現在ロシアでは、様々なサービスが利用できなくなっています。
何故、利用停止が続出しているのでしょうか。
今回は、ロシアで利用停止になったカードやサービスについて調べてみました。
ロシアで利用停止のクレカやサービスが続出!
【侵攻を受け】VISAとマスターカード、ロシアでの業務を停止https://t.co/wsJ4IWcTKd
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 6, 2022
VISAは「ロシアによる正当な理由なき侵攻と、我々が目撃した受け入れがたい事態を受けて、行動せざるを得なくなった」、マスターカードは「紛争の前例のない性質と不透明な経済環境を考慮した」とコメントした。 pic.twitter.com/AbW62fZAIx
ロシアでは、今クレジットカードやSNS、動画配信などが一部利用できません。
世界では「ロシア離れ」が行われているのです。
なぜロシアでクレカやサービスが利用停止に?
「ロシア離れ」のきっかけは、「ロシアによる正当な理由なきウクライナの侵攻」です。
そして紛争への抗議や商品供給停滞などさまざまな理由から、企業はロシアでの利用停止を発表しています。
ロシアで利用停止になったクレカやサービス一覧!
ロシアで利用停止になったものを調べてみました。
ロシアで利用停止になったクレジットカード
クレジットカードは、
- Visa
- Mastercard
- アメリカン・エキスプレス
「Visa」は、ロシアでの取引を全て停止するとともに、ロシア国外の金融機関で発行されたVisaカードも、ロシア国内で使えなくなると発表しています。
「Mastercard」は、ロシアの銀行とは取引を行わず、ロシア国外で発行された同社カードはロシアの小売店やATMでは使えなくなるとのことでした。
ただロシア中央銀行によると、ロシア国内発行の両社カードの国内利用は別の決済ネットワークを経由するため継続できるのだそうです。
「アメリカン・エキスプレス」は、ロシア国外で発行されたカードはロシア国内での支払いやATMで使用できなくなり、ロシア国内の銀行が発行したカードはロシア以外の国で使用できなくなります。
ロシアで利用停止になった動画や音楽配信サービス
動画や音楽配信サービスは、
- Netflix
- YouTube
- Spotify
- TikTok
「Netflix」は、ロシア事業が小規模で加入者数は100万人未満にとどまっているため、あまり大きな影響はないようですね。
「youtube」は、ロシア国営メディアの動画から広告を剥奪する対抗策をとるなどしています。
「TikTok」は、ロシアでのライブおよび新規投稿機能を停止、ただアプリ内のメッセージサービスは利用が可能になっています。
ロシアで利用停止になったSNS
SNSは、
「Twitter」は、ロシアの国営メディアによる広告掲載を禁止、さらにTwitterへのアクセスがブロックされているとのことでした。
「Facebook」は、主要なプロバイダで制限され、コンテンツの読み込みが遅くなったりプラットフォームの使用自体が不可能になったりしています。
また制限はメッセージングアプリであるFacebook Messengerにも及んでいるそうです。
ロシアで利用停止になった製品販売
製品販売は、
- Microsoft
- Apple
- EA
- 任天堂
- エルメス
- シャネル
- PayPal
- NIKE
- IKEA
- H&M
- マクドナルド
- スターバックスコーヒー
その他にも多くあります。
「Microsoft」は、ロシアでの同社製品およびサービスの提供を停止しました。
「Apple」も、ロシアでの製品販売や「Apple Pay」の提供を停止しています。
ゲーム大手の「EA」は、同社のゲームとコンテンツを購入できなくするだけでなく、プラットフォームパートナーと協力して各ストアからタイトルを削除し、新しいゲーム内コンテンツの販売もとりやめていることを発表しています。
また、ロシアでの任天堂のオンラインショップが「eShopで使われている決済サービスがルーブルでの決済処理を停止しているため」利用できなくなっています。
他にも、エルメス、シャネルなどの複数の高級ブランドがロシアの店舗を一時閉鎖、ファストファッションのザラなどもロシア国内の全502店舗を閉鎖しました。
PayPal、NIKE、IKEA、H&Mなどもロシアでの製品販売を停止しています。
マクドナルドとスターバックスコーヒーの営業停止も発表されました。
マクドナルドは約6万2000人を雇用しており、営業停止中の給料の支払いは継続するそうです。
ユニクロはロシアでの営業継続を発表
ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、当面の間はロシアでの営業を継続することを発表しました。
これには賛否両論ありますが、発表ではロシアの国民にも買い物をする自由がある、との考えを伝えています。
ウクライナ侵攻は、ロシア国民の意思で行っているのかと言うと、そうではないような実状があるとの報告もあるので、ロシア国民も買い物をしてもいいのではないかということです。
世界的にロシアへの供給を止めるということが、スタンダードとなりつつある中で、ユニクロのロシアでの事業継続は、色々考えさせられることがありますね。
追記:ユニクロもロシアでの事業を発表
2022年3月10日、ユニクロを運営してるファーストリテイリングは、ロシア国内での事業を一時停止することを発表しました。
ファーストリテイリングは、ユニクロのロシア事業の一時停止を決定したことをお知らせします。
ファーストリテイリングはあらゆる戦争に強く反対します。私たちは、人々の人権を侵害し、平穏な生活を脅かすいかなる攻撃をも非難します。
私たちの使命は、一般の人々に日常着を提供することです。衣料の提供を通して、人々の生活に貢献することが、私たちの責務であると考えています。そのため、各国・地域で衣料品の販売だけでなく、過去20年間にわたって、紛争や自然災害の影響を受けた人々を含め、世界中で必要とする人々に服を届けてきました。このような考えに基づき、先週には、長年のパートナーである国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて、人道支援のため1,000万米ドルの寄付と衣料20万点の提供を発表しました。さらにヨーロッパでは、従業員有志が、ウクライナから近隣諸国に避難した人々に、衣料を直接届ける活動を始めています。
ロシアにおいても、私たちの使命の一環として、これまでユニクロの日常着を一般の人々に提供してきました。しかしながら、現在の紛争を取り巻く状況の変化や営業を継続する上でのさまざまな困難から、事業を一時停止する判断にいたったものです。
私たちは戦火に遭われている方々に心を寄せ、最大限の支援を続けていきたいと考えています。困難な状況に置かれた多くの人々が、一日も早く、平和で安定した生活を取り戻されることを切に願っております。
引用元:ファーストリテイリング「ユニクロ ロシア事業について」
当初は、ロシアでの事業継続を公表していたファーストリテイリングですが、ロシアのウクライナへの攻撃が激化していくので、一時停止を止むなしとされたのでしょう。
まとめ
ロシアのウクライナ侵攻は、世界で大きな影響を与えています。
早く平和な日々が戻ってくることを願っています。