爽やかな笑顔の裏で、現場ごとに色を変える芝居で信頼を積み重ねてきた戸塚純貴さん。
最近は「演技力が高い」と評される場面も増え、静かに存在感を広げています。
たとえば学生時代に何を学び、どんな選択を経て今の立ち位置にたどり着いたのか。
華やかなジュノンボーイ出身という肩書だけでは語りきれない歩みが、役のふとした所作に滲みます。
学びの軌跡から代表作、評判や活動の裏側まで、ひとつずつ手繰り寄せる時間です。
戸塚純貴の学歴
俳優としての存在感が増すほど、「どんな学生時代を過ごしてきたんだろう？」と気になりますよね。
たとえば通っていた学校の雰囲気や、部活・委員会での立ち位置、進学を選んだ理由などは、その後の役づくりや仕事観にもつながる手がかりになります。
ここでは戸塚純貴さんの学びの足跡を、高校・専門分野・転機となった出来事の流れでやさしく整理します。
読み進めるうちに、作品で見せる芯の強さや軽やかさの源がふっと見えてくるはずです。
戸塚純貴の出身小学校
戸塚純貴さんは岩手県盛岡市にある盛岡市立中野小学校の出身です。
自然が身近にある地域でのびのびと育ち、当時は地元のリトルリーグチームで白球を追いかけていました。
ポジションや成績の詳細は明かされていませんが、チームプレーを通して培った集中力や協調性は、のちの俳優活動にも息づいているように感じます。
負けず嫌いな一面と、仲間と一緒に楽しむ姿勢が両立していたというエピソードもあり、今の明るく誠実な人柄の原点がこの時期に形づくられたのかもしれません。
戸塚純貴の出身中学
小学校を卒業した戸塚純貴さんは、地元の盛岡市立河南中学校へ進学しました。
ここでも引き続き野球に打ち込み、軟式野球部に所属して汗を流していたそうです。
ポジションは明かされていませんが、チームでの活動を通して粘り強さや責任感を身につけたといわれています。
試合での悔しさや仲間との励まし合いが、後に俳優として現場で見せる一体感や前向きな姿勢につながっているのかもしれません。
学生時代を通して一貫して野球を続けていたことからも、努力を積み重ねることを自然に楽しめる性格だったことがうかがえます。
戸塚純貴の出身高校
中学校を卒業した戸塚純貴さんは、岩手県の私立・盛岡中央高等学校へ進学し、自動車工学科で機械と電気の基礎をみっちり学びました。
実習中心のカリキュラムで、エンジンやシャシの構造を分解・組み立てる作業に向き合う日々。
工具の扱いから安全管理まで身につき、ものづくりの現場感覚が育った時期です。
なお同校は学科再編を経て、自動車工学科は現在は設置されていません。
当時の目標は自動車整備士になること。
だからこそ授業だけに頼らず、休み時間や放課後も実習室に残って技術を磨いていたそうです。
資格取得にも全力でした。
国家資格の「三級自動車シャシ整備士」を中心に、アーク溶接の特別教育やクレーン・玉掛けの技能講習、低圧電気取扱い、フォークリフトや小型車両系の特別教育など、関連資格を次々クリア。さらに普通自動車・普通二輪・大型二輪の各免許まで取りそろえています。
就職活動も経験しつつ、現場を見据えた準備を重ねた高校時代。
ただ、資格で裏打ちされた技術一辺倒ではなく、人と連携しながら段取りを組み立てる習慣も身につけました。
作業の安全確認やタイムマネジメントは、いまの撮影現場でも活きる要素。
段取りの良さや集中力の持続は、当時の鍛錬の延長線上にあるといえます。
振り返ると、盛岡中央での3年間は「好き」を軸に道を切り開く練習だったのかもしれません。
車やバイクへの情熱が、知識と資格、そして手の感覚として身体に残ったこと。
その土台があるからこそ、役づくりでも“仕組みを理解して再現する”姿勢が自然に出てくるのでしょう。
専門性と誠実さをあわせ持つ今の仕事ぶりの源流が、高校時代に確かに流れています。
戸塚純貴の出身大学
高校を卒業した戸塚純貴さんは、大学には進学していません。
進路を決める時期にはすでに芸能界への道が開けており、学業よりも俳優としての挑戦を選んだからです。
実は高校在学中に「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、この出来事が人生の大きな転機になりました。
当時は自動車整備士を目指して資格取得に励んでいましたが、コンテストをきっかけに「人前で表現する楽しさ」を感じたそうです。
ものづくりから表現の世界へと方向転換する勇気は、戸塚さんらしい柔軟さと行動力の表れでしょう。
学業を終えた後は本格的に上京し、演技の基礎を一から学びながら芸能活動に専念。
整備士のように地道に技術を積み重ねる姿勢は変わらず、俳優としての下積み時代も努力を惜しまなかったといわれています。
大学での学びはなくとも、現場で培った経験こそが今の実力につながっているようです。
戸塚純貴の代表作・仮面ライダーにも出演！他には？
純喫茶に恋をして(10分だけver.)#1
— 安部ファミbot：サブアカ (@abe_family_sub) March 28, 2020
神保町「さぼうる」
フジテレビONE スポーツ・バラエティ 2020/3/31 17:50 – 18:00
1955年創業、神保町の老舗「さぼうる」 ▽レトロかわいい喫茶店が舞台。新感覚☆ドラマ形式のグルメガイド番組 <出演>戸塚純貴 ほかhttps://t.co/yDGKHt7QAD pic.twitter.com/Skvk7rscGT
戸塚純貴さんの名前を一気に広げたのは、主演作のドラマ『純喫茶に恋をして』でしょう。
昭和の香り漂う喫茶店を舞台に、常連や店主の小さな物語をすくい上げる空気感が魅力で、2020年の第1シリーズから2022年の第4シリーズまで続く長期シリーズとなりました。
柔らかな立ち居振る舞いと的確な“受け”の芝居で、日常系ドラマの心地よさを体現した作品です。
とくに印象的なのは、相手役やゲストの感情の揺らぎを邪魔せず、視線や間で温度を調整していく呼吸感です。
声を張らずとも場の重心を整えるタイプで、控えめなのに記憶に残る。
喫茶店という静かな箱庭で、その資質が際立ったといえるでしょう。
シリーズを追うごとに、人物の微妙な変化を“さりげなく”積み上げていく粘りも見せました。
仮面ライダーBLACKSUNやるならウィザードに出てた戸塚 純貴が主役だと熱いんだが(若いし pic.twitter.com/mnv3sgRZ7V
— ホシノ・トリガー (@HT_BLACKOWL) April 3, 2021
一方で、初期の注目作として語られるのが『仮面ライダーウィザード』（2012年）です。
戸塚さんは、幼少期に読んだ絵本『森の魔法使い』の影響で魔法使いに憧れる青年・奈良瞬平を好演。
主役を支える相棒的ポジションで、希望や迷いを抱える等身大の若者像を丁寧に描きました。
明るさと不器用さの配分が絶妙で、特撮ファンからも愛されるキャラクターになっています。
戸塚純貴の演技力の評判
戸塚純貴さんの演技については、SNSやレビュー欄で「空気を変える」「視線だけで語る」といった感想が多く見られます。
目立ちすぎず作品の温度を整えるタイプで、画面に残る余韻が心地よいです。
始めて彼を知ったのは仮面ライダーウィザードだったかな～。変身しないヘタレキャラだったけど、すごく板についていた。昼ドラでは粘着ストーカーキャラやったこともあったんだっけ。演技力高いよね。#戸塚純貴 https://t.co/9UINNxbmHG
— リリア (@riria6327811643) February 1, 2024
戸塚純貴さん という演技力申し分なしなのにいかんせん出番が少ない俳優さん、来年はもっと長い時間観ていたい。
— けいり部🎬🍽✈️🥖 (@ruvFvu6K9mXLGZd) December 16, 2023
『法廷遊戯』『水は海に向かって流れる』と抜群の演技を見せてくれたものの出番が短いんじゃあ…
戸塚純貴がすごい。演技力すごい
— mio🌹🌙♕ (@mio18nme) August 26, 2023
頑張ってるなぁ、化けたなぁ
@xxx
— 紫紀 (@ppl0773) August 26, 2023
芳根京子と戸塚純貴 安定の演技力おばけ #虹色のチョーク
“イケメン役だけ”に寄らないのが強みでしょう。
爽やかな青年から不器用な庶民派、少しクセのある人物まで、置かれた立場のリアリティを丁寧に積み上げます。見た目の印象に頼らない芝居です。
評価されがちなのは、感情の振れ幅のコントロールです。
大声や涙で押さず、呼吸や沈黙で温度差を描くため、シーンの説得力が増します。
結果として、相手役の魅力まで引き出せるのが上手です。
テンポの良い掛け合いも得意分野です。
台詞の切り返しが速くても、言葉が浮つかないのでコメディでも“人間味”が残ります。
笑いに逃げず、人物の芯を外さないところに信頼が集まるのでしょう。
脇に回ったときの仕事ぶりも堅実です。
物語の主軸を邪魔せず、場面の重心を安定させる役割を引き受けます。
短い出番でも人物史を感じさせるため、視聴後に記憶が残る存在になります。
役づくりでは所作や道具の扱いが自然で、職業のリアリティが立ち上がります。
歩幅・手元・視線の角度など細部の精度が高く、撮影現場の“段取り力”と結びついているように思います。
総じて、派手さよりも“物語を進める力”に長けた俳優です。
静かな場面で効き、群像劇で締まる。次なる代表作でも、戸塚純貴さんの繊細なチューニングが話題の中心になっていくでしょう。
戸塚純貴はジャニーズ落選していた
戸塚純貴さんは最初から芸能界一直線というタイプではなく、どちらかといえば周囲の後押しで可能性に触れていった人です。
きっかけをつくったのはお母さん。
コンテストへの応募を熱心に続け、10歳のときには旧ジャニーズ事務所へ履歴書も送っていました。
書類審査は通過したものの、レッスンの拠点は東京。
当時は岩手県で暮らしていたため、上京の現実的なハードルを見据えて自分の意思で見送る決断をしています。
たしかに「入っておけばよかったかも」と振り返る場面もあったそうですが、その慎重な選択は“自分で選ぶ”軸を育てたはず。
家族の支えを受けつつも無理をしない判断力は、その後の挑戦を自分のペースで積み上げていく姿勢へつながっています。
結果として、遠回りに見える道のりが、いまの表現に奥行きを与えているのでしょう。
戸塚純貴のプロフィールや経歴
「ポーズを決める戸塚純貴」#戸塚純貴 pic.twitter.com/C9vqz5A0ih
— おいちょ (@88oicho88) June 25, 2024
名前：戸塚純貴
生年月日：1992年7月22日
出身地：岩手県
血液型：A型
身長：172cm
所属事務所：ボックスコーポレーション
2010年、「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で理想の恋人賞を受賞したことが、戸塚純貴さんの転機でした。
元々は自動車整備の道を志していましたが、評価の手応えと周囲の応援に背中を押され、表現の世界へ舵を切ります。
受賞翌年には、コンテスト同期で結成された舞台ユニット「劇男JB」の旗揚げ公演に参加。
稽古場での試行錯誤を通じて、台詞の温度や間合いを身体で覚えていきます。
舞台経験が、後の映像演技の土台になったと考えられます。
同2011年、ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』でテレビデビュー。
瑞々しい存在感を保ちながら ensemble（群像）の一員として画づくりに溶け込む姿勢は、この頃から一貫しています。
2012年には映画『青いソラ白い雲』でスクリーンへ。
現場での呼吸の合わせ方やレンズとの距離感など、映画ならではの精度を吸収し、翌2013年『風切羽〜かざきりば〜』では初の映画主演を経験。
繊細さと素朴さのバランスに磨きがかかります。
俳優としての幅を一般に知らしめた出来事のひとつが、2016年の「ゼクシィ」CM。
吉岡里帆さんの“相方”として佇むナチュラルな芝居は、広告の文脈でも“過不足のない温度”を示しました。
役柄のレンジを広げた代表的な参加作として、『仮面ライダーウィザード』（2012年）の奈良瞬平役も外せません。
明るさの裏にある逡巡を等身大に描き、若年層を中心に認知を拡大しました。
そして2024年、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の轟太一役で朝ドラ初登場。
序盤は頑なな価値観を抱えた青年として現れながら、関係性の変化とともに内面がほどけていく過程が共感を呼び、“俺たちの轟”という呼称が生まれるほどの支持を集めます。
こうしてみると、舞台で鍛えた基礎、特撮・ドラマ・映画・CMで培った可塑性、そして群像の中で呼吸を合わせる職人性が一本の線でつながります。
肩書や枠に縛られず、一作ごとに解像度を上げる歩みが現在地です。
戸塚純貴の所属事務所
戸塚純貴さんが所属しているのは、俳優やタレントの育成に定評のある芸能事務所「ボックスコーポレーション」です。
ドラマや映画を中心に幅広いジャンルへ人材を送り出している老舗で、相武紗季さん・井桁弘恵さん・小沢真珠さんといった実力派の俳優陣も名を連ねています。
事務所の方針は、タレントそれぞれの個性を尊重しながら長期的なキャリアを築くこと。
戸塚さんもまた、その環境の中で経験を重ね、作品ごとに新しい一面を見せています。
とくにボックスコーポレーションは映像作品だけでなく、舞台やCMなど多様な表現の場を提供しており、戸塚さんの“地に足のついた芝居”を支える土台にもなっているようです。
俳優としての幅広い活動を安定して続けられているのは、事務所との信頼関係がしっかり築かれているからこそでしょう。
戸塚純貴の年収
戸塚純貴さんの具体的な年収は非公開ですが、これまでの出演実績や活動の幅から考えると、俳優として安定した収入を得ていると推測されます。
デビュー以降、ドラマ・映画・舞台・CMとバランスよく出演を重ね、主役から脇役まで幅広い役柄を演じてきました。
2024年にはNHK連続テレビ小説『虎に翼』で注目を集め、知名度と出演機会が一段と増加。
地上波ドラマのレギュラー出演や映画主演歴もあることから、活動の規模は年々拡大しています。
また、2016年に出演した「ゼクシィ」のCMのような全国規模の広告契約は、俳優としての収入面でも大きな要素です。
テレビCMはギャラ単価が高く、加えて再放送やメディア露出による印税的な収益が発生する場合もあります。
さらに最近では配信ドラマやイベント出演など、活動領域が広がっており、それらを合算すると年収は少なくとも数百万円〜1,000万円台前半に達している可能性が高いでしょう。
華やかな表舞台の裏で、地道な努力と積み重ねを続ける戸塚さん。
数字以上に、作品ごとに確実にステップを踏んでいる印象があります。
今後主演作が増えれば、さらなる年収アップも期待できそうです。
まとめ
もともと自動車整備士を目指していた戸塚純貴さんが、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに俳優の道へ進んだのは、まさに“人生の方向が変わった瞬間”でした。
華やかな世界に憧れていたわけではなく、応援してくれる人の存在に背中を押されて努力を続けてきた結果、今では確かな演技力で作品を支える存在に。
どんな役にも真摯に向き合う姿勢や、役柄によって空気まで変えてしまう表現力は、多くの視聴者の心をつかんでいます。
朝ドラ出演を経て知名度が一気に広がり、今後は主演として作品を牽引する場面も増えていくでしょう。
華やかさよりも誠実さで積み重ねてきた戸塚純貴さんの歩みが、これからどんな形で花開くのか。静かな期待が自然と募りますね。
