女子プロゴルファーの山下 美夢有(ミユウ)さんはゴルフ人生を、家族と二人三脚で過ごしてきました。
美夢有さんは「スイングはお父さんに任せる部分も大きい」と語り、『ワールドレディスサロンパスカップ』での優勝も、お父さんからの「打ち急ぐな」というアドバイスがあったからだと明かしています。
お母さんについては「ポジティブ思考で、いつも笑わせてくれる」と感謝の言葉を述べていました。
今回はそんな気になる美夢有さんのお父さんやお母さん、兄弟、実家について紹介します。
山下美夢有の父親はコーチ!

山下美夢有さんの父親は、山下勝臣(やました・まさおみ)さんという方です。
プロゴルファーではないものの、山下美夢有さんが5歳でクラブを握ってから現在に至るまで、専属コーチのようにそばで支え続けてきた存在です。
勝臣さんは娘のフォームを日々観察し、「スイングの乱れにすぐ気づき、即座に修正できる」と語るほど、技術的な観察眼に優れています。
事実、2023年の国内メジャー『ワールドレディスサロンパスカップ』で山下さんが優勝を飾った際も、「リズムが悪い」「打ち急ぐな」といった父親からの冷静なアドバイスが大きな助けになったと山下さん本人が語っています。
また、『伊藤園レディス』での優勝時には、事前に父娘でスイング軌道を調整し直し、それが精神的な自信につながったとも言われています。
長年一緒に過ごしてきたからこそ得られる信頼関係が、試合での安定感や回復力につながっているのでしょう。
経済面でも勝臣さんのサポートは徹底しており、スイングの弾道やクラブフェースの角度を可視化できる高性能機器「トラックマン(TrackMan)」を約300万円かけて購入。
この機材は、プロでも導入している選手は限られるほど高価で、高校生の段階で導入されていたことからも、父親としての本気度がうかがえます。
一方で、勝臣さん自身のゴルフ歴はごく限られたもので、月に1回ほどのペースでプレーする程度。
スコアは平均110前後とのことで、美夢有さんが小学生の頃にはすでにその実力を上回っていたといいます。
それでもコーチングが成立している背景には、豊富な情報収集と理論への理解があります。
ゴルフダイジェストの取材で、プロコーチの草分け的存在である内藤雄士さんは
現代はインターネットやプレーの計測器の発達により、様々な情報を手に入れることができる。このような正しい情報を把握してさえいれば、ゴルフ経験が無くともコーチになることも可能です。
出典:ゴルフダイジェスト
勝臣さんはまさにその現代的なアプローチを地で行く存在であり、娘の努力と技術を信じて、影から支える理想的なサポート役と言えるかもしれません。
山下美夢有の父親は会社を経営している

山下美夢有さんの父親・山下勝臣さんは、地元・大阪府寝屋川市を拠点とする「有限会社 山下工業」の代表取締役を務めている人物である可能性が高いとされています。
これはあくまで公的なプロフィールに明記された情報ではないものの、いくつかの状況証拠が重なっていることから、多くのファンや関係者の間で「本人である可能性が濃厚」と考えられています。
その根拠のひとつは、企業登記に記載されている代表者名が「山下勝臣」さんであり、山下美夢有さんの父親と同姓同名であること。
また、この「山下工業」は寝屋川市に所在しており、美夢有さんの出身地と一致している点も見逃せません。
さらに、同社の公式Instagramアカウントが山下美夢有さんの投稿をフォローしている点も、家族や関係者による運営であることを示唆する要素となっています。
ただし、現時点では山下勝臣さん本人や山下美夢有さん側から会社経営に関する明言や公表はされておらず、あくまで推測の域を出ない情報です。
そのため断定は避けるべきですが、家庭内でのサポート体制や経済的な後押しが強固であった背景には、父親自身が経営者として一定の収入基盤を持っていた可能性もあると考えられます。
なお、ゴルフ界では親が経営者という選手も少なくなく、練習費や遠征費、機材購入などを家庭単位でサポートしているケースが多く見られます。
山下美夢有さんの場合も、高額な弾道計測機「トラックマン」を購入できる環境や、幼少期からの継続的なトレーニング支援の存在を考えると、父親の職業が支えとなっていた可能性は高いといえるでしょう。
山下美夢有の実家はお金持ち?
山下美夢有さんの実家は、大阪府寝屋川市にある戸建て住宅で、外観や暮らしぶりから「かなり裕福な家庭なのでは?」という声も少なくありません。
SNS上では、美夢有さんが年始に撮影したとみられる玄関先の写真が話題になったこともあり、その背景に写る大型車や、150cmの身長を超える立派な門松の存在が注目を集めました。
これらの要素からも、住環境に相応の投資がなされていることがうかがえます。
さらに特筆すべきは、自宅に設置されているとされるゴルフ用の練習グリーンの存在です。
一部メディアやゴルフ関係者の間では、「屋上に約45平方メートルほどの人工グリーンを設けている」との情報もあり、山下さんが日常的に練習できるような設備が整えられている可能性が指摘されています。
もちろん、公式に公開されたものではないため断定はできませんが、これまでの競技成績や本人のコメントからも、自宅での反復練習が実力の土台になっていることは想像に難くありません。
また前述の通り、父・山下勝臣さんは娘のコーチ役としても活動しており、高額なトラックマン(約300万円相当)を購入するなど、ゴルフ環境の充実にも積極的でした。
こうした設備投資が可能な背景には、家庭としての経済的余裕があることも否定できません。
山下美夢有さんの強さは、本人の努力や才能によるものが大きいのは言うまでもありませんが、その裏で支えとなってきた家庭のサポート体制も、重要な要素のひとつだと感じている人も多いのではないでしょうか。
山下美夢有の生い立ち
山下美夢有さんは2001年8月2日、大阪府寝屋川市に生まれました。
幼い頃から父・山下勝臣さんの影響でゴルフに親しみ、5歳でクラブを握ったのが始まりとされています。
小学3年生の頃にはすでに全国大会で優勝を経験し、その頃から本格的にプロゴルファーを目指すようになりました。
父親との二人三脚でのトレーニングは、当時から1日300回以上のスイングをこなすほどの熱量だったといいます。
プロへの憧れが決定的になったのは中学1年生のとき。
『マンシングウェアレディース東海クラシック』を観戦した際、実際のプロ選手たちと交流する機会があり、「自分もあの舞台で戦いたい」と強く感じたことが転機になったと語られています。
ここから山下さんのゴルフ人生は、より高いステージを目指すものへとシフトしていきました。
高校はスポーツの名門・大阪桐蔭高等学校に進学。
恵まれた練習環境のもとで、週に2〜3回のラウンドと1日約1000球の打ち込みを継続するなど、トレーニング漬けの日々を送りました。
その努力は数々のタイトルという形で実を結び、『関西高等学校ゴルフ選手権』『関西女子アマチュアゴルフ選手権』『全国高等学校ゴルフ選手権大会』などで優勝を重ねています。
そして2019年、高校3年生のときにJLPGAプロテストに合格。
史上初となる「現役女子高生プロゴルファー」として一躍注目を集めました。
その後、2021年の『KKT杯バンテリンレディス』でツアー初優勝を飾り、2022年には『ワールドレディスサロンパスカップ』『宮里藍サントリーレディス』『ミネベアミツミレディス』などで優勝。
年間4勝を挙げ、初の賞金女王に輝きました。
続く2023年にも『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』『日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯』などで勝利を重ね、2年連続で賞金女王の座を守り抜いています。
さらに2025年には、米女子ツアー(LPGA)への本格参戦をスタートさせ、8月の『AIG女子オープン』ではついにメジャー初優勝を達成。
日本女子ゴルフ界の歴史に名を刻む快挙を成し遂げました。
幼い頃から地道に積み上げてきた努力と、家族の支えがひとつひとつの結果につながっていることは、山下美夢有さんの生い立ちを振り返ると自然に伝わってきます。
山下美夢有の母親

山下美夢有さんのお母さんの名前は山下有貴(ゆき)さんと言います。
美夢有さんは有貴さんのことを「何事も前向きに考える、ポジティブ思考な人。笑顔になれるような面白いことを言ってくれる」と語っています。
実際に『ワールドレディスサロンパス杯』で優勝し、美夢有さんがインタビューを受けた際にも「大会期間中はお母さんが面白いことを言って笑わせてくれた、いつも支えてくれてありがとう」とお母さんへの感謝を言葉にしていました。
ちなみに、有貴さんのゴルフのスコアは平均で102前後らしいです。
山下美夢有の兄弟や姉妹
山下美夢有さんは、三人兄弟で弟さんと妹さんがいます。
弟さんの名前は山下勝将(マサユキ)さんと言い、妹さんの名前は山下蘭(らん)さんと言います。
勝将さんは2002年生まれで、現在は近畿大学でアマチュアゴルファーとして活動中。
ゴルフを始めたきっかけは姉である美夢有さんが先にゴルフをやっていたので、その流れでゴルフをするようになりました。
高校生までは流れのままゴルフを続けていた勝将さんですが、大学では真剣にゴルフに取り組みお父さんの勝臣さんと共に練習しABEMAツアーで優勝した実績があります。
勝将さんの憧れの選手はタイガーウッズさんで、観客を沸かせるようなプレーが目標です。
妹の蘭さんは2007年生まれで、奈良育英高校のゴルフ部に所属しており、兄・勝将さんと同じようにプロを目指す、アマチュアゴルファー。
蘭さんがゴルフを始めたのは高校入学時からで、プロになった美夢有さんを尊敬しており、美夢有さんと同じようにお父さん・勝臣さんに指導を仰ぎながら、プロを目指しています。
高校生から始めたのにもかかわらずベストスコアは74、また2023年の女子ゴルフのCATレディースでは美夢有さんのキャディを務めるなど、貴重な経験を積んでおり、今後の活躍に期待です。
山下美夢有は弟もゴルフが上手い
現在、山下美夢有さんの弟の山下勝将さんはアマチュアゴルファーとして活動していますが、ゴルフの実力は一級品。
実際に2022年に『国内男子下部ABEMAツアー』で史上7人目のアマチュアながらの優勝を飾りました。
男子ゴルフ界のネクストヒーローの1人として取り上げられており、今後の活躍を期待されています。
女子ゴルフ界の注目株である美夢有さんを姉に持つ、勝将さんは「山下美夢有の弟」と呼ばれることもあったそうですが、勝将さんは嫌だとは感じず、逆に刺激になると話しています。
またお父さんの勝臣さんは「美夢有さんと勝将さんは少年時代、6~7キロ離れた練習場まで競うように走って向かっていた」と、2人は昔から切磋琢磨していたことを明かしました。
勝将さんは大学卒業後にプロテストを受ける予定なので、今後の活躍にさらなる期待がかかります。
山下美夢有の妹がキャディを務めて話題
山下美夢有さんの妹の蘭さんは2023年の女子ゴルフのCATレディースで美夢有さんのキャディを務め、話題になりました。
蘭さんがキャディを務めたきっかけとしては、「キャディをしてみたい」との蘭さん自身の申し出があります。
美夢有さんはキャディの蘭さんに対して「キビキビ動きや」「邪魔だけはせんといてや」と厳し目の言葉を掛けながらも、終了後には「初めてにしてはよくやってくれた」と蘭さんをねぎらっていました。
一方キャディの蘭さんは美夢有さんに対して「どこ打ってんねん」という厳しい言葉を掛けることもあり、これに対して美夢有さんは「(蘭さんの)スコアはまだまだダメで、口だけですね(笑)」と語っています。
まとめ
今回は2022年、2023年の賞金女王である山下美夢有さんの家族構成やその人物像について紹介しました。
今の山下美夢有さんの活躍は、お父さんの存在がかなり大きいことがわかりますよね。
そして、弟さんや妹さんも今後ゴルフで活躍することになれば、日本を代表するゴルフ姉弟になるかもしれませんね。
山下美夢有さんだけでなく、弟さんや妹さんのこれからの活躍にも注目です。
