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ぼくたちん家 第7話考察|玄索ハグと母の名言が刺さる「ハッピーエンドまであと3歩」

ぼくたちん家 第7話考察|玄索ハグと母の名言が刺さる「ハッピーエンドまであと3歩」 ドラマ

※この記事には「ぼくたちん家」第7話のネタバレが含まれます。

日テレ系日曜ドラマ「ぼくたちん家」第7話のサブタイトルは「ハッピーエンドまであと3歩」。

玄一と索の”玄索ハグ”、お母さん・千代子さんのBLサイン会、ほたるの”好きなもの”探しまで、幸せに近づいているようで、まだどこか心細さも残る一夜でしたよね。

ここでは、X(旧Twitter)の感想や視聴率データも踏まえつつ、「恋」と「家族」と「日常」をつなぐ第7話を、一本の感情ラインとして追いかけていきます。

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※ネタバレ注意※「ぼくたちん家」第7話「ハッピーエンドまであと3歩」の基本情報とあらすじ

「ぼくたちん家」は、日本テレビ系で毎週日曜22:30から放送されているオリジナルドラマです。

第7話「ハッピーエンドまであと3歩」は、2025年11月23日(日)に放送されました。

主演は波多野玄一役の及川光博さん、恋人役となる作田索を手越祐也さんが演じ、娘・ほたるを白鳥玉季さん、玄一の母・千代子を由紀さおりさんが務めています。

(https://www.ntv.co.jp/bokutachinchi/)

この第7話でまず大きく動いたのが、玄一と索の関係です。

これまでは「同居する同僚」的な空気が強かった2人ですが、ついに玄一が自分の気持ちと向き合い、索も「好きですよ、波多野さん」とはっきり口にする段階まで進みました。

誰もいないことを確認してから手をつなごうとする慎重さと、それでも一歩踏み出そうとする勇気が同居していて、画面越しにも胸がきゅっとするシーンだったのではないでしょうか。

さらに、索がパートナーシップ制度の申請に触れるくだりも大きなポイントでした。

「ぼくたちん家」は、LGBTQ+を”テーマ”として前面に押し出すというより、玄一と索の生活に自然に制度や選択肢が入り込んでくる描き方をしています。

だからこそ、索の提案は物語上のイベントであると同時に、「2025年に東京で暮らしている2人」がリアルに選びそうな道として感じられた人も多かったはずです。

一方で、玄一の母・千代子さんが上京してくることによって、物語は”親世代の物語”にも深く踏み込みます。

千代子さんは、BL漫画家(芋生悠さん)のサイン会を訪れ、「誰を好きになっても幸せになれる」と伝えることで、作家の心を救う存在として描かれました。

玄一のセクシュアリティや生き方を受け止めるお母さんの姿が、視聴者の涙腺を一気に崩壊させたパートです。

もうひとつ忘れられないのが、鯉登(大谷亮平さん)と恋人・矢倉(kemioさん)の”ゆで卵トラブル”。

「俺とゆで卵どっちが大事?」と詰め寄る矢倉の大げささに笑いつつ、恋人同士のしょうもないケンカの裏にある不安や寂しさにも共感してしまった人は多いはず。

そんな大人たちを横目に、娘・ほたるは「自分の好きなもの」を少しずつ見つけ始めていて、第7話全体が”ハッピーエンドに向かってじわじわ歩いている夜”としてまとまっていました。

玄一と索の”玄索ハグ”が刺さった理由|パートナーシップ制度と50歳の恋のリアル

第7話のハイライトといえば、やはり玄一と索の”玄索ハグ”ですよね。

X上でも「玄索ハグ」がトレンド入りし、「やっとデレた…!」「尊さで心臓止まる」といった声が一気に流れてきました。

視聴者のタイムラインが、あの瞬間だけ柔らかいピンク色に染まった感覚、覚えている方も多いのではないでしょうか。

https://x.com/bokutachinchi

このハグがここまで刺さった理由のひとつは、玄一の「年齢設定」と「不器用さ」にあります。

50歳を迎えた玄一は、恋愛経験ゼロというわけではないけれど、「誰かを好きになっていいのか」「自分にそんな資格があるのか」と考えてしまうタイプ。

作中でも「ちゃんと楽しいから。50歳も。」というセリフがありましたが、この一言には、若い頃のような勢いでは飛び込めないけれど、それでも今の自分の人生を肯定したいという願いが詰まっているように感じられます。

その玄一に対して、索は少し年下でテンションも高め。

「好きですよ、波多野さん」とストレートな言葉で伝えた直後、照れ隠しのように笑う表情がとても印象的でした。

Xでは「索の行動力が現実的で好き」「ああやって言ってもらえたら救われる」という声も多く見られ、視聴者の多くが”玄一側”の目線でも”索側”の目線でも感情移入できるバランスになっていました。

パートナーシップ制度への言及も、このハグシーンの余韻を深くしているポイントです。

制度の説明を長々とやるのではなく、「選択肢としてそこにある」程度の描き方にとどめているからこそ、物語が”制度のドラマ”ではなく”2人の生活のドラマ”として成立しているんですよね。

インクルーシブなテーマを扱いながら、視聴者に説教くささを感じさせないのは、かなり高度なバランス感覚だと感じました。

また、ハグの前に描かれる”周囲を気にする仕草”も見逃せません。

「誰もいませんね、それを確認しないと手を繋げない…切ない…」といった感想がXで共有されていたように、幸せへ踏み出す一歩の裏には、まだまだ社会の目や無意識の偏見への不安があります。

その「怖さ」がちゃんと描かれているからこそ、2人がそれでも手を伸ばした瞬間に、視聴者は自分のことのように胸が熱くなったのだと思います。

玄索ハグは、ただの”ご褒美シーン”ではなく、「50歳になっても誰かを好きになっていい」「怖さがあっても一歩踏み出していい」というメッセージをぎゅっと凝縮したシーンとして、長く語られる場面になりそうです。

(公式X:https://x.com/bokutachinchi

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千代子のBLサイン会と「誰を好きになっても幸せになれる」──母の言葉が救ったもの

玄索ハグと並んで、第7話で多くの人が涙したのが、千代子さんのBLサイン会のシーンでした。

BL漫画家を演じる芋生悠さんが、「世の中ハッピーじゃない人もいるのに、こんなハッピーなBLを描いていていいのか」と自分を責める姿は、創作をしている人なら誰でも刺さる悩みですよね。

https://mdpr.jp/drama/detail/4672186

そこに千代子さんが現れて、「誰を好きになっても幸せになれる」という言葉を静かに置いていく。

この一言は、漫画家に向けた励ましであると同時に、視聴者にも、そしておそらく玄一にも向けられたメッセージに感じられました。

東洋経済オンラインなどでも「『すいか』級の名作」と評価された背景には、こうした”押し付けない優しさ”があると分析されています。

面白いのは、このサイン会シーンが、劇中BL漫画「ハッピーエンドまであと3歩」と現実世界の”入れ子構造”になっているところです。

漫画の中で描かれるハッピーエンドは、決して「なんでもうまくいく」夢物語ではなく、「不安も傷も抱えたまま、それでも幸せに向かって歩いていく」物語。

それがそのまま玄一と索、そして玄一とお母さんの関係にも重なって見えるように設計されています。

視聴者の感想を見ていると、

「千代子さん、BLに理解があるだけじゃなくて”自分の息子の人生”としてちゃんと受け止めようとしていて泣いた」

「『誰を好きになっても』って言葉が、さらっと出てくるのが最高」

といった声が目立ちました。

単に「LGBTQ+に理解のある理想のお母さん」を描くのではなく、そこへ至るまでに千代子さん自身も何度も悩み、考えてきたであろう重みをうっすら匂わせているのが、このドラマのうまさだと感じます。

また、このシーンはBLファンに向けたメッセージにもなっていました。

「BLなんて」と言われることがまだまだ多い中で、「誰かの幸せを願う物語は、それ自体が誰かを救うかもしれない」という答えを、千代子さんがそっと差し出してくれているようでしたよね。

創作側と受け手側、親世代と子ども世代、現実とフィクション。

そのすべてをゆるやかにつなぐハブの役目を、千代子さんが担っているように見えました。

(モデルプレス:https://mdpr.jp/drama/detail/4672186

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ゆで卵トラブルとほたるの”好きなもの”探し|笑いと成長が同居する第7話の日常パート

シリアスなテーマだけでなく、「ぼくたちん家」第7話は日常の小さな出来事もとてもチャーミングでした。

その象徴が、鯉登と矢倉の”ゆで卵トラブル”です。

kemioさん演じる矢倉が「俺とゆで卵どっちが大事?」と詰め寄るシーンは、X上でも「くだらなすぎて最高」「こういうケンカしたことある」と大きな笑いを呼んでいました。

https://www.crank-in.net/news/177307

ゆで卵という、あまりにもささやかなモチーフ。

それなのに、そこに「ちゃんと自分を見てほしい」「ぞんざいに扱われたくない」という矢倉の感情が思いきり乗っていて、笑いながらも妙に刺さるやり取りになっていました。

視聴者からは「長く一緒にいるからこそ、ああいう小さな爆発が起きる」「ある意味リアルなカップル描写」といった感想も多く、インクルーシブな恋愛ドラマでありつつ、恋人同士の”あるある”をきちんと描いている点も好評です。

その一方で、ほたるの”好きなもの”探しは、物語全体のテーマを静かに支えるラインでした。

社会の”すみっこ”で生きてきた家族が、少しずつ真ん中に歩み出していく物語でもあるこのドラマ。

第7話では、ほたるが自分の好きなものや夢中になれることを見つけ始める姿が描かれ、視聴者からも「ほたるの成長に毎週泣いている」「この子の未来をずっと見守りたくなる」という声が上がっていました。

ゆで卵トラブルのような”どうでもいいケンカ”と、ほたるの人生に関わるような大事な一歩。

この振れ幅が、まさに「ぼくたちん家」という作品の空気そのものなんですよね。

大事件やド派手な展開がなくても、人は笑ったり傷ついたりしながら、少しずつ自分のハッピーエンドに近づいていく。

その過程を、日常のディテールで見せてくれるのが、この第7話の日常パートだったと感じました。

(クランクイン!:https://www.crank-in.net/news/177307

ハッピーエンドまで”あと何歩”?第8話以降への期待と個人的な予想メモ

第7話のサブタイトルは「ハッピーエンドまであと3歩」。

玄索ハグ、お母さんのサイン会、ほたるの”好きなもの”と、確かにいろんな幸せの種が芽を出し始めた一話でしたが、まだまだ不穏な影も残っています。

公式予告でも「親フリバレの絶体絶命」といったワードが出てきており、ここから一気に”ハッピーエンドへの道のりの険しさ”が描かれそうな予感があります。

https://www.youtube.com/watch?v=o5GN0H96qkk

個人的に気になっているのは、やはり「親フリ」の行方です。

玄一と索は、これまでの流れからすると、どこかで”親の前では恋人じゃないふりをしてしまう”可能性がありますよね。

千代子さんはBLサイン会であれだけ温かい言葉をくれた一方で、実の息子の恋愛となると、また別の葛藤が生まれてもおかしくありません。

Xでも「親の前でどう振る舞うかが一番の山場になりそう」「お母さんの本音がまだ全部は見えていない」といった考察が出ていました。

そして、索の元恋人・吉田亮太(井之脇海さん)の再登場も、かなり重要なカードになりそうです。

“過去の恋人”の存在は、玄一の心を揺さぶるには十分な要素ですし、索にとっても「過去にできなかった選択を、今度こそちゃんとしたい」というテーマに繋がるかもしれません。

ほたるに関しては、「好きなもの」が見つかり始めた今、その”好き”をどう守っていくのかが描かれそうです。

大人たちの事情に振り回されながらも、自分の世界を少しずつ広げていくほたるの姿は、最終回で玄一や索、お母さんとどう交わっていくのか、本当に楽しみなポイントですよね。

第8話以降、「ハッピーエンドまであと3歩」の”残りの歩数”がどう使われるのか。

大きな奇跡や派手な逆転劇よりも、「みんながちょっとずつ勇気を出すことでたどり着くハッピーエンド」がこのドラマらしいゴールだと感じています。

最後の1歩まで見届けたくなる物語になってきました。

(第8話予告動画:https://www.youtube.com/watch?v=o5GN0H96qkk

まとめ|”完璧じゃない毎日”を抱えたまま、ハッピーエンドへ歩いていく

「ぼくたちん家」第7話「ハッピーエンドまであと3歩」は、玄索ハグで恋愛ラインが一気に進んだ回でありながら、お母さんのサイン会、ゆで卵トラブル、ほたるの成長など、家族ドラマとしての温かさもぎゅっと詰まった一話でした。

何より印象的だったのは、「誰を好きになっても幸せになれる」という千代子さんの言葉が、玄一と索だけでなく、視聴者一人ひとりにも届いているように感じられたことです。

完璧な人生なんてどこにもなくて、傷や不安を抱えたまま、それでも自分なりのハッピーエンドに向かって歩いていく。

その”途中”の姿をここまで優しく、ユーモラスに描いてくれるドラマはそう多くありません。

これから第8話以降、親フリ問題や元恋人の影、ほたるの未来など、まだまだ波は続きそうです。

それでも、玄一たちが「ちゃんと楽しいから。50歳も。」と笑える結末にたどり着けるよう、視聴者としてそっと背中を押しながら見守りたくなりますよね。

キャストごとの詳しい紹介や相関図が気になる方は、キャスト記事や相関図まとめの記事も合わせてチェックしてみてください。

それぞれのキャラクターの背景を知ることで、第7話のひとつひとつのセリフが、さらに違って聞こえてくるはずです。

出典まとめ

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ぼくたちん家についてはこちら

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