『笑点』の新メンバーとしても話題の落語家・桂宮治さん。
軽妙な話術と明るいキャラクターで人気を集めていますが、実はもともと化粧品会社に勤務していた異色の経歴を持っていることをご存知でしょうか?
しかも、当時はトップセールスマンとして活躍していたそうで、そのギャップに驚いた方も多いかもしれませんね。
この記事では、桂宮治さんが落語の道に進んだきっかけや師匠との出会い、身長・年齢といったプロフィールのほか、出身校や年収にまつわる情報まで幅広くご紹介します。
多才なキャリアの裏側には、思わず納得してしまう理由や信念が隠されているかもしれません。
桂宮治は化粧品会社でサラリーマンだった!
現在は人気落語家として多くのファンを魅了している桂宮治さんですが、落語の道に進む前は、意外にも化粧品販売の世界で活躍していた経歴があります。
高校を卒業後、俳優として舞台活動をしていた時期に、先輩役者の紹介で化粧品会社に入社したことがきっかけだったそうです。
当時は、量販店の店頭などで実演販売を行い、1日に50人〜60人ものお客さんを前にして化粧品を紹介するスタイルだったとのこと。
話術や表情、間の取り方などがものを言う現場で、桂宮治さんは瞬く間にその才能を発揮し、どこへ行っても商品の売れ行きは好調だったといいます。
あるインタビューでは、全国を飛び回るほどの売れっ子セールスマンだったと振り返っており、当時から人を引きつける話術は健在だったことがうかがえますよね。
さらに、成績は業界でもトップクラスで、全国の販売員の中でも常に1位か2位に入るほどの実力者だったとのこと。
営業成績が非常に優秀だったため、若くしてかなりの年収を得ていたようで、ご本人曰く「20代の平均的なサラリーマンの倍以上は稼いでいたのでは」と語っていました。
数字としての公表はありませんが、同世代の中でも群を抜いた稼ぎぶりだったことは間違いなさそうです。
そんな順風満帆な営業マン人生を歩んでいた中、桂宮治さんは突如として落語家への転身を決意します。
それも、結婚式のスピーチで「会社を辞めて落語家になります」と宣言したというのですから、驚きですよね。
この話は桂宮治さんご自身が語っており、当時の会社の社長がその場で椅子から転げ落ちるほど驚いたというエピソードも紹介されています。
安定した高収入の仕事を捨て、まったく未知の世界である落語の世界へ飛び込むという選択には、並々ならぬ覚悟があったことが伝わってきます。
とはいえ、化粧品販売の現場で培った“人を惹きつける力”や“しゃべりのスキル”が、現在の落語家としての活躍にしっかりと活かされていることを考えると、この大胆な決断は決して無謀ではなく、むしろ必然だったのかもしれませんね。
芸人としての才能だけでなく、実は営業マンとしても超一流だったという過去を知ると、桂宮治さんの落語がより一層深く楽しめるようになるかもしれません。
桂宮治のプロフィールや経歴
名前:桂宮治
生年月日:1976年10月7日
出身地:東京都
血液型:非公表
身長:非公表
所属:落語芸術協会
桂宮治さんは、異色のキャリアを経て落語界に飛び込んだ実力派落語家です。
現在では『笑点』のメンバーとして全国的な知名度を誇る存在ですが、その歩みは決して順風満帆だったわけではありません。
もともと桂宮治さんは、役者を志して芝居の養成所で約3年間、本格的な演技の勉強をしていました。
しかし、役者としてなかなか芽が出ず、収入が不安定な中で生活は徐々に厳しくなっていきます。
気づけば消費者金融から200万円の借金を抱えるような状況になり、将来に対する不安を強く感じるようになっていたそうです。
そんな中で出会ったのが、化粧品販売の仕事でした。
知人の紹介で始めたこの仕事では、持ち前のトーク力や表現力が存分に発揮され、トップセールスマンとして活躍。
全国を飛び回る多忙な日々を送りながら、若くして高収入を得るようになっていきました。
ただ、それでも心の中では「これは自分が本当にやりたいことなのか?」という問いが消えなかったといいます。
人生の転機が訪れたのは、ある日たまたまインターネットで見た桂枝雀さんの高座「上燗屋」でした。
その高座に衝撃を受け、「これなら好きになれるかもしれない」と落語の世界に強く惹かれた桂宮治さんは、奥さんと相談したうえで、営業職を辞めて落語家になるという大きな決断をします。
2008年、落語芸術協会所属の桂伸治さんに弟子入りし、落語家としての第一歩を踏み出しました。
4年間の修業を経て、2012年3月には晴れて「二ツ目」に昇進。以降、若手落語家として次々と実績を積み重ねていきます。
これまでに受賞した主な賞歴には以下のようなものがあります。
- 『NHK新人演芸大賞』大賞
- 『にっかん飛切落語会』最優秀賞
- 『前橋若手落語家選手権』優勝
- 『花形演芸大賞(国立演芸場)』銀賞
- 『北とぴあ若手落語家競演会』北とぴあ奨励賞
- 『高円寺エトアール寄席 二ツ目グランプリ決定戦』優勝
これらの受賞歴を見ても、桂宮治さんが実力と人気を兼ね備えた存在であることがよくわかりますよね。
そして2020年3月には、落語芸術協会から真打昇進が発表され、翌2021年2月中席から正式に真打となりました。
この昇進は、落語芸術協会で会長の春風亭昇太さん以来、実に29年ぶりとなる「5人抜き」での抜擢ということで、大きな話題を呼びました。
さらに2022年には、国民的人気番組『笑点』の新メンバーに選出。
明るく親しみやすいキャラクターと巧みな話術で、番組に新風を吹き込んでいます。
役者志望から化粧品セールス、そして落語家へと異色の経歴を歩んできた桂宮治さん。
そのどの過程にも「人を楽しませたい」という思いが通底しており、それが今の成功へとつながっているのかもしれませんね。
桂宮治の師匠
桂宮治さんが弟子入りを決意した師匠は、落語芸術協会所属の三代目・桂伸治さんです。
現在は真打として長年活躍しており、確かな芸と独自の空気感で多くのファンを魅了している実力派の落語家です。
三代目桂伸治さんは、1974年に二代目桂伸治さんに入門。そこから修業を重ね、1979年4月には「二ツ目」に昇進。
さらに10年後の1989年4月には「真打」となり、同時に三代目を襲名しました。
飄々とした話しぶりと人懐っこい芸風が持ち味で、若手落語家からも慕われている存在です。
そんな三代目桂伸治さんと桂宮治さんの出会いは、偶然にも国立演芸場で行われた定席公演だったといいます。
観客としてその場に足を運んでいた桂宮治さんは、開演前の舞台袖から軽やかに登場する三代目桂伸治さんの姿を目にした瞬間、「体に電気が走った」と語っています。
「この人だ」と直感的に感じたそうで、まさに運命的な出会いだったのかもしれませんね。
その後、桂宮治さんは三代目桂伸治さんに弟子入りを志願しましたが、最初から快諾されたわけではありません。
三代目は何度も「やめときなよー」と軽くあしらうように言っていたそうです。
一見冗談のようにも聞こえますが、落語の世界は一朝一夕では成し得ない厳しい修業の場。
簡単に「はい、どうぞ」と受け入れないのは、伝統芸能を守る師匠としての責任感の現れでもあるのかもしれません。
それでも桂宮治さんは熱意を持って諦めず、最終的には奥さんともじっくり話し合いを重ねた上で、正式に入門が許されました。
家族の支えと覚悟をもっての挑戦だったことが、師匠の心を動かしたのでしょう。
三代目桂伸治さんのもとで桂宮治さんは2008年に落語の道をスタートさせ、地道な努力と持ち前のトーク力で頭角を現していきます。
やがて2012年には「二ツ目」に昇進、2021年には「真打」へと抜擢され、わずか13年で高座の頂点に立つまでになりました。
こうして見ると、三代目桂伸治さんとの出会いは、桂宮治さんの落語人生において決定的なターニングポイントだったことがわかります。
厳しさとユーモアのある指導を通じて、芸人としての基盤を築いた師匠との関係性は、今も大切にされているようです。
桂宮治の年収
桂宮治さんの正確な年収は公表されていませんが、落語家としての活動やメディア出演の状況から推測することで、ある程度のイメージをつかむことはできます。
現在は『笑点』のレギュラーとして毎週テレビに出演するほか、各地の落語会や講演会、さらにはラジオやCMなど多岐にわたる仕事をこなしており、年収はかなり高い水準にあると見られています。
もともと桂宮治さんは、落語家としてデビューした当初、月収が3万円程度だったと公言しています。
あるトーク番組では、落語家になったばかりの頃はほとんど収入がなく、家計は奥さんの収入に頼り切りだったことを振り返っており、「生活のすべてを奥さんに支えてもらっていた」とも語っていました。
これは、落語家の世界では決して珍しい話ではなく、弟子入りから二ツ目までの間は収入面で非常に厳しいことが多いのが実情です。
その後、桂宮治さんは順調にキャリアを積み、2021年には真打に昇進。
2022年からは国民的番組『笑点』のレギュラーメンバーに抜擢され、一気に知名度と露出が高まりました。
『笑点』の出演料は非公表ながら、週1回の全国ネット番組ということを踏まえると、1本あたり数十万円程度とも言われています。
年換算すると、この番組だけでも数百万円〜1000万円超の収入が見込まれるとも推測されているのです。
さらに、桂宮治さんは『笑点』での人気を背景に、落語会の出演依頼も増加。
地方公演や独演会、企業向けイベント、メディア出演なども含めると、年間の仕事量はかなりのボリュームに達していると考えられます。
特に真打ともなると、1回の高座出演でも10万円以上のギャラが発生するケースもあるため、稼働回数次第では年間数千万円単位の収入になる可能性もあるでしょう。
加えて、書籍の出版や音源の販売、ファンクラブ的な活動などの副収入もある場合、トータルでの収益はさらに増える傾向にあります。
一部メディアや芸能ライターの間では、「桂宮治さんの現在の年収はおそらく3000万円〜5000万円ほどではないか」との見方も出ています。
もちろん正確な金額は本人のみが知るところですが、『笑点』レギュラーという立場と多忙なスケジュールを考慮すると、決して大げさな数字ではないかもしれませんね。
また、桂宮治さんのトークには「昔はお金がなくて苦労したけど、今はありがたいことに家族に恩返しできている」といった発言もあり、金銭的な余裕が生まれてきたことがうかがえます。
努力と才能でここまでの地位を築き上げた背景には、本人の情熱はもちろん、支えてくれた家族の存在があったことも忘れてはならないポイントです。
とはいえ、落語界は芸の道。いくら人気が出たとはいえ、テレビだけではなく、地道な高座や伝統芸への取り組みを大切にしている点が、桂宮治さんの魅力ともいえます。
収入の多寡だけでは語れない職業ですが、「どれだけの信頼と評価を得ているか」を年収の推測から感じ取ることはできそうですね。
桂宮治の学歴
桂宮治さんが通っていた学校について調べてみました。
桂宮治の出身小学校
桂宮治さんは、品川区立小山小学校出身です。
子供の頃から人付き合いが嫌いで、登校拒否していた時期もあったそうです。
桂宮治さんは「両親が共働きで忙しく、両親の仕事の休みの日(平日)に家にいるから学校に行きたくないっていうのが始まり」と明かしていました。
桂宮治の出身中学
小学校卒業後は、品川区立荏原第一中学校に進学しました。
中学校では皆勤賞になるほど、きちんと学校に通っていました。
3年生の時には生徒会長を務めていたそうです。
桂宮治の出身高校
中学校卒業後は、東京学園高等学校(偏差値41)に進学しました。
こちらの学校は、2018年に閉校しています。
高校時代は芝居の世界に魅了され、アルバイトをしながら芝居を観る日々だったそうです。
桂宮治の出身大学
高校卒業後は、大学に進学していません。
この時の夢は役者だったことから、進学を希望しなかったようです。
まとめ
役者を目指していた桂宮治さんは化粧品会社のセールスマンを経て、落語家になりました。
遠回りはしたものの、この経験があったからこそ、桂宮治さんは人気落語家になることが出来たのだと思います。
これからも桂宮治さんの活躍に目が離せませんね。
