」が残した”継承”の余韻
ここまで、第7話「口取り式」の感想・ネタバレ・考察を振り返ってきました。
ロイヤルファミリーのデビュー戦、口取り式、父子のすれ違いと歩み寄り、栗須さんの奮闘、そしてSNSでの”神回”評価まで、一つひとつのピースが重なって、ようやく「ザ・ロイヤルファミリー」というタイトルの重みが見えてきた回だったのではないでしょうか。
(https://fujinkoron.jp/articles/-/19723)
視聴者の多くが「継承」というテーマに心を揺さぶられたのは、自分自身の家族や仕事のことを、思わず重ねてしまったからだと思います。
血がつながっているからこそ難しい関係もあれば、血がつながっていなくても深く支え合える関係もある。
ロイヤルホープとハピネスの血を引くロイヤルファミリーの走りは、そのどちらの可能性も肯定してくれるような強さとしなやかさを持っていました。
今後の展開を待つあいだに、第6話までの物語をおさらいしたり、キャストの過去作やインタビューを追いかけてみるのも楽しい時間になりそうです。
日曜の夜がちょっと楽しみになるようなドラマに育ってきたので、ラストまでしっかり見届けたいですね。
まとめ
『ザ・ロイヤルファミリー』第7話「口取り式」は、ロイヤルファミリーのデビュー戦という大きなイベントを軸にしながら、その裏側で揺れ続けてきた山王耕造さんと中条耕一さんの感情を、一段深いところまで掘り下げた回だったと感じました。
血統を冷静に語る耕一さんと、会社とロイヤルホープに人生を捧げてきた耕造さん。
そのふたりが、ロイヤルファミリーという一頭の馬を通して、ようやく”同じ未来”を見ようとし始めたところに、多くの視聴者が胸をつかまれたのではないでしょうか。
出遅れから突き抜ける走りや、口取り式で並び立つ姿には、「馬の物語」と「家族の物語」が重なって見えてきます。
ここから有馬記念に向けて、ロイヤルファミリーがどんな走りを見せるのか、父子の関係がどこまで歩み寄れるのかが、ますます気になるところですね。
気になる方は、第6話までの振り返り記事やキャスト別の深掘り記事もあわせてチェックしながら、後半戦を一緒に追いかけていきましょう。
出典まとめ
- TBS公式サイト『ザ・ロイヤルファミリー』
https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/ - TBS公式X「ザ・ロイヤルファミリー」
https://twitter.com/royalfamily_tbs - TBS公式Instagram「ザ・ロイヤルファミリー」
https://www.instagram.com/royalfamily_tbs/ - Yahoo!ニュース(視聴率・ドラマ関連記事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b98f444d362e3fc3e67ff1ae926cf1a99bb2c8e3 - THE TV – 番組情報
https://thetv.jp/program/0001064971/7/ - 婦人公論 – ドラマ評論
https://fujinkoron.jp/articles/-/19723 - 楽天ブックス – 原作『ザ・ロイヤルファミリー』紹介
https://fan.books.rakuten.co.jp/articles/4246
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