2022年・2023年と2年連続で賞金女王に輝いた山下美夢有さん。
日本女子ゴルフ界をけん引する存在として高い注目を集める一方で、過去には「ルール違反では?」といった指摘を受け、思わぬ波紋が広がったことがありました。
特に話題となったのが、グリーン上でのボールマークの位置や動かし方に関する一部の疑惑。
ルールに詳しくない人からすると「どこまでがセーフでどこからがアウトなのか?」と疑問に感じてしまうケースもあるかもしれません。
今回は、山下美夢有さんにかけられたルール違反疑惑の具体的な内容や、それに対する周囲の反応を整理しながら、ボールマークの正しい取り扱い方についてもわかりやすく解説していきます。
誤解が生まれやすいゴルフルールの”グレーゾーン”を丁寧にひも解いていきます。
山下美夢有がルール違反疑惑?内容は?
山下美夢有さんには、グリーン上での「マークの付け方」に関してルール違反の疑惑が持ち上がったことがあります。
疑惑が報じられたのは、2023年11月に開催された国内女子ツアー最終戦『JLPGAツアー選手権リコーカップ』でのプレーに対するものです。
問題視されたのは、山下さんがボールを拾い上げる際のマークの位置です。
一般的には、グリーン上でボールをマークするときは「ボールの真後ろ」、つまりカップとボールを結ぶ直線の延長線上にマーカーを置くのが原則とされています。
しかし、当日の一部のプレーでは、山下さんが「ボールの左側」にマーカーを置いたうえでボールを拾い、リプレース時にカップに近い位置に戻していたのではないか、という指摘がなされました。
この行為が故意かどうかはともかく、ゴルフ規則14.2c(リプレースの方法)に照らすと、正確な位置からプレーを再開していなければ「誤所からのプレー」に該当する可能性があり、ルール違反と見なされる場合もあります。
報道では、
山下の問題行為はこうだ。フックラインのパットが残ると、ボールの左にマークしてピックアップ。リプレースする際はピンに対してボールを置くため規則14・2c違反になるわけだ。
出典:日刊ゲンダイ
この件について日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)や日本ゴルフ協会(JGA)の関係者に確認したところ、
「グリーン上で山下のマーク(が問題になったこと)については聞いていますが、具体的な試合、内容についてはわかりません。現在はルーリングでは問題になっていません」という返答だった
出典:日刊ゲンダイ
つまり、現時点では公式なペナルティや警告が下された事実はなく、「ルール違反と確定したわけではない」というのが実際のところです。
なお、グリーン上でのマーク位置やリプレースの正確性は、テレビ中継の角度や距離感によって視聴者の印象が変わることもあるため、一部では「誤解や過剰反応ではないか」と擁護する声もあがっています。
プロの世界ではミリ単位のプレーが結果に直結するため、特にトップ選手ほど厳しい目が向けられやすいのも現実です。
この件を受けて、「正しいマーク位置とは何か」「どのような場合に違反とみなされるのか」といったゴルフルール自体への関心も高まっています。
山下美夢有さん個人への批判というよりは、ルールの周知と明確な運用の在り方が問われるきっかけになったともいえるでしょう。
山下美夢有のネットの評判
上記は山下美夢有さんのマーク疑惑について、X(旧Twitter)にツイートされたものです。
内容としては
- 山下美夢有さんが不正をしていると信じている人
- 不正はしていないと思うが、もし不正をしているのであれば悲しい
といった内容のツイートが多い印象を受けました。
ただ山下美夢有さんのマーク疑惑についてのツイート数は、あまり多くありませんでした。
このことから、山下美夢有さんが不正をしていると考えている人は、全体的にみるとあまり多くないと考えられます。
山下美夢有はマークの仕方が悪い?
山下美夢有さんの「マーク疑惑」「誤所からのプレー疑惑」は、山下美夢有さんのマークの仕方が関係していると考えられます。
通常、ゴルフでマークを付ける際は、以下のようなルールやマナーが存在しています。
- ボールから5cm以上離れた場所に、目印(コインやボールマーカー)を置かない
- マークを付けずに、ボールを拾い上げない
- 目印(コインやボールマーカーは)ボールの後方に置く
しかし山下美夢有さんは、2023年11月の「JLPAツアー選手権リコーカップ」で、ボールの左にマークを行ったと言われています。
山下美夢有さんはこのようなマークの仕方から、実際に「ルール違反を疑われるから、やめた方が良い」と、ベテランプロ選手から忠告を受けた経験もあるそうです。
女子だけでなく男子プロの間にまで広まっているということは、よほどのことでないと起こらないので、もしかしたら山下美夢有さんが気をつけた方がよい部分もあるのかもしれません。
正しいマークの方法
ゴルフでマークを付ける際は、基本的に以下のような順序で行います。
- カップとボールを結んだ直線上のボール後方に、目印(コインやボールマーカー)を置く
- ボールを拾い上げる
- プレー再開時、コインやボールマーカーの前にボールを置く
1.の例外として、自分の目印(コインやボールマーカー)が、他の競技者のボールとカップの直線上に存在し、邪魔になる場合は、左右に動かすことがあります。
順序としては
- 他の競技者に、目印を動かすかを確認する
- 動かすことになったら、目標物を設定する
- 目標物に向かって、マーカーをパターヘッド1つ分、目標物方向に移動させる
になっています。
まとめ
今回は山下美夢有さんの「マーク疑惑」について紹介しました。
ネット検索すれば出てきてしまうほどですから、決して問題としては小さくないことと言えるでしょう。
ゴルフは審判が目の前で指示を出したり、判定をくださなさいため、紳士のスポーツやマナーのスポーツと言われています。
山下美夢有さんの疑惑の真偽についてはわからないところですが、プロだけでなくアマチュアを含めた全てのゴルフプレーヤーに身に覚えがあったり、無関係とは言えない問題なのかもしれません。
