フジテレビ水曜22時枠で放送されるドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、昭和末期の渋谷を舞台にした群像劇です。
演劇に人生を懸ける若者や、劇場に関わる人々、街の住人たちが交差し、夢や挫折、友情や愛情が重なり合っていきます。
登場人物同士の関係性は複雑に絡み合っていますが、公式ページでは相関図が公開されておらず、キャラクター紹介の文章から世界観を読み解くスタイルとなっています。
本記事では、キャスト一覧や人物設定を整理しながら、ドラマの魅力を分かりやすくまとめました。
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】原作・主題歌情報
本作は三谷幸喜さんによる完全オリジナル脚本で、25年ぶりに民放のゴールデン・プライム帯で執筆された記念すべき連続ドラマです。
これまで数々の舞台や映画で独自の作劇術を披露してきた三谷さんが、再びテレビドラマで新たな群像劇に挑むということで、放送前から大きな注目を集めています。
演出は西浦正記さん、音楽は得田真裕さんと、フジテレビの名作を支えてきた制作陣が結集しているのも安心感があります。
実際に公式コメントでも「演劇的な世界観を、映像ならではの臨場感で描く」と発表されており（フジテレビ公式サイトより）、舞台と映像の両方を知る三谷さんらしい作品になることが期待されています。
主題歌は人気ユニットYOASOBIが書き下ろした新曲『劇上』です。
ドラマのテーマである「この世界は舞台で、人間はみな役者」というコンセプトを音楽に落とし込み、昭和末期の渋谷という熱気あふれる時代背景を楽曲のリズムと詞で表現する仕上がりになるといわれています。
YOASOBIがフジテレビ水曜ドラマに楽曲を提供するのは初めてのことで、物語と並行して音楽面でも大きな話題を呼ぶはずです。
公式発表によると、音源は初回放送内で解禁予定とのこと（フジテレビニュースリリースより）。
SNSではすでに「歌詞に演劇用語が盛り込まれるのでは」「タイトルの『劇上』に三谷さんらしい仕掛けがありそう」といった声も見られ、ドラマと音楽の相乗効果に期待が高まっています。
ちなみに、脚本・音楽・演出が揃ってオリジナルという布陣は近年のドラマ界では珍しく、まさに”挑戦的な一作”といえるでしょう。
演劇を原点に持つ三谷さんと、物語を音楽にするYOASOBIという組み合わせが、どんな化学反応を生むのか。
放送後の反響次第では、舞台化やサントラ盤のリリースなど、さらなる展開が考えられそうです。（出典：フジテレビ公式サイト ／フジテレビニュース）
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】登場人物・キャストの関連記事まとめ！
本作には劇団の仲間や劇場スタッフ、街の人々まで幅広い人物が登場し、群像劇ならではの人間関係が描かれます。
主演の菅田将暉さんをはじめ、二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんら主要キャストが物語の軸を担い、さらに小林薫さんや菊地凛子さんといったベテラン陣も存在感を発揮します。
久部三成 ― 菅田将暉
成功を夢見る若き演出家。
理想は高く、現実はシビア。
それでも”舞台”への愛で前に進む推進力がある主人公。
渋谷という街に揉まれながら、人としての未熟さと才能の光が同時に露わになります。
倖田リカ ― 二階堂ふみ
WS劇場のダンサー。
アーティスティックで妖艶な空気をまとう存在。
久部さんの夢と衝突しながら、舞台に立つ者の矜持を見せます。
蓬莱省吾 ― 神木隆之介
新人の放送作家。
“三谷青年”がモチーフというメタな役柄。
観察者であり挑戦者、物語の温度を時に下げ、時に上げる”媒介役”でもあります。
江頭樹里 ― 浜辺美波
渋谷・八分神社の巫女。
街の”地霊”と人の営みをつなぐような、静かな導き手。
久部さんの心に灯を点すキーパーソンです。
風呂須太郎 ― 小林薫
ジャズ喫茶「テンペスト」のマスター。
渋谷の気圧変動を”音”で読む、人生の達人。
トニー安藤 ― 市原隼人
WS劇場の用心棒。
寡黙でこわもて、でも義理は固い。
大瀬六郎 ― 戸塚純貴
交番勤務の純情警官。
繁華街の”人情”を間近で見守る目。
パトラ鈴木 ― アン ミカ
WS劇場のダンサー。
姉御肌で、後輩たちの緩衝材にもなる頼もしさ。
毛脛モネ ― 秋元才加
WS劇場のダンサー。
シングルマザーとして”生活”と”舞台”の両立に挑む。
朝雄 ― 佐藤大空
モネさんの息子。
母と舞台の”はざま”を生きる存在。
おばば ― 菊地凛子
案内所の女性。
謎めいた言葉で、久部さんをしれっと試す知恵者。
江頭論平 ― 坂東彌十郎
八分神社の神主で、樹里さんのお父さん。
厳格さの裏に”推し”への純情。
うる爺 ― 井上順
WS劇場の客引き。
渋谷の表と裏に通じた、軽妙なナビゲーター。
伴工作 ― 野間口徹
WS劇場の舞台監督。
現場を回す”縁の下の力持ち”、哀愁と実務力のかたまり。
ジェシー才賀 ― シルビア・グラブ
WS劇場のオーナー。
ゴージャスな風格とビジネスマインドで、赤字に頭を抱える日々。
乱士郎 ― 佳久創
ジェシー才賀の秘書。
冷静沈着、オーナーの右腕。
浅野大門 ― 野添義弘
WS劇場の支配人。
運営の泥臭い現実と格闘する管理職。
浅野フレ ― 長野里美
大門さんの妻。
劇場運営の”家側”の視点も添える存在。
トンちゃん ― 富田望生
劇団「天上天下」の制作スタッフ。
粗暴な久部さんを案じる、優しさのセーフティネット。
黒崎 ― 小澤雄太
劇団「天上天下」主宰。
久部さんの演出に真っ向から抗議する、劇場界隈の”強敵”。
彗星フォルモン ― 西村瑞樹（バイきんぐ）
お笑いコンビ「コントオブキングス」の芸人。
アドバイスに耳を貸さない暴君肌。
王子はるお ― 大水洋介（ラバーガール）
フォルモンの相方。
知的で品のあるツッコミ役。
仮歯 ― ひょうろく
ジャズ喫茶「テンペスト」の従業員。
気弱で声が小さい。
毛利里奈 ― 福井夏
WS劇場のモギリ。
派手な装いで、どこか憎めない空気感。
ケントちゃん ― 松田慎也
スナック「ペログリーズ」のウェイター。
こわもてで威圧感バチバチ。
いざなぎダンカン ― 小池栄子
WS劇場の看板ダンサー。
物語序盤の鍵を握る存在。
まとめ
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、登場人物の数も関係性も多層的で、まさに「群像劇」という言葉がぴったりの作品です。
公式ページではあらすじやキャラクターの紹介は充実していますが、相関図は公開されていません。
その分、視聴者が自分なりに人間関係を想像しながら楽しめるのもこのドラマの魅力のひとつといえるでしょう。
キャストの演技や立ち位置を押さえつつ、毎週の展開を追うことで、より深く物語の世界に浸れるはずです。