松本幸四郎さんは、名門・高麗屋の跡継ぎとして生まれながらも、幼少期には野球選手を目指していたという意外な一面も持っています。
暁星学園から國學院大学へと進みつつ、歌舞伎と向き合う道を選び、七代目市川染五郎、そして十代目松本幸四郎という大名跡を襲名。
舞台はもちろん、テレビや映画など多方面で存在感を放っています。
本名や年収といったプライベートな情報には不明な部分もありますが、そこにも「芸を中心に生きる人」としての誠実さが感じられた方も多いのではないでしょうか。
伝統を守りつつ、新たな表現にも挑戦し続ける松本幸四郎さん。今後の活動にも目が離せませんね。
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松本幸四郎の学歴
松本幸四郎さんの学歴について調べてみると、幼少期から名門校に通いながらも、野球と歌舞伎の間で揺れる青春を過ごしていたことがわかります。
松本幸四郎の出身小学校
松本幸四郎さんは、暁星小学校出身です。
カトリック系の男子校として知られ、政財界・芸能界にも多くの著名人を輩出してきた伝統ある学校です。
松本さんは小学生時代、野球に熱中しており、将来はプロ野球選手になることを夢見ていたそうです。
勉学とスポーツの両面で充実した小学校生活を送っていたことがうかがえます。
松本幸四郎の出身中学
小学校卒業後は、暁星中学校に進学しました。
この学校の偏差値はおおよそ69前後とされ、都内でもトップクラスの進学校です。
中学時代は歌舞伎の稽古も本格化する時期で、部活動や学業との両立は非常にハードだったと考えられます。
野球への情熱を持ち続けながらも、プロの道は断念。
しかしその後、若手歌舞伎俳優で結成された草野球チーム「歌舞伎ベースボールクラブ（KBC）」で投手を務めるなど、今もなお野球への愛情は変わっていません。
こうした活動はスポーツメディアでもたびたび取り上げられており、舞台とはまた異なる一面を見せています。
松本幸四郎の出身高校
中学校卒業後は、暁星高等学校に進学しました。
こちらも偏差値は推定69と非常に高く、エリート男子校として知られています。
部活動には所属せず帰宅部だったそうですが、その一方で女子校の生徒からファンクラブができるほどの人気ぶりだったとのエピソードも伝わっています。
容姿端麗で品のある佇まいは、この頃からすでに注目の的だったのでしょう。
松本幸四郎の出身大学
高校卒業後は、国学院大学に進学しました。
松本幸四郎さんは文学部日本文学科に在籍、偏差値は55で日本の伝統文化や古典文学を学ぶには最適な環境です。
松本さんがこの学科を選んだ背景には、歌舞伎俳優としての教養や感性を高めたいという思いがあったのかもしれません。
ただし、歌舞伎の舞台やメディア出演など多忙を極める中で、最終的に大学は中退しています。
中退時期や理由については公にはされていませんが、本格的な歌舞伎俳優としてのキャリアに専念する決断だったと考えられます。
このように松本幸四郎さんの学歴は、名門校を一貫して歩んできた堅実な経歴でありつつも、そこにスポーツや芸能活動との葛藤が絡んだ、非常に人間味あふれるストーリーが隠れています。
学歴だけでなく、その背景にある努力や選択の積み重ねにも注目したいところです。
松本幸四郎のプロフィールや経歴
松本幸四郎、大阪・関西万博の公式キャラ決定に「立ち会えて光栄。一緒にＰＲしていきたい」 https://t.co/MVy3gRaPOw #芸能ニュース #芸能 #ニュース pic.twitter.com/TyPagxKnfk
— スポーツ報知 芸能情報 (@hochi_enta) March 22, 2022
名前：松本幸四郎
生年月日：1973年1月8日
出身地：東京都
血液型：AB型
身長：175cm
屋号：高麗屋
所属事務所：松竹エンタテインメント (業務提携)
松本幸四郎さんは、幼少期から舞台に親しみ、確かな演技力を武器に歌舞伎界・映像業界の両方で幅広く活躍を続けている実力派俳優です。
1978年、父・九代目松本幸四郎（現・二代目松本白鸚）主演のNHK大河ドラマ『黄金の日日』の最終回に子役として登場。
俳優としての初出演を果たしました。
そして翌年の1979年3月、歌舞伎座『侠客春雨傘』において、三代目松本金太郎の名で初舞台を踏み、伝統ある家系の後継者として歩み始めます。
以降は古典歌舞伎をはじめ、復活狂言や新作歌舞伎にも精力的に取り組み、役柄の幅も非常に広く、二枚目役から色悪・実悪、さらには女方までこなす表現力の豊かさが高く評価されています。
2008年には、江戸川乱歩の小説『人間豹』を原作にした新作歌舞伎の企画・上演を実現させ、ジャンル横断的な挑戦にも意欲的です。
こうした演目開発への関与は、俳優であると同時に制作者としてのセンスも持ち合わせていることを示しています。
映像分野でもその実力は際立っており、2005年には映画『阿修羅城の瞳』『蟬しぐれ』で主演を務め、日本アカデミー賞優秀主演男優賞をはじめ、報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞など複数の主演男優賞を受賞。
舞台と映像の両方で評価を得る数少ない俳優の一人です。
さらに2020年3月には、映画『鬼平犯科帳』の新作（2024年5月公開予定）で、主役・長谷川平蔵役に抜擢されたことが発表され、大きな話題となりました（※制作：時代劇専門チャンネルほか、松竹公式発表より）。
七代目市川染五郎を襲名
1981年10月には、歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』七段目にて大星力弥役を演じ、七代目市川染五郎を襲名。
この時わずか8歳という若さでの大名跡襲名は、当時の歌舞伎界でも大きな注目を集めました。
その後は『大石最後の一日』（1987年）で眞山青果賞新人賞、『熊野』（1989年）で同奨励賞、『京人形』（1990年）で松竹永山会長賞を受賞するなど、若くして数々の名誉ある賞を手にしています。
これらの受賞歴は、単なる家柄や伝統によらず、松本さん自身の力量によって実力派の地位を築いた証ともいえるでしょう。
十代目松本幸四郎を襲名
そして2016年12月8日、父・九代目松本幸四郎が二代目松本白鸚を襲名するのに伴い、松本幸四郎さんは十代目松本幸四郎を襲名することを発表。
実際の襲名披露は2018年1月2日、歌舞伎座での『壽 初春大歌舞伎』初日に行われました。
この襲名では、父・松本白鸚さん、祖父・初代松本白鸚（八代目松本幸四郎）と共に「高麗屋三代襲名披露」という格式高い形式で披露され、三代にわたる名跡継承が広く祝福されました。
こうした一連の経歴からは、松本幸四郎さんが単なる世襲俳優ではなく、創造性と努力によって歌舞伎界を牽引し続けている存在であることがよくわかります。
歌舞伎の未来を担うリーダーとして、そして舞台芸術全体の可能性を広げる挑戦者として、今後の展開にも期待が集まっています。
松本幸四郎の本名
松本幸四郎さんの本名は、「藤間照薫（ふじま てるまさ）」さんです。
この名前は、松本家の戸籍名である「藤間家」の姓を継承しており、歌舞伎俳優としての「屋号」や「芸名」とは異なる、プライベートで使用される正式な名前です。
「照薫」という名前の由来については、公式に明かされている情報はありませんが、「照」は光を放つ・照らすという意味を持ち、「薫」は香りや品格を象徴する文字です。
どちらも芸道を歩む者としてふさわしい、上品で奥行きのある文字選びだと感じられます。
松本幸四郎さんが三代目松本金太郎として初舞台を踏んだのはわずか6歳の頃。
家系や芸名とともに、本名にも「将来歌舞伎界で光を放つ存在に育ってほしい」という願いが込められていたのかもしれません。
また、藤間という姓は、松本家の流れを汲む「藤間流（ふじまりゅう）」の舞踊とも深い関係があります。
藤間流は日本舞踊の五大流派の一つであり、歌舞伎俳優にとって日本舞踊の修練は欠かせない基礎でもあります。
実際に、松本幸四郎さんの親族には藤間流の家元筋に連なる人物も多く、藤間姓は歌舞伎と舞踊の両分野における伝統を担う名跡として知られています。
なお、松本幸四郎という名前は、代々「高麗屋」の宗家が襲名する名跡であり、藤間姓と区別して使われています。
公式サイトや出演情報などでは芸名の「松本幸四郎」で紹介されるのが一般的ですが、戸籍上の本名は今でも藤間照薫さんのままです。
芸名と本名がそれぞれ独立して存在しているのは、伝統芸能の世界ではよくある慣習といえるでしょう。
このように、松本幸四郎さんの本名「藤間照薫」には、家系や芸道に根ざした意味が込められており、単なる名前の一部というだけでなく、その人物像を構成する大切な要素の一つとなっています。
松本幸四郎の年収
松本幸四郎さんの年収については、公式には公表されていません。
芸能人や歌舞伎俳優の年収は基本的に非公開であることが多く、実際の金額を断定するのは難しいのが現状です。
ただし、一般的な歌舞伎俳優の年収相場としては、日本俳優協会の発表や業界関係者の話をもとにすると、平均でおよそ1,000万円〜1,200万円程度とされています。
その一方で、歌舞伎界の中でもトップクラスの俳優となると、舞台出演料だけでなく、テレビ・映画出演、講演活動、CM契約、関連グッズの監修収入など多方面での収益が加わるため、年収は数千万円〜1億円を超えることもあるといわれています。
たとえば、同じく人気の高い市川海老蔵さん（現・市川團十郎白猿）は、SNSやYouTubeなどでも収益を上げており、一部報道では年収2億円以上と推測されたこともあります。
松本幸四郎さんも、市川海老蔵さんと同様に伝統ある歌舞伎界の名門「高麗屋」の家系に生まれ、主演舞台の中心的存在として長年活躍しています。
さらにドラマ・映画にも多数出演し、日本アカデミー賞をはじめとする複数の映画賞を受賞するなど、その実力と知名度は全国的なものです。
ただし、松本さんはSNSや動画配信などでの発信を積極的には行っておらず、CM出演数もそこまで多くはないため、副収入の比率は比較的控えめだと考えられます。
以上を踏まえると、松本幸四郎さんの年収は、少なくとも数千万円以上、1億円前後と見られる可能性が高いです。
出演舞台の規模や本数、テレビ・映画などメディア露出の頻度なども大きく影響するため、年度ごとの変動はあるものの、歌舞伎界の第一線を担う立場としては、非常に高水準であることは間違いありません。
このように、収入の具体額は不明ながらも、松本幸四郎さんの活躍の幅や社会的地位から見れば、歌舞伎俳優の中でも上位に位置する安定した収入を得ているとみるのが自然です。
まとめ
松本幸四郎さんは、名門・高麗屋の跡継ぎとして生まれながらも、幼少期には野球選手を目指していたという意外な一面も持っています。
暁星学園から國學院大学へと進みつつ、歌舞伎と向き合う道を選び、七代目市川染五郎、そして十代目松本幸四郎という大名跡を襲名。
舞台はもちろん、テレビや映画など多方面で存在感を放っています。
本名や年収といったプライベートな情報には不明な部分もありますが、そこにも「芸を中心に生きる人」としての誠実さが感じられた方も多いのではないでしょうか。
伝統を守りつつ、新たな表現にも挑戦し続ける松本幸四郎さん。今後の活動にも目が離せませんね。
気になる関連情報や歌舞伎界の話題は、ぜひ関連記事もあわせてチェックしてみてください。