2021年の東京オリンピックでは女子200m・400m個人メドレーの金メダリストとなった競泳選手の大橋悠依さんですが、これまでの道のりは決して良いことばかりではありませんでした。
あまり目立たない存在だったという大橋悠依さんは、どんな人なのでしょうか。
今回は、大橋悠依さんの経歴や出身学校、年収などについて調べてみました。
大橋悠依の学歴
大橋悠依さんが通っていた学校について調べてみました。
大橋悠依の出身小学校
大橋悠依さんは、彦根市立佐和山小学校出身です。
幼稚園時代に彦根イトマンスイミングスクールで水泳を始め、3年生の時に背泳ぎで初めてジュニアオリンピックに出場しています。
大橋悠依の出身中学
小学校卒業後は、彦根市立東中学校に進学しました。
3年生の時、全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会の200m個人メドレーで優勝を果たしました。
大橋悠依の出身高校
中学卒業後は、滋賀県立草津東高等学校に進学しました。
大橋悠依さんは体育科に在籍、偏差値は50です。
2011年に山口国体の100m背泳ぎ、ジャパンオープンの200m背泳ぎ、2012年に県民体育大会高校の部の200m平泳ぎ、2013年にオーストラリアユースオリンピックフェスティバル400m個人メドレーで滋賀県記録を作っています。
大橋悠依の出身大学
高校卒業後は、東洋大学に進学しています。
大橋悠依さんは国際地域学部国際観光学科(現・国際観光学部国際観光学科)に在籍、偏差値は50です。
大学時代は、2年生で出場した日本選手権では最下位(40位)に終わるなど、膝の脱臼による故障や貧血に悩まされ記録が伸びなかった時もありました。
しかし4年生の時に日本選手権400m個人メドレーに出場して当時の日本記録で優勝を果たし、200m個人メドレーでも優勝して2冠に輝き注目を集めました。
さらにハンガリー・ブダペストで行われた世界選手権200m個人メドレーでは、日本記録2分07秒91を樹立して銀メダルを獲得しています。
大橋悠依は引退危機だった!
2015年の日本選手権に出場した大橋悠依さんは、200メートル個人メドレーで最下位となり、その後も体が思うように動かず記録が伸びなくなりました。
周囲からは練習に身が入っていないと誤解され、帰るように言われたこともあったそうです。
原因は貧血だったものの、この時はまだ大橋悠依さんも周囲も何が原因だったのかはわかっていませんでした。
そのため大橋悠依さんは「もう無理です。水泳をやめます」と、引退を口にしました。
しかし無名だった高校時代に声をかけてくれた恩師の平井伯昌さんに慰留されたことで引退は踏みとどまり、貧血の発覚から改善を行い、大橋悠依さんは日本を代表する競泳選手になったのでした。
もしも引退を口にしたときに止めてくれる人がいなかったら、その後の大橋悠依さんの活躍は見られなかったかもしれません。
大橋悠依の病気は治った?
【東京五輪】幼いころは病弱で大学時代は重度の貧血による不振も。限られた練習量のなか、つくり上げた美しいフォーム。大橋悠依を支えたのは。 #tokyo2020https://t.co/uYx0zSzwi4 pic.twitter.com/P98U7ra5RB
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 25, 2021
大橋悠依さんは幼い頃から身体が弱く、卵やエビのアレルギーなどに悩まされ、小学校の給食は別メニューだったそうです。
水泳を始めたのも、お姉さんの影響だけではなく健康のためでした。
そんな大橋悠依さんは、大学生の時に血液検査で「極度の貧血」と診断されました。
その前から水泳では不調が続き、家族からも「顔色が悪い」と心配されていたそうです。
原因が分かったことでお母さんが鉄分豊富なヒジキやアサリなどを大橋悠依さんに食べさせ、薬を飲むなど改善を図ると体調が戻り、大橋悠依さんは再び記録を伸ばすことが出来るようになりました。
今では貧血を克服し、いつも通りの生活が送れているようです。
大橋悠依のコーチ
大橋悠依さんの現在のコーチは、石松正考さんです。
過去には平井伯昌さんがコーチを務めていました。
大橋悠依のプロフィールや経歴
/#Tokyo2020 プレーバック
— TEAM JAPAN (@TeamJapan) December 15, 2021
広報誌「OLYMPIAN」
メダリストインタビュー
\#競泳 🏊
🥇🥇大橋 悠依
冷静さでつかんだ2冠の栄光
🗣インタビュー全文はこちらhttps://t.co/2nSlU2EUlN#がんばれニッポン#TEAMJAPAN pic.twitter.com/EeW76o55OG
名前:大橋悠依
生年月日:1995年10月18日
出身地:滋賀県
血液型:B型
身長:174cm
所属:イトマン東進
幼稚園時代に彦根イトマンスイミングスクールで水泳を始めた大橋悠依さんは、2018年に大学を卒業、第94回日本選手権水泳競技大会の400m個人メドレーに出場し4分30秒82の日本新記録を記録して2年連続の優勝を果たしました。
2019年の世界水泳選手権では女子200m個人メドレーは泳法違反により失格となるも、400m個人メドレーで4分32秒33で3位となり、2大会連続のメダルを獲得しています。
2021年には初めて五輪の日本代表に選ばれ、東京オリンピックの舞台で女子400m個人メドレー、女子200m個人メドレーで金メダルに輝きました。
日本人女子競泳選手が1大会2つの金メダルを獲得するのは史上初とのことです。
2022年には、日本女子競泳界初のプロスイマーになりました。
大橋悠依の所属チームやスポンサー
大橋悠依さんは、イトマン東進に所属しています。
こちらにはロンドンオリンピック男子100メートル背泳ぎで銅メダル、男子200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得した入江陵介さんも所属しています。
スポンサーは「セイコーホールディングス」で、2022年のプロスイマー転向後に契約しました。
大橋悠依の年収
大橋悠依さんの年収は公表されていません。
水泳選手の収入源は、大会での賞金やスポンサー料、会社からの給料などです。
大会での賞金は10万円~15万円程度で、社会人選手であれば給料は一般企業の平均年収である400万円程度といわれていることから、他のスポーツのように何千万、何億円も稼げるというわけではないようですね。
まとめ
初めてのオリンピックで1大会2つの金メダルを獲得するという記録を作った大橋悠依さんは、貧血に悩まされ引退も考えたことがあるほどの辛い経験をしていますが、見事立ち上がりました。
今後も大橋悠依さんの活躍を応援し続けていきたいと思います。