狂言師の野村萬斎さんの家族は、ドラマに出来そうなぐらいの華麗なる一族で、家系図には有名人や人間国宝がズラリと並んでいます。
今回は野村萬斎さんの家系図や、家族について調べてみました!
野村萬斎の家系図がすごい!
野村萬斎さんの家系図の中には、なんと人間国宝が5人もいます。
曾祖父の五世野村万造さんの隠居名が野村萬斎(初代)となり、祖父・父・伯父・叔父が人間国宝です。
また野村萬斎さんの父方の家系・家族は、「能楽狂言方和泉流野村万蔵家」になります。
野村萬斎さんも既に重要無形文化財総合指定者となっていますので、将来的に人間国宝になる可能性は非常に高いと言えます。
野村萬斎さんの父方の家族を見ていると本当に素晴らしい人ばかりで、野村万蔵さんの家系図は、狂言の普及に加え、文化芸術活動に励んできた一流芸能人で構成されていることが分かりました。
ただ野村萬斎さんは、幼少のころはずっと狂言の厳しい稽古を行っていた為、自由が欲しくて一度狂言のことを考えたくないという時期もあったそうですが、高校3年生のころに出演した舞台によって魅了され狂言の世界に進まれています。
生まれ持った家柄の苦労というのは、全く想像できないですが、野村萬斎さんが狂言師として活躍されていることをご先祖様もきっと喜ばれていることでしょう!
野村万蔵の家系図は?野村萬斎との関係・嫁や息子と娘・父親は人間国宝
野村萬斎の祖父がすごい!
野村萬斎さんの祖父は、 六世「野村万蔵」さんで、人間国宝です!
1978年5月6日の79歳の時にご逝去されました。
ちなみに野村萬斎さんと和泉元彌さんのおじいさんが兄弟になるので、2人は「はとこ同士」となり、血のつながりがあるようですね。
野村万蔵さんは、戦中戦後の厳しい時代に生活の糧とするため、狂言面の制作も手がけていた一方で能面打ちとしても知られ、自作の能面や狂言面を多数残していました。
野村萬斎の母親は詩人の坂本若葉子
野村萬斎さんの母は阪本若葉子さんという方で、一般人ではなく、詩人です。
阪本若葉子さんは、1940年1月13日、詩人でドイツ文学者の阪本越郎さんの長女として、東京で生まれました。
これまで出版した詩集は「おまえ28」「少しずつ違うソナタ」「どうするマックス?」の3冊です。
インタビューで野村萬斎さんは、母親について「母親は自由な発想の人で、ビートルズやシェイクスピアを教えてくれて、感性を磨かせてくれましたね。母方の親せきには小説家の永井荷風や高見順がいて、母も詩を書いたりしますし、よく本を読んでくれました」と語っていました。
ちなみに野村萬斎さんは、技術は父から、感性は母から受け継いだと話していて、ロンドンでの演劇留学を後押ししてくれたのも母親だったことを明かしています。
野村萬斎の父親は野村万作!
野村萬斎さんの父親は、人間国宝の野村万作さんで、重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者です。
1931年6月22日に人間国宝・六世野村万蔵さんの次男として生まれました。
芸名は、正式には「二世野村万作」で、1950年に「二世野村万作」を襲名し、現在に至ります。
野村万作さんは、戦後の日本で不遇だった狂言の普及に力を尽くしてきたことが評価され、芸術祭大賞・日本芸術院賞など数々の演劇賞を受賞した後、1990年に紫綬褒章を受章し、2007年に人間国宝に認定されました。
2021年現在、91歳の野村万作さんですが、現在も舞台で活躍中で、能楽師が所属する能楽協会の理事長や、日本芸能実演家団体協議会の会長も務めておられる能楽師の大御所として活動を続けられています。
父親である野村万作さんは、野村萬斎さんについて、「本当に多方面で、僕の若い時代と段違いです。僕は新しい試みといっても現代劇ぐらい。一度だけコマーシャルに出たけれど(笑)。萬斎はテレビも映画もみんなやってますでしょ。狂言に興味を持つ人が増えて功績もあると思います。新しいことをやるのは大いにやっていいけれども、古典狂言はあんまり演出しないでくれ」とは話していました。
狂言については、野村萬斎さんに大切にしてほしいところもしっかり伝えられているようですね!
野村萬斎さんは父親であり、師匠でもある野村万作さんの背中をこれからも見ながら成長していかれることでしょう!
まとめ
今回は野村萬斎さんの家系図や家族についてご紹介しました。
野村萬斎さんの家系は、父方にも母方にも著名な文化人が揃っている事が分かりました!
豪華な家系図の中に生まれた野村萬斎さんですが、これからも伝統芸能の枠を超えてますます活躍の場を広げていかれることでしょう!