天才と言われる才能を持った人はかなりたくさんいます。
しかし、表舞台にあまり出ていないけど、いろいろな人が一度は耳にしたことがあるであろう作曲家という人はいます。
菅野よう子さんはまさにその一人で、ゲームやアニメ音楽で様々な作品の曲を作っているかと思えば、CMやテレビドラマなども手掛けており、芸能界にもファンが多くいるほどなのです。
今回は、海外のアーティストにも認められている菅野よう子さんのこれまでの経歴や作品についてお伝えします!
菅野よう子のwikiプロフィール
生誕 1963年3月18日
出身地 宮城県仙台市
学歴 早稲田大学第一文学部中退
アニメ、ゲーム、CM、ドラマ、映画などの音楽の作曲家、編曲家、演奏家、音楽プロデューサーとして活躍しています。
どの分野でも数多くの音楽を手掛けており、今日紹介する中で1つは知っている作品や聞いたことが作品があるかもしれません。
父は日本文学の研究家、母は元看護婦で、兄弟は5歳上のお兄さんがいます。
チェリストの溝口肇さんは元旦那さんで、現在独身です。
幼い頃から高校・大学まで
幼い時からピアノが大好きで言葉で話すよりも音で表現するほうが楽で、頭に浮かぶことをメロディにして遊んでいたほどだったそうです。
小学校時代は数々のコンクールで優勝し、1974年にヤマハ・ジュニア・オリジナル・コンサート(JOC)全国大会で川上賞を受賞しています。
高校は、仙台向山高校出身で、中学の頃からやっているブラスバンド部に所属し、いろいろな楽器の編曲を楽しんでいたそうです。
大学は、と早稲田大学第一文学部に進学して小説家を目指していましたが、入部した軽音楽サークルのOBの伝手で音楽業界の仕事に関わり始めるのです。
そして大学は1週間で行かなくなってしまったのです。
作曲家デビュー以降
1985年に光栄(現コーエーテクモゲームス)の歴史シミュレーションゲーム『三國志』の音楽を手がけて作曲家デビューしています。
光栄の仕事では、『信長の野望』シリーズや『大航海時代』シリーズなどの光栄の大人気シリーズの音楽を手掛けています。
1986年にはバンド「てつ100%」のキーボード奏者としてレコードデビューし、同時期にはアルバイトでおニャン子クラブのバックバンドにも参加しており、バンド解散後は、作曲家として今井美樹、小泉今日子、SMAPなどの歌手への楽曲提供・プロデュースを行っているのです。
もうここまででかなりスゴい経歴ですが、まだまだこれだけではありません!
1991年より広告業界で多数のCMソングを作曲しており、手がけた作品は1000曲を超え「CMソングの女王」と呼ばれたこともあるのです。
1998年にはCM音楽賞の最高峰ともいえる三木鶏郎広告音楽賞を受賞し、この頃からテレビドラマや映画の音楽を担当をしています。
さらにここからアニメの分野でも有名になります!
1994年の『マクロスプラス』よりアニメのサウンドトラック(劇伴)制作を担当します。
その後から『カウボーイビバップ』ほか『∀ガンダム』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などの音楽を担当し、『創聖のアクエリオン』『マクロスF』などのシングル・アルバムヒットも生むことになります。
そして、近年でこの曲を聞いたことがあるという人は多いと思います。
2012年にはNHK東日本大震災プロジェクトのテーマソング「花は咲く」を作曲し、同年の第63回NHK紅白歌合戦ではコーラス指揮と審査員に招かれています。
菅野よう子が関わった作品タイトル一覧!
菅野よう子さんが手掛けたゲーム、アニメ、CMやドラマ・映画などのタイトルを一気にお見せしたいと思います!
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アニメ
音楽担当
- マクロスプラス(1994年)
- マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年)
- MEMORIES – 『彼女の想いで』(1995年)
- 天空のエスカフローネ(1996年、溝口肇との共作)
- 音響生命体ノイズマン(1997年)
- カウボーイビバップ(1998年)
- ブレンパワード(1998年)
- ∀ガンダム(1999年)
- 劇場版エスカフローネ(2000年)
- 地球少女アルジュナ(2001年)
- カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)
- 劇場版∀ガンダム(2002年)
- WOLF’S RAIN(2003年)
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2003年)
- 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年)
- 創聖のアクエリオン(2005年、保刈久明との共作)
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(2006年)
- DARKER THAN BLACK -黒の契約者-(2007年)
- 創星のアクエリオン(2007年、保刈久明との共作)
- Genius Party – 『BABY BLUE』(2007年)
- 劇場版アクエリオン(2007年、保刈久明との共作)
- マクロスF(2008年)
- リング・オブ・ガンダム(2009年)
- 劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜(2009年)
- 劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜(2011年)
- アクエリオンEVOL(2012年、大塚彩子との共作)
- 坂道のアポロン(2012年)
- 残響のテロル(2014年)
主題歌・挿入歌(音楽を担当した作品を除く)
- 紅の豚(1992年) – 「時には昔の話を」(加藤登紀子)編曲
- 姫ちゃんのリボン(1993年) – 「流れ星にのって」(大谷育江)作編曲
- ぼくの地球を守って(1993年) – 「時の記憶」(SEIKA)、「金色の時 流れて」「遥かなロンド」(新居昭乃)など数曲を作編曲
- はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア(1995年) – 「遥かな祈り」(三重野瞳)作曲
- CLAMP学園探偵団(1997年)- 「Gift」(坂本真綾)作編曲
- ロードス島戦記-英雄騎士伝-(1998年) – 「奇跡の海」(坂本真綾)作編曲
- マクロス ダイナマイト7(1998年) – 「ANGEL VOICE」(熱気バサラ)作編曲
- カードキャプターさくら(1999年) – 「プラチナ」(坂本真綾)作編曲
- 地球防衛企業ダイ・ガード(1999年) – 「走れ走れ」(遠藤響子)編曲、「星の木馬」(新居昭乃)作編曲
- 人狼 JIN-ROH(2000年) – 「grace Jinroh-Main Theme-omega」(Gabriela Robin名義)作詞・ボーカル
- ラーゼフォン(2002年) – 「ヘミソフィア」(坂本真綾)作編曲
- ラーゼフォン 多元変奏曲(2003年) – 「tune the rainbow」(坂本真綾)作編曲
- オーバン・スターレーサーズ(2006年) – 「Chance To Shine」(AKINO)、「笑ってた」(スコシ)作編曲
- コードギアス 亡国のアキト (第1章 – 第3章)(2012年) – 「モアザンワーズ」(坂本真綾)作編曲
- スペース☆ダンディ(2014年) – 「X次元へようこそ」(やくしまるえつこ)編曲、「知りたい」(泉まくら)作曲、BGM数曲を作編曲
- アクエリオンロゴス(2015年) – 「ヤマイダレdarlin’」「夜明けのロゴス」(May’n)作編曲
- コードギアス 亡国のアキト (第4章 、最終章)(2015年)- 「アルコ」(坂本真綾)作編曲
声優として参加
- Genius Party Beyond 『次元爆弾』(2008年) – クウ役
ゲーム
- 三國志(1985年)
「三國志X」では「三國志」からの四曲がオーケストラアレンジされて使用されている。 - 信長の野望シリーズ
全国版(1986年)
戦国群雄伝(1988年)
武将風雲録(1990年)
覇王伝(1992年)
天翔記(1994年)
「天下創世」以降のシリーズでも、「OVERTURE 〜信長の野望〜」(全国版より)がプレオープニング曲として使用されている。
同シリーズの第14作「信長の野望・創造」のテーマソング「Shine -未来へかざす火のように-」は、ボーカルを務める平原綾香が「OVERTURE 〜信長の野望〜」をモチーフに創った楽曲。 - 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン(1987年)
- 維新の嵐(1988年)
- 大航海時代シリーズ
大航海時代(1990年)
大航海時代II(1993年) - アースウインズ(1997年)
- マクロスプラス -GAME EDITION-(2000年)
- ナップルテール(2000年)
- カウボーイビバップ 追憶の夜曲(2005年)
- ラグナロクオンラインII (2007年)
実写映画
- ぼくは勉強ができない(1996年)
- 夏時間の大人たち(1997年)
- Beautiful Sunday(1998年)
- tokyo.sora(2002年)
- 水の女(2002年)
- 下妻物語(2004年)
- 阿修羅城の瞳(2005年)
- 好きだ、(2006年)
- ハチミツとクローバー(2006年)
- 優雅な世界(2007年)
- シュアリー・サムデイ(2010年)
- ペタル ダンス(2013年)
- 海街diary(2015年)
テレビドラマ
- 世にも奇妙な物語 – 『ママ新発売』(2001年)
- 真夜中は別の顔(2002年) – 23時の音楽(kanno yoko feat.sakamoto maaya)
- X’smap〜虎とライオンと五人の男〜(2004年)
- 父に奏でるメロディー(2006年)
- 蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ – 第1章「人生って嘘みたい」(2008年)
- 風に舞いあがるビニールシート(2009年)
- ごちそうさん(2013年)
- おんな城主 直虎(2017年)
CM
500本以上の楽曲を手がけており、現在でも多くの作品が放映されていmasu。
菅野本人は1000本以上とも語っているのですが、本人は数えた事は無いのだそうです。
採用企業の中で代表的なものを以下にまとめました
これ以外にも多くの作品に関わっていて、他には、アーティストの楽曲の編曲やプロデュースなどになります。
かなりの量なので、驚いた人もいるでしょう(汗)
これが菅野よう子さんが天才だと呼ばれる由縁なのです。
嵐が歌う奉祝曲の作曲を担当
令和元年の天皇陛下の御即位を祝う国民祭典の中の祝賀式典で、嵐が歌う奉祝曲の作曲を担当することになりました。
嵐の曲を手掛けたということはないのですが、NHK東日本大震災プロジェクトのテーマソング「花は咲く」を作曲しており、それを嵐が歌うということは今まで何度もありました。
今回も嵐の曲を手掛けるということではありませんが、嵐の歌う曲を作曲するということで、どんな作品ができるのか期待はかなり大きいですよね。
芸能界でも評価がかなり高い!
ゲーム、アニメ、CM、ドラマや映画など様々なところで活躍している菅野よう子さんですが、芸能界にもファンが多く、色々なところで評価をされているのです!
女優の長澤まさみさんは、『ハチミツとクローバー』で音楽を担当をしていたことを知り、自身が出演している『海街diary』の音楽に推薦しています。
俳優の小栗旬さんは、『カウボーイ・ビバップ』の音楽のファンで菅野のCDをすべて持っており、監督としての初作品『シュアリー・サムデイ』の音楽を菅野に直接依頼しています。
LUNA SEA、X JAPANなどのギタリストSUGIZOさんは、菅野さんの「10年来の大ファン」と称し、菅野さんとの仕事に関しては「(彼女の)ヴィジョンが常にはっきりしてる」「一緒にやっているとこっちも引っ張られて全てのリスポンスが速くなる」と語っています。
Perfumeの”あーちゃん”こと大本彩乃さんはニメ『坂道のアポロン』が好きで、音楽担当の菅野については他の代表作の名を挙げて好感を示し、「菅野よう子とジャズに恋してます」などとコメントしているのです。
アニソン界などでも”天才”と呼ばれる菅野よう子さんですが、芸能界からもこのように絶大な評価を受けているのです!
まとめ
菅野よう子さんのこれまで関わった作品数を見ると、ここまでの作品で活躍している人は他にいるのかと思えるほど膨大な量ですね!
天才だと言われる理由は、言われなくともわかりますよね。
数が多ければ天才というのは安直ですが、ここまでの作品数は、評価なくしては誘われることもないので、菅野よう子さんの才能は間違いないと言えますよね。
そんな菅野よう子さんが作る嵐が歌うことになる奉祝曲はどんな曲になるのか、天皇陛下が作られた歌にどのような曲を作るのか今から楽しみですね!