歌舞伎俳優として確かな実力を持ちながら、ドラマや映画、バラエティでも存在感を放つ尾上松也さん。
近年ではその明るく親しみやすいキャラクターも注目され、「実は小さい頃からすごかった」「歌もうまい！」といった声も多く聞かれます。
そんな尾上松也さんの、意外な過去や才能、気になる出身高校・大学、さらに年収や自宅事情まで、幅広く調べてみました。
伝統と現代を軽やかに行き来する松也さんの魅力に、この記事でじっくり迫っていきます。
尾上松也の性格
尾上松也さんは、舞台やメディアで見せる堂々とした姿とは裏腹に、かなり繊細で几帳面な性格として知られています。
とくに「潔癖気質」であることを、これまでに複数のインタビューで自ら語ってきました。
たとえば、旅館やホテルの大浴場では、他の利用者が体を洗わずに湯船に入る様子を見ると、どうしても気になってしまい、自分はそのお風呂に入れなくなってしまうそうです。
そのため、なるべく人の少ない時間帯を狙って、静かに入浴するようにしているとのこと。
こうしたこだわりは、清潔に対する意識の高さだけでなく、周囲との距離感をきちんと保ちたいという几帳面な一面を表しているのかもしれませんね。
また、床が濡れている場所を素足で歩くのも苦手で、どうしても避けられない場合は「つま先立ち」で歩くしかないと笑いながら明かしています。
本人も自覚しているようで、こうした神経質な一面も、どこか愛嬌のあるキャラクターとして受け取られているようです。
さらに、公共のトイレでは無意識にトイレットペーパーを多めに使用してしまうというエピソードも。
これは単に清潔感を保ちたいという気持ちから来るもので、決して無駄遣いをしたいわけではないのだそうです。
こうした正直な発言に、共感する方も少なくないのではないでしょうか。
こうして見ると、尾上松也さんは表のイメージとはまた違った“神経質だけど人間味のある”親しみやすい人物像が浮かび上がります。
几帳面な気質は、舞台での繊細な演技や台詞回しにもつながっているのかもしれませんね。
本人も「性格的にひとつのことに集中しやすい」と語っていたことがあり、歌舞伎という緻密な世界に生きる上で、その性格はむしろ武器になっているように感じられます。
また、メディア出演時の立ち居振る舞いや、共演者との丁寧なやりとりからも、誠実さや気遣いの深さがうかがえます。
テレビでのトークでも、場を盛り上げながらも相手を立てるバランス感覚に優れており、どんな現場でも重宝される存在といえるでしょう。
芸事に対する真摯な姿勢と、私生活での繊細な一面。
そのギャップこそが、尾上松也さんの魅力のひとつと言えるのかもしれません。
尾上松也の小さい頃
尾上松也さんは、幼い頃から歌舞伎の世界で実力を発揮してきた生粋の役者です。
1990年にわずか5歳で初舞台を踏み、その才能は早くから注目されていました。
翌年の1991年には、国立劇場特別賞を初受賞。この賞は将来を嘱望される若手に贈られるもので、松也さんがどれほど期待されていたかがうかがえます。
その後も1993年、1996年と繰り返し同賞を受賞し、1993年には「歌舞伎座賞」まで受賞するという異例の実績を残しています。
まだ小学生〜中学生の年齢でありながら、着実に演技力と存在感を評価されてきたことがわかりますよね。
10代から20代前半にかけては、菊五郎劇団に所属し、七代目尾上菊五郎さんのもとで数々の舞台を経験しました。
とくにこの時期は、女形（おんながた）としての表現力が磨かれた時期でもあり、『弁天娘女男白浪』では色気のある若衆役、『児雷也豪傑譚話』では大胆な成金コギャル・お辰といった個性の強い役柄を見事に演じ分けています。
こうした経験は、単なる早熟な子役という枠にとどまらず、舞台に対する真剣な姿勢や、演目ごとのキャラクターを深く理解する感性を育てる大きな糧となったのでしょう。
幼い頃から厳しい世界で生き抜いてきた経験が、現在の表現力の幅広さや存在感の源になっているように感じられます。
また、菊五郎劇団という名門の中で日々舞台に立ち続けたことは、技術面だけでなく人間関係や役者としての立ち居振る舞いを自然と身につける機会でもありました。
若い頃から実力者たちと同じ舞台に立ってきたという背景は、今の尾上松也さんの「芯の強さ」や「舞台度胸」にもしっかりつながっているのではないでしょうか。
このように、尾上松也さんの小さい頃は、ただ可愛い子役だったというよりも、本格的な修練と経験を重ねながら、着実に一流の舞台人へと歩んでいった時期だったことがわかります。
現在の幅広い活躍を見ると、その原点にある“真摯な努力”や“豊かな経験”が、いかに大きな意味を持っているかを改めて感じさせられますね。
尾上松也のプロフィール
名前：二代目尾上松也
本名：井上龍一
生年月日：1985年1月30日
血液型：O型
出身地：東京都
身長：178cm
趣味：野球、映画鑑賞、舞台鑑賞、ディズニー
所属：松竹エンタテインメント
1990年、歌舞伎座で父親・松助の襲名披露に併せ、二代目尾上松也として5歳の時に『伽羅先代萩』の鶴千代役で初舞台を踏みました。
父の襲名披露記者会見の前日に、当時の松竹の会長から「出しちゃえ」という鶴の一声で尾上松也さんの初舞台が決まったそうです。
2005年に父親が亡くなってしまったことで「これまでのようにゆったりと過ごしてはいけない」という気持ちが芽生え、2009年からは自主公演『挑む』を年に1度のペースで継続的に行うようになりました。
2012年からはミュージカルにも挑戦し、2014年6月にはコクーン歌舞伎『三人吉三』のお坊吉三に抜擢され連日立ち見が出るほどの大成功を収めると、バラエティー番組などテレビ出演も増やしましています。
2017年には『さぼリーマン甘太朗』でテレビドラマ初主演を果たしています。
2019年、俳優の山崎育三郎さん、城田優さんと『IMYあいまい)』というユニットを結成し、BunKamuraオーチャードホールで旗揚げ公演が開催されました。
2023年7月、新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐（つきのつるぎえにしのきりのは）』で初めて演出を手がけています。
尾上松也の歌がうまいと評判
歌舞伎俳優としての印象が強い尾上松也さんですが、実は「歌がうまい！」と話題になることも多く、その歌声に魅了されるファンが続出しています。
とくに注目されたのが、2017年に公開されたディズニー映画『モアナと伝説の海』の日本語吹き替え版でのパフォーマンスです。
尾上松也さんは、主人公モアナの冒険を支える“マウイ”というキャラクターの声を担当し、劇中では「俺のおかげさ（You’re Welcome）」という楽曲を力強く歌い上げました。
映画を観た観客からは「尾上松也さんが歌ってるなんて知らなかった」「歌も演技も本格的ですごい！」という声が多く上がり、SNSでも一時話題に。
あの楽曲に惹かれて、何度もリピートして聴いたという人も少なくないようです。
ディズニー映画という大舞台で歌唱力を披露したことにより、「実はこんなに歌える人だったんだ」と、松也さんの新たな一面に驚いた方も多かったのではないでしょうか。
歌舞伎の発声とは異なるポップでリズミカルな曲調にも自然に馴染んでいたことから、ジャンルを問わず対応できる表現力の高さがうかがえます。
さらに2020年の大晦日には、年越し音楽イベント「ももいろ歌合戦」にも出演。
ここでも堂々とした歌声を披露し、歌手としてのポテンシャルを再認識させてくれました。
また、NHKの子ども番組『みいつけた！さん』でも、明るく元気なテーマ曲「あけてみよう！」を担当。
親子で楽しめる番組のテーマソングに起用されるあたり、幅広い年代から親しまれていることがうかがえますよね。
これまでの活動を見ても、尾上松也さんの歌声には「和」と「洋」どちらのエッセンスも自然に溶け込んでいる印象があります。
舞台で培った発声と表現の技術に加え、演じることのプロとして感情を込めた歌唱ができるからこそ、心に残る歌を届けられるのでしょう。
今後も舞台や映画にとどまらず、音楽番組やアニメ、さらにはミュージカルなど、さまざまなジャンルでその歌声を聴ける機会が増えていくかもしれません。
歌手としての活動にも一層注目が集まりそうですね。
尾上松也の学歴
尾上松也さんが通っていた学校について調べました。
尾上松也の出身小学校
尾上松也さんは、青山学院初等部出身です。
小学生の頃から野球をやっていたものの、当時は肥満児だったそうです。
尾上松也の出身中学
小学校卒業後は、中央区立銀座中学校に進学しました。
中学時代は地元のジュニアリーグで野球をしていました。
ポジションはファーストかサードで、プロ野球選手になりたいと思っており、自宅近所の駐車場で壁に向かってボールを投げる自主トレをしていたそうです。
3年生の時は運動会で応援団長を務めました。
尾上松也の出身高校
中学校卒業後は、堀越高校に進学しました。
幅広く芸能活動をしていくためにトレイトコース(偏差値37)に在籍していました。
こちらの高校は多くの芸能人が通っていることで有名ですが、尾上松也さんが在籍していた時も生田斗真さんが同級生に、一学年上には松本潤さんや二代目中村七之助さんらがいます。
生田斗真さんとは高校時代、お互いの家を行き来するほど親しかったそうですよ。
尾上松也の出身大学
高校卒業後は、進学していません。
歌舞伎役者、俳優活動に専念しています。
尾上松也の所属事務所
尾上松也さんが所属しているのは、大手芸能プロダクションのひとつである「松竹エンタテインメント」です。
この事務所は、伝統芸能に強い松竹グループの一翼を担っており、歌舞伎俳優をはじめ、俳優・タレント・ナレーターなど幅広いジャンルのアーティストが所属しています。
松竹エンタテインメントには、尾上松也さんのほかにも、歌舞伎界で活躍する片岡愛之助さんや、元お笑いコンビ「まえだまえだ」として知られる前田航基さん・前田旺志郎さん、そして元ジャニーズ所属で現在は俳優・アーティストとして活動中の今井翼さんなど、多彩な顔ぶれが揃っています。
歌舞伎という伝統芸能の世界で育ちつつも、テレビや映画、舞台、声優など幅広く活躍している尾上松也さんにとって、芸能と伝統文化の両方に精通している松竹エンタテインメントのサポート体制は非常に心強いものでしょう。
出演作品のマネジメントだけでなく、音楽活動やバラエティ出演といった多角的な活動にも柔軟に対応しており、その環境が松也さんの幅広い才能を後押ししているように感じられます。
実際に、ディズニー映画『モアナと伝説の海』での声優起用や、バラエティ番組でのトーク力など、歌舞伎という枠にとらわれない活躍が続いているのは、事務所の方針やサポートの影響も大きいのではないでしょうか。
また、松竹エンタテインメントは舞台公演に強く、ミュージカルやストレートプレイへの出演にも力を入れているため、今後も尾上松也さんがジャンルを超えて新たな表現に挑戦する機会がますます増えていくことが期待されます。
伝統芸能の継承とエンタメ界での発信という、二つのフィールドを自在に行き来する尾上松也さん。
所属事務所である松竹エンタテインメントの存在は、その背中をしっかり支える大きな力となっているようです。
尾上松也の年収
尾上松也さんの具体的な年収については、公式には公表されていません。
ただし、現在の活動内容や露出頻度をふまえると、かなりの高収入である可能性が高いと考えられます。
まず本業である歌舞伎の舞台においては、中心的な役どころを担うことが多く、東京・大阪をはじめとする主要劇場での出演も多数。
歌舞伎俳優の収入は公演本数や配役、観客動員などによって変動しますが、中心的存在として活躍する松也さんの場合、1本の出演料も相応に高額であると見られます。
さらに、近年の松也さんは映像メディアでも大きな存在感を放っています。
ドラマや映画での出演に加え、ディズニー映画『モアナと伝説の海』のマウイ役として吹き替え声優を務めた実績もあり、演技だけでなく歌唱力でも高い評価を得ています。
こうした声優業やナレーション、さらにはミュージカルなどの分野にまで活動の幅を広げているため、収入源は多岐にわたっています。
バラエティ番組への出演も安定しており、ゲストやコメンテーターとしてテレビに登場する機会も多く、俳優としての堅実な印象に加えて、親しみやすいキャラクターとしても好感度を集めています。
これらの出演によって得られる出演料も、一定の額が積み重なっていると考えられますよね。
加えて、CM出演やブランドとのタイアップなどが今後加われば、さらなる収入アップも見込めるでしょう。
近年は知名度のある俳優や歌舞伎関係者が、伝統の枠を超えて広告起用されることも増えており、松也さんのようにマルチに活動できる人物は企業からも注目されやすい存在です。
以上のことから、尾上松也さんの年収は公表こそされていないものの、舞台・映像・音楽・バラエティと多方面で活躍している点を踏まえると、推定で数千万円規模に達している可能性は十分にあると考えられます。
もちろん年によって活動内容は変動しますが、歌舞伎界の若手実力者として地位を築きつつ、テレビや映画など一般層への認知度も高めている松也さん。
これからさらに活動の幅が広がっていくにつれ、収入面でもより注目される存在になっていくのではないでしょうか。
尾上松也の自宅
尾上松也さんの現在の自宅住所は、公には公開されていません。
ただし、過去の発言やインタビュー内容から、住まいに対するこだわりや希望条件がいくつか明らかになっています。
なかでも松也さんが最も重視しているのが、「歌舞伎座からの距離」です。
以前テレビ番組などで語っていたところによると、仕事の中心となる歌舞伎座まで“15分圏内”であることが、住まい選びにおける絶対条件だそうです。
稽古や本番の舞台に備え、移動による負担を最小限にしたいという思いが背景にあるようですね。
この発言から考えると、現在も東京都中央区周辺、つまり銀座や築地、日本橋といったエリアに自宅を構えている可能性が高いと推測されます。
都心のなかでも歌舞伎座のある東銀座付近は、文化や歴史の色が濃く、仕事場との距離感を大切にする松也さんにとっては、まさに理想的な立地と言えそうです。
また、過去に初めて一人暮らしをした際は「六本木に住んでいた」と明かしており、当時は「そこがギリ」と感じていたとも語っています。
つまり、六本木でも少し距離があると感じていたことからも、いかに松也さんが歌舞伎座との近さを重視しているかがうかがえます。
住まいのスタイルや内装については詳しい情報が出ていませんが、テレビでの自宅取材やメディア登場時には、非常に整理整頓された空間に暮らしている様子が伝えられています。
これは、松也さん自身が“潔癖気質”であると公言していることとも関係していそうですね。
床が濡れているのが苦手、公共のトイレも極力避けるなど、清潔感に対する意識が高いため、自宅でも快適で衛生的な環境を保っている可能性が高いでしょう。
一方で、仕事柄、長期の舞台公演や地方遠征も多く、ライフスタイルとしては自宅に長く滞在できない日々も少なくないはずです。
そのため、利便性と安心感を両立できる環境が、居住地選びの大きな基準になっているのかもしれません。
このように尾上松也さんは、自宅の立地に強いこだわりを持ちながらも、プライベートはきちんと守りたいという意識が強く感じられます。
表には出てこない部分だからこそ、仕事と生活をきちんと分けるバランス感覚の良さがうかがえるエピソードと言えるでしょう。
今後の活躍とともに、ますます洗練されたライフスタイルにも注目が集まりそうですね。
まとめ
尾上松也さんは、歌舞伎という伝統の世界を大切にしながら、テレビドラマや映画、バラエティ、声優など多方面で活躍の場を広げています。
子どもの頃から舞台に立ち続け、確かな演技力と豊かな表現力を培ってきた松也さん。
その背景には、歌舞伎座から徒歩圏内に住むというこだわりや、音楽活動への真摯な姿勢など、プロとしての意識の高さがうかがえます。
また、歌の実力が広く評価されるなど、舞台の枠を超えた才能にも注目が集まっています。
伝統と現代を行き来する柔軟さを持ち合わせた松也さんは、今後ますますメディアや舞台で目にする機会が増えていくことでしょう。
これからの尾上松也さんがどのような挑戦を見せてくれるのか、ますます目が離せません。
気になる方は、ぜひ過去の出演作品や舞台情報をチェックしてみてくださいね。