バラエティー番組『クレイジージャーニー』をきっかけに注目を集めている写真家・ヨシダナギさんですが、過去にはSNS上で炎上したことがありました。
何故ヨシダナギさんは炎上してしまったのでしょうか。
ネット上で噂されている「歯がない」というのは事実なのでしょうか。
今回は、ヨシダナギさんの炎上や歯について調べてみました。
ヨシダナギが差別発言で炎上
SNS上では、ヨシダナギさんに対してさまざまな意見が寄せられています。
応援の声もある一方で、表現の在り方や言葉選びをめぐる厳しい指摘も少なくありません。
ここでは、実際に目立った反応をいくつかご紹介しますね。
まず、写真展「HERO＆QUEEN」についての批評です。
先住・少数民族に伝統衣装の着用を依頼し、キャプションで「オシャレ」「イケメン」といった表現を添えた点が問題視されました。
被写体に点数を付けるような見せ方は搾取的に映る、植民地主義的な視線が透ける、といった声が上がっています(@maarisugs／2022年11月20日)。
ヨシダナギ展「HERO&QUEEN」酷かったな。先住・少数民族に伝統衣装を身に着けるよう頼み、オシャレ、イケメンだなどというふざけたキャプションと共に彼らに点数を付ける。入植者側としての搾取性、写真そのものの背景にある植民地主義が露呈していて相当ギョッとした
— Maari (@maarisugs) November 20, 2022
ドラァグクイーンの写真展は気になったけど、シェリーパイの写真使ってるってことは被写体についてあまり調べないタイプなのかな。それとも気にしないってこと…？
— きいろい (@kiroiyelo) November 20, 2022
ハフポスの記事、「明るい場所が似合わない」って発言も可笑しいし、やたらと「ドラマ性」って言ってドラァグクイーンに壮絶な人生の”ドラマ性”を求めてるのも何なんだ。あと少数民族を撮影し始めたきっかけとして「スタイルのよさや肌の黒さが私の美的センスにはまった」っ普通に言ってしまうところ
— まどり (@naratauni_charm) May 28, 2020
キャンプワナキキ全否定じゃん pic.twitter.com/GY4GW3n0zr
— ohashi (@ohashiihsaho) May 27, 2020
続いて、ドラァグクイーンを撮影した企画への懸念です。
出演歴に問題が指摘された人物を被写体に含めていたことから、事前のリサーチが十分だったのかという疑問が出ました。
配慮よりも話題性が優先されたのでは、と受け止める人もいたようです(@kiroiyelo／2022年11月20日)。
また、メディア掲載のインタビューでの発言にも違和感を示す声がありました。
「明るい場所が似合わない」といった表現や、被写体に”壮絶な人生のドラマ性”を求める語り口が気になるという指摘です。
さらに、少数民族を撮り始めた動機として「スタイルのよさや肌の黒さが美的センスにはまった」と語った点にも、問題提起が見られました(@naratauni_charm／2020年5月28日)。
SNSでは軽口も交じります。
あるユーザーは「キャンプワナキキ全否定じゃん」と、ポップカルチャーへの当てこすりを交えて反応しました。
ユーモアを装いつつ、方向性への疑義を示すツイートです(@ohashiihsaho／2020年5月27日)。
このように、作品の見せ方や被写体への向き合い方、さらに発言の温度感をめぐって議論が広がり、炎上と呼ばれる状況になったことがあります。
評価が割れるのは、それだけ関心が高く、表象の倫理が問われるテーマだからこそですよね。
まずは多様な受け止めがあった事実を踏まえつつ、次の項目で具体的に何が問題視されたのかを整理していきます。
ヨシダナギの差別発言って何を言った？
ヨシダナギさんの炎上が注目を集めたのは、2022年に行われた写真展がきっかけでした。
テーマは「少数民族」と「ドラァグクイーン」。
多様な存在を可視化する狙いが語られる一方で、展示内容と言葉選びに対し、批判の声が大きくなっていきます。
まず騒動の火種となったのが、ドラァグクイーンの展示です。
モデルのひとりにシェリーパイさんが含まれていた点が、SNSで問題視されました。
過去の不祥事が広く報じられた人物を起用し、そのまま展示を継続した判断は妥当だったのか。
リサーチや配慮の観点で疑問が呈され、説明不足との指摘が増えていきました。
さらに、作品に添えられたキャプション表現も議論の的になります。
短く端的な言い回しの中に、性表現のステレオタイプを想起させる語や、女性的特徴を揶揄すると受け取れるフレーズが含まれていたとされました。
意図がどうであれ、当事者の尊厳を傷つけかねない表現だ――そうした批判が目立ちます。
ドラァグクイーンを支援する団体からも、差別や偏見を助長する恐れがあるとのコメントが出ました。
問題提起に対するアーティスト側の返答が十分だったのかも焦点となり、回答のトーンや中身が新たな反発を生む結果となります。
誤解を解くための対話より、反論に寄ったように見えたという受け止めもありました。
一方で、少数民族を扱う過去のシリーズにも目が向きます。
星マークとともに添えられた短評やコメントの中に、評価的でヒエラルキーを感じる表現があったのでは、との声が再燃しました。
衣装や身体的特徴の強調が、無意識のまま優劣や異 exotism を帯びていないか。
展示の積み重ね全体に対する問い直しが広がります。
総じて炎上の中心にあるのは、作品そのものより「言葉の扱い」と「立場性」でした。
誰の視点で語るのか、当事者の声をどこまで取り入れるのか。
表象の倫理が厳しく問われる時代に、キャプションの一語一句が社会的メッセージとして読まれてしまうのです。
もちろん、挑戦的なテーマに挑む姿勢を評価する意見もあります。
ただ、可視化と配慮は両立できるはず、という期待も同時に存在します。
結果として、写真選定のプロセスや注釈の付け方、そして意見が出た後の向き合い方が、信頼を左右したといえるでしょう。
今回の議論は、アート表現における自由と責任のバランスをあらためて浮かび上がらせました。
観客の受け止めが分かれた背景を整理しつつ、次のセクションでは具体的な問題点の指摘や、改善に向けた視点をもう少し丁寧に見ていきます。
ヨシダナギが歯がないという噂
一部のSNSでは、炎上の話題と並行して「ヨシダナギさんは歯がないらしい」という噂が流れました。
強い言葉が飛び交う時期は、根拠の薄い情報まで混ざりやすいものですよね。
まずは事実確認が大切です。
実際の写真や出演時の映像を確認すると、口元のカットでははっきりと歯が見えます。
笑顔のショットでも、横顔の角度でも、前歯のラインが自然に確認できました。
歯並びや色合いに特別な加工が施されている様子もなく、通常どおりに見えます。
ヨシダナギさんの撮る写真の世界観はもちろん大好きなんだけどナギさんが人として・女性として・クリエイターとして好きすぎて憧れすぎてナギさんご本人の写真集が欲しいんですが発売いつですか？？？？#クレイジージャーニー #ヨシダナギ pic.twitter.com/Te39HoCMXm
— 水島アユミ｜デザイナー (@UNICAdesign_) March 6, 2023
では、なぜ「歯がない」と言われてしまったのか。
要因としては、いくつか考えられます。
まず、光の当たり方や露出で口内が暗く落ち、歯が写りづらいケースです。
さらに、口角だけ上げる微笑みだと、歯が見えない表情に映ることもあります。
マットなリップカラーや口元の影が強いライティングも、視覚的な錯覚を生みやすいんですよね。
もうひとつは、切り抜き画像の拡散です。
動きの途中で口を閉じた一瞬のフレームだけが出回ると、「常に歯が見えない」という印象が強化されがちです。
加えて、低解像度の画像や過度なフィルターも、細部をつぶして誤解を招く原因になります。
こうした点を踏まえると、「歯がない」という主張は事実と一致しません。
確認できる素材の範囲では、歯はしっかり写っています。
噂が独り歩きしやすいテーマだからこそ、見た目に関する話題は慎重に扱いたいところです。
結論として、「歯がない」という情報は誤りです。
炎上時はセンセーショナルなフレーズが拡大再生産されがちですが、一次情報や複数の写真を見比べるだけで、すぐに誤解は解けますよね。
まずは落ち着いて確かめる――その姿勢が、不要な憶測を減らすいちばんの近道なんです。
まとめ
独学で写真を学び世界の少数民族や先住民を撮影しているヨシダナギさんは、第48回講談社出版文化賞の写真賞を受賞するなど注目の写真家の一人です。
炎上ではなく、ヨシダナギさんにしか撮れない写真で話題を集められるよう、今後も頑張ってほしいですね。