歌舞伎界を代表する存在のひとりである尾上松也さん。
その背景には、驚くほど華やかな家系が広がっています。父親は名門の歌舞伎俳優、母親は元宝塚というまさに芸能一家。
しかも、妹も舞台女優として活躍しており、親戚には松たか子さんや寺島しのぶさんといった実力派俳優の名前も並びます。
「一体どんな血筋なの?」「本当に親戚なの?」と気になって検索された方も多いのではないでしょうか。
この記事では、尾上松也さんの家系図や家族構成、そして華麗なる親戚関係について、わかりやすくご紹介していきます。
読み進めるうちに、尾上松也さんがなぜ多才なのか、そのルーツがきっと見えてくるはずです。
尾上松也の家系図がすごい?
尾上松也さんは、父・六代目尾上松助さん、母・元新派女優の河合盛恵さんの間に誕生しました。
祖父は新派名脇役の春本泰男さん、叔父は大谷桂三(初代尾上松也)さんです。
尾上松也の父親は弟子入りで血縁関係はない
尾上松也さんの実父である六代目尾上松助さんは、小学2年生の時に歌舞伎の世界に入り、二代目尾上松緑さんの弟子になりました。
六代目尾上松助さんの実父は春本泰男さんで、二代目尾上松緑さんとは血縁関係がありません。
尾上松也と松たか子の関係
女優の松たか子さんは、二代目松本白鸚さんの娘(次女)として誕生しました。
祖父は初代松本白鸚さん、曽祖父は七代目松本幸四郎さんです。
祖父の初代松本白鸚さんの兄弟に二代目尾上松緑さんがいます。
二代目尾上松緑さんの弟子は尾上松也さんのお父さんの六代目尾上松助さんですが、二代目尾上松緑さんとは血縁関係がないため、尾上松也さんと松たか子さんの間にも血縁関係はありません。
尾上松也と寺島しのぶの関係
女優の寺島しのぶさんは、七代目尾上菊五郎さんの長女です。
祖父は七代目尾上梅幸さんで、六代目尾上菊五郎さんは七代目尾上梅幸さんの養子です。
寺島しのぶさんの祖父の養父の弟子の弟子の息子が尾上松也さんで、寺島しのぶさんと尾上松也さんの間にも血縁関係はありません。
尾上松也と尾上右近の関係
【配役・スケジュール追加】『刀剣乱舞』歌舞伎化、東京・新橋演舞場で23年7月上演
— Fashion Press (@fashionpressnet) March 30, 2023
尾上松也が三日月宗近役、尾上右近が足利義輝/小狐丸役に – https://t.co/P8yXzs7m1B pic.twitter.com/dT26RXelUN
尾上松也さんと尾上右近さんは、同じ尾上一門に属しています。
バラエティ番組に一緒に出演するほど親しい関係で、「兄弟では?」という声も挙がっていますが、二人も家族や親戚関係の繋がりはありません。
尾上松也の父親は尾上松助
本日は私の父、六代目尾上松助の誕生日です👏
— 春本由香 (@yukaharumoto) July 13, 2019
生きていれば73歳です🙌
パパ、おめでとう🤣㊗️
ずっと見守っていてください🙇♀️#尾上松助 #お誕生日 pic.twitter.com/0QzxkrKx70
尾上松也さんのお父さんは、歌舞伎俳優として知られた二代目尾上松助さんです。
歌舞伎ファンのあいだでは名脇役として長年親しまれてきた存在で、舞台での存在感には定評がありました。
もともとテレビドラマなどにも出演していた尾上松助さんは、子役として早くから芸能の世界で活躍していた方です。
1954年、まだ幼い頃に歌舞伎座の舞台『源氏物語』で「尾上緑也」の名で初舞台を踏んでいます。
その後、1971年に名題に昇進し「二代目尾上松鶴」を襲名。そして1990年には「六代目尾上松助」を継ぎ、名実ともに本格派の歌舞伎俳優としての道を歩みました。
尾上松助さんは、幅広い役柄を演じ分けられる実力派でした。
敵役から老け役、さらには女形までこなす柔軟な演技力で、歌舞伎界でも一目置かれる存在だったようです。
主役を引き立てる“名バイプレイヤー”としての手腕も光り、多くの観客の記憶に残る名演を残しました。
しかし、尾上松也さんがまだ20歳の頃、松助さんは原発不明がんにより惜しまれつつこの世を去っています。
この訃報は、歌舞伎界にとっても大きな喪失となりました。
そんななかで、尾上松也さんは父の背中を追うようにして本格的に歌舞伎俳優としての道を歩みはじめます。
実は、尾上松助さんには3人のお弟子さんがいたのですが、松助さんの死後、その全員が尾上松也さんの弟子として残ることを望んだそうです。
このエピソードは、あるインタビューなどでも紹介されており、松也さん自身が「父から受け継いだ一番の財産は、この3人のお弟子さんたち」と語っていました。
お弟子さんたちは単なる後継者というよりも、父と息子の想いを繋ぐ“生きた橋渡し”のような存在なのかもしれませんね。
師匠としての父の教えを、そのまま尾上松也さんに引き継いでいくことになったという事実には、思わず胸を打たれるものがあります。
こうした背景を知ると、尾上松也さんが役者としての道を進むうえで、いかに深い決意と継承の意識を持っていたかが伝わってきます。
芸の道に生きるというのは、単なる才能だけではなく、こうした人とのつながりや志を背負って歩んでいくことでもあるのだと、あらためて感じさせられます。
尾上松也の母親は元宝塚で新派女優の河合盛恵
ぴったんこカンカン
— チョコパン (@11chocopan) March 8, 2019
マッティのお母さん河合盛恵さん
安住さん大好き、しかも面白いキャラ。準レギュラーでいいんじゃないの? pic.twitter.com/3EYtSTKT08
尾上松也さんのお母さんは、新派の女優として活躍していた河合盛恵さんです。
元々は宝塚歌劇団にも在籍していた経歴を持つ方で、舞台を中心に活動していた過去があります。
ただし、宝塚時代の写真や詳しいプロフィールはあまり出回っておらず、在籍時期や芸名などの詳細は明かされていません。
宝塚を退団したあとは、新派の舞台女優として本格的に芝居の道を歩み始めました。
新派といえば明治時代に端を発し、伝統と現代劇の要素が融合した独特の舞台スタイルが魅力。
そんな世界で女優として活動していた河合盛恵さんですが、結婚と妊娠を機に芸能活動から一度身を引き、家庭に入る道を選びました。
梨園の妻として夫である尾上松助さんを支えながら、長男の尾上松也さんと長女の春本由香さんを育てることに専念していた時期もあります。
梨園の妻といえば、裏方として一家をまとめ、舞台とはまた違う厳しい世界に身を置く存在。家庭内外で多くの責任を担っていたことがうかがえます。
しかし、尾上松助さんが病気で他界した後、河合盛恵さんは女優として再び舞台に立つ決意を固めます。
夫を亡くし、子育ても一段落したことを機に、自らの表現の場を取り戻したとも言えるでしょう。
現在は「河合盛恵」の名前で新派の舞台に出演するほか、テレビ番組などにも登場し、存在感を発揮しています。
実際にバラエティ番組へ出演した際のエピソードも印象的です。
初対面だった安住紳一郎アナウンサーにいきなりハグをしたり、「私に惹かれまくってるでしょ」と冗談めかして話すなど、飾らない性格でスタジオを沸かせました。
この姿に、尾上松也さんも「うちの母はキャラが強いんですよ」と少し苦笑しながら語っていたことも。
一見すると“ぶっ飛んだお母さん”のようにも見えますが、芯の強さや表現への情熱、そして家族への深い愛情が随所ににじんでいます。
子育てを終えてもなお舞台に戻るという行動力は、多くの人に勇気を与えているのではないでしょうか。
尾上松也さんが舞台で見せる情熱や包容力は、母・河合盛恵さんの影響も大きいのかもしれませんね。
家族としてだけでなく、表現者としても尊敬し合える関係が、親子の絆の深さを感じさせます。
尾上松也の妹は春本由香
ぴったんこカンカンいかがでしたでしょうか?😁笑笑
— 春本由香 (@yukaharumoto) December 14, 2018
家族はいつもあんな感じです笑笑
今後とも家族をよろしくお願い致します🤲笑笑#ぴったんこカンカン #TBS #クセが強い #河合盛恵 母#尾上松也 兄#春本由香 私 pic.twitter.com/k3tF6PUSCf
尾上松也さんの妹は、女優として活動している春本由香さんです。
舞台を中心に活躍しており、演劇界では着実に経験を重ねている注目の存在でもあります。
春本由香さんが女優としての第一歩を踏み出したのは、2016年9月に新橋演舞場で上演された『新派特別公演』。この公演をきっかけに、彼女は伝統ある「新派」に入団しました。
新派とは、歌舞伎とは異なる近代劇の系譜を持つ劇団で、人情味のある作品が多いのが特徴です。
そんな新派の舞台で春本由香さんは、『婦系図』という演目で女優デビューを飾ります。
さらに、2017年にはNHK BSプレミアムの時代劇『雲霧仁左衛門』にも出演し、ドラマにも進出。舞台にとどまらず、映像作品にも挑戦の場を広げていることがわかります。
今後の活動の幅がますます広がっていきそうですね。
芸名の「春本由香」は、家族との深い関係性を感じさせる由来があります。
苗字の「春本」は、祖父であり新派の名脇役として知られた春本泰男さんから取ったもの。
そして「由香」は、尾上松也さん自身が名付けた名前だそうです。
さらにいえば、本名の「真由香」も松也さんが命名したといわれており、兄妹の絆の強さが伝わってきますよね。
そんな春本由香さんについて、尾上松也さんはメディアでたびたび「溺愛している」と語ってきました。
実際、春本由香さんが出演した番組内で「兄に愛されすぎて困っている」と少し照れた様子で明かしたこともあり、ほほえましいエピソードとして話題になったこともあります。
年齢は8歳離れているとのことで、きっと小さな頃から可愛くて仕方なかったのでしょう。
歌舞伎の世界に身を置く兄と、新派で女優として歩み始めた妹。
同じ“舞台人”としての道ではありながら、表現するジャンルや立場は異なります。
その分、お互いをリスペクトし合いながら刺激を受ける関係性が築かれているのかもしれません。
春本由香さんは、華やかな家系に生まれたからこその注目も集まりますが、一方で自分の力で道を切り拓こうとする姿勢も印象的です。
今後、より多くの作品でその魅力を発揮していくことが期待されています。
まとめ
尾上松也さんの家族や親戚関係をたどってみると、まさに芸能と舞台に縁の深い“華麗なる一族”であることがわかります。
お父さんは名脇役として知られた歌舞伎俳優の尾上松助さん、お母さんは元宝塚で新派女優としても活動する河合盛恵さん。そして妹の春本由香さんも舞台女優として活躍中です。
さらに、松たか子さんや寺島しのぶさんといった著名な俳優とも親戚関係にあり、まさに演劇界を支える血筋が代々受け継がれている印象を受けた方も多いのではないでしょうか。
家族それぞれが異なるフィールドで表現者としての道を歩みながらも、互いに支え合い、影響し合っている関係性はとても温かく感じられますね。
この記事を通じて、尾上松也さんの人柄や魅力がどこから育まれたのか、その背景に少しでも触れていただけたなら幸いです。
今後のさらなる活躍からも、ますます目が離せません。
気になる方は、妹・春本由香さんの活動や、尾上松也さんが出演している舞台やドラマにも注目してみてくださいね。
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