15歳の時に役者デビューした藤原竜也さんは、今や立派な演技派俳優として知られていますが、デビューの頃から藤原竜也さんを育てていたのは、演出家である蜷川幸雄さんでした。
演出家と役者の二人がどんな関係だったのか、気になりますね。
今回は、藤原竜也さんと蜷川幸雄さんの関係やエピソードを紹介ます。
藤原竜也と蜷川幸雄のエピソードがすごい！
藤原竜也さんと蜷川幸雄さんには様々なエピソードがあります。
藤原竜也と蜷川幸雄のエピソード①口をきいてくれなかった
蜷川幸雄さんがアテネでギリシャ悲劇をやっていた時、藤原竜也さんと蜷川幸雄さんはあまりいい関係ではありませんでした。
藤原竜也さんは蜷川幸雄さんに謝りに行こうと一人で蜷川幸雄さんの元を訪ね、「色々すいませんでした」と謝罪するも、蜷川幸雄さんは「来たか」とも「おはよう」とも言わなかったそうです。
そんな蜷川幸雄さんに対し藤原竜也さんは「アテネまで来たのに…」と思いながらもどうすることもできず、そのまま一人で帰りました。
藤原竜也と蜷川幸雄のエピソード②チワワは飼うな
藤原竜也さんがまだ結婚する前、当時彼女だった女性と愛犬のチワワと散歩している姿を週刊誌に交際をスクープされてしまいました。
周囲や藤原竜也さんはこの報道に「(蜷川幸雄さんは)芝居のこともちゃんとやらずに女と遊んでいるのか」と怒るだろうと思っていたそうです。
しかし、蜷川幸雄さんは「おい竜也！これどういうことだ！」と藤原竜也さんに声をかけると、次に発した言葉が「チワワなんて飼ってんじゃねぇ」でした。
蜷川幸雄さん曰く「俳優は小型犬じゃなく大型犬を飼うんだよ」とのことで、交際している女性がいることに対しては怒っていなかったそうですよ。
藤原竜也と蜷川幸雄のエピソード③そろそろ結婚しろよ
蜷川幸雄さんに「結婚しちゃダメだよっていう教育を受けていた」という藤原竜也さんは、彼女がいても結婚はしていませんでした。
しかし、蜷川幸雄さんの娘である蜷川実花さんに子供ができたことでコロッと変わり、「お前のところ子供まだなんか」、「結婚しろよ。そろそろ結婚しろよ」と言ってくるようになったそうです。
すぐに蜷川幸雄さんからOKをもらったことがきっかけで、藤原竜也さんは当時交際していた女性と入籍しました。
藤原竜也と蜷川幸雄のエピソード④いい芝居した気になってんだろ
舞台『近代能楽集～弱法師～』に出演した藤原竜也さんは、蜷川幸雄さんから「そんなに汗かいて、絶叫して、いい芝居した気になってんだろ」とダメ出しされ、その日から千秋楽まで連日、朝稽古が始まったそうです。
当時藤原竜也さんは「そん時は死ぬのも嫌だから、劇場の照明かなんかがちょっと落ちてきて、骨折ぐらいだったらいいかと思って。骨折しねぇかなって」と稽古が過酷すぎて思考がおかしくなっていたものの、今となってはそれが「一番いい言葉だった」と明かしています。
また蜷川幸雄さんの稽古は厳しいことで有名ですが、自身の孫ができてからはさらに厳しくなったそうで、藤原竜也さんは「自分の場合はずっと地獄でした。最後の最後まで。蜷川さんから『死んでも死にきれない』って言われた」と話していました。
藤原竜也と蜷川幸雄の関係
メディアでは蜷川幸雄さんの「愛弟子」、「恩師」、「蜷川チルドレン」などといわれている藤原竜也さんですが、蜷川幸雄さんについては「特別な人」と答えています。
藤原竜也さんは「若いときは蜷川さんの『良かった』『今日の芝居、良かったよ』、その一言をもらうためにやってたのかもしれない」と、誰よりも蜷川幸雄さんに褒めてもらうために芝居をしていたそうですよ。
蜷川幸雄さんの告別式では「もっと一緒にいたかったし、仕事がしたかったです。1997年、あなたは僕を生みました。19年間、苦しくも、まあほぼ憎しみでしかないんですけど、本当に最高の演劇人生をありがとうございました」とコメントし、別れを惜しみました。
何年も口きかない時があったものの、二人の関係はずっと強く繋がっていたのだと思います。
まとめ
蜷川幸雄さんは旅立ってしまいましたが、藤原竜也さんは今も俳優として走り続けています。
そんな藤原竜也さんを今後も応援していきましょう。
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