「星影のワルツ」や「北国の春」など、数々の名曲を残してきた千昌夫さん。
昭和の大スターとして一時代を築いた一方で、実業家としての顔や壮絶な借金生活など、波乱万丈な人生でも知られています。
最近では”ほくろを取った”という見た目の変化にも注目が集まり、「あれ？顔が変わった？」と驚く声も。
ネット上では「亡くなったのでは？」というデマまで流れたこともあり、長年のファンから心配の声が上がりました。
そんな千昌夫さんが、今どんな生活を送っているのか、そしてかつての巨額借金をどう乗り越えたのか――。
その知られざる現在の姿に、じっくり迫ります。
千昌夫は現在ほくろがない！
千昌夫さんといえば、額の右側にあった大きなほくろを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
あのほくろはまさに”千昌夫さんの象徴”ともいえる存在で、ものまね芸人の方々も必ずといっていいほど再現していました。
そんなトレードマークがなくなったのは2000年ごろのこと。
千昌夫さん本人がレーザー手術で除去したことを公表しています。
千昌夫って今このほくろないんだ( ﾟДﾟ) pic.twitter.com/dxS4oiZf4j
— 気軽なトレンドニュース♪ (@zsBCGdZyobcwqV4) August 6, 2023
千昌夫のおでこのほくろが無くなってる。
— こもの (@skinmmcl) August 8, 2022
なんか寂しい。 pic.twitter.com/ZFBH5xA5pX
除去の理由については「運気を変えたかったから」と語っており、長年の芸能活動や事業の浮き沈みを経て、新しいスタートを切りたいという思いがあったようです。
実際、当時の千昌夫さんは不動産事業の経営難を抱えていた時期で、環境も心境も大きく変わっていたタイミングでした。
一方で、当時テレビで共演していた占い師の細木数子さんからは「そのほくろは取らないほうがよかった」と指摘されていたこともあります。
細木さんは「その位置のほくろは”人から愛される印”」と語っており、ファンの間でも「取らないでほしかった」という声が上がっていました。
SNS上でも「最近の千昌夫さん、顔が変わった気がする」「あのほくろが懐かしい」といった反応が見られます。
時代とともに印象は変わりましたが、ほくろを取ったことで”見た目も気持ちも一新した千昌夫さん”として、今もなお多くの人に愛され続けています。
千昌夫の若い頃
千昌夫さんの若い頃は、まさに”昭和の正統派イケメン”と呼ぶにふさわしい爽やかさがありました。
切れ長の目元と端正な顔立ちは、今見ても当時のスターらしいオーラを放っています。
SNS上でも「千昌夫さん、若い頃めっちゃイケメン」「ジャニーズ系の顔立ち！」といった投稿が多く見られ、改めてそのビジュアルに驚く人が後を絶ちません。
デビュー当時の千昌夫さんは、まだ10代の頃から地元・岩手県から上京し、音楽の世界へ飛び込みました。
追記です。千 昌夫さんのシングル「若い恋人たち/十七才の涙星」のジャケットには「聴いて楽しい 歌って楽しい 伴奏付レコード」の表記があります。45rpmです。これはA面の場合、若い恋人たちの後に同曲のカラオケが一番のみ収録されています。B面の十七才〜も同様です。🙂 pic.twitter.com/uS2KTKsusU
— mikujuno_shobud (@mikujuno_shobud) July 11, 2020
あれっ？
— 「1969」ただいま～って感じのバー (@1969kazu) February 13, 2017
千昌夫の若い頃……イケる。。(^_^;) pic.twitter.com/uMLUoYDbP3
千昌夫の若い頃はイケメンだよ pic.twitter.com/DUnDdqKkaI
— たかぼこ (@takaboko71) June 8, 2017
1965年に「星空のワルツ」でデビューし、その後「星影のワルツ」(1966年)が大ヒット。
レコードジャケットでは、きりっとしたスーツ姿でマイクを握る姿が印象的で、演歌というよりも当時のポップスターのような雰囲気を漂わせていました。
また、初期シングル「若い恋人たち／十七才の涙星」(キングレコード)には”聴いて楽しい、歌って楽しい伴奏付レコード”と記載があり、当時の流行を反映した珍しい仕様だったことも知られています(出典:キングレコード公式アーカイブ)。
この頃の千昌夫さんは、歌手としての実力はもちろん、現代でいう「ビジュアル人気」も兼ね備えていた存在だったのです。
当時の写真を見返すと、真っ直ぐな眼差しと誠実な笑顔が印象的で、いまの穏やかな雰囲気にも通じる魅力があります。
時を経てもなお「千昌夫さんの若い頃、普通に惚れるレベル」と語るファンがいるのも納得ですね。
千昌夫の借金は500億だった？
千昌夫さんは、演歌歌手としてだけでなく実業家としても成功を収めた人物でした。
しかし、その裏には日本のバブル崩壊による大きな試練が待っていました。
1991年のバブル崩壊をきっかけに、不動産事業が一気に悪化。
千昌夫さんが設立した不動産関連会社「アベインターナショナル」は、最盛期には全国にビルやマンションを多数所有していたものの、地価の暴落で一転して多額の負債を抱えることになりました。
2000年2月、同社は経営破綻。
東京地裁に特別清算を申請した際の負債総額は、なんと1034億円にのぼったと報じられています(出典:朝日新聞デジタルアーカイブ)。
さらに千昌夫さん自身がその債務を個人で保証していたため、一時は「総額3000億円超の借金」とも言われました。
当時の日本経済の状況を踏まえても、個人のレベルをはるかに超えた金額です。
その多くは旧日本長期信用銀行(長銀)からの借り入れで、長銀の破綻・国有化を経て公的資金が投入された結果、一部債務が整理されることになりました。
これにより、最終的には「約1000億円が棒引きされた」との報道もあります。
とはいえ、千昌夫さん個人に残された返済額も莫大で、とても一般的な手段では返しきれない規模でした。
2002年、千昌夫さんは個人版民事再生法の適用を受け、「6年間で約1億5000万円を返済する」という形で再出発を果たしています。
芸能活動を続けながら誠実に返済を重ねた姿勢は、多くの人の共感を呼びました。
本人も当時のインタビューで「歌があったから立ち直れた」と語っており、歌手としての原点に立ち返るきっかけにもなった出来事だったようです。
一時は”500億円の借金王”と揶揄された千昌夫さんですが、困難を乗り越えて再びステージに立ち続けている姿には、人生の強さとしなやかさが感じられます。
千昌夫はマンションやホテルを所有していた
千昌夫さんは、1972年に自身の不動産会社「アベインターナショナル」を設立し、演歌界きっての実業家としても知られるようになりました。
特に1980年代のバブル期には、歌手活動を一時的に控え、不動産ビジネスに本格的に専念していたほどです。
当時はテレビ番組や新聞でもたびたび「歌う不動産王」として取り上げられ、芸能人の中でも群を抜く資産家と噂されていました。
所有していた不動産は国内外に及び、東京都心の高級マンションやオフィスビルのほか、地方のホテルやリゾート施設にも出資。
中でもハワイ・ホノルルのホテル事業に積極的に投資していたことから、「ホノルルのホテルのほとんどは千昌夫さんのもの」と揶揄されるほどの規模でした(出典:週刊現代 1989年号)。
実際にハワイには家族ぐるみで滞在することも多く、現地でのビジネス展開にも意欲を見せていたようです。
ただし、好景気に乗って拡大した事業は、1990年代のバブル崩壊によって急転直下。
地価の下落とともに経営は苦境に陥り、最終的には多額の負債を抱えることになりました。
とはいえ、当時の千昌夫さんのビジネス手腕と行動力は、芸能人の”副業”の枠を超えたスケールであり、「芸能界屈指の実業家」として今も語り継がれています。
千昌夫の自宅はハワイ？豪邸？
千昌夫さんの現在の自宅については、公式には場所が明かされていません。
ただ、家族がハワイに住んでいることは広く知られており、千昌夫さん自身も現地をたびたび訪れているようです。
次男のローレンス健樹さんが白血病の治療のためハワイに移住したことをきっかけに、妻のアマンダさんと子どもたちはハワイを生活拠点としてきました。
こうした経緯から、千昌夫さんは現在も「日本とハワイの2拠点生活を送っているのでは」との見方が根強くあります。
実際、過去のインタビューでは「ステージが終わったらハワイに帰る」と話していたこともあり、日本での活動を続けながらも家族との時間はハワイで過ごしている様子がうかがえます。
長年にわたり不動産業にも携わってきた千昌夫さんだけに、現地ではかなりの高級住宅を所有している可能性も否定できません。
また、バブル期には日本国内にも複数の豪邸を構えていたことで知られています。
都内・広尾の邸宅は当時の報道で「地上3階建ての白亜の豪邸」と紹介され、夫婦でCM撮影を行ったこともありました(出典:読売新聞1988年版)。
その後、事業の整理で手放したとされますが、豪華な暮らしぶりは今も語り草になっています。
ハワイでの生活拠点については詳細が非公開のままですが、温暖な気候のもと、穏やかな日々を家族と過ごしているのかもしれませんね。
千昌夫の現在の年収や愛車は？
千昌夫さんの現在の年収は公表されていませんが、今もなおコンサート活動やテレビ出演を続けていることから、音楽活動による収入だけでも相当な金額があると考えられています。
地方公演やイベント出演のギャラを含めると、年間で数千万円規模になるのではと推測されており、長年にわたり第一線を保っている点はさすがベテラン歌手といえます。
一方で、かつては不動産事業などの実業収入が中心でしたが、現在は堅実な生活スタイルにシフトしているようです。
かつて「ロールス・ロイス」などの超高級車を所有していた千昌夫さんも、近年では「ホンダ・N-BOXカスタム」に乗っていることが2018年に報じられました(出典:週刊女性PRIME)。
この軽自動車は安全性と快適性に優れ、日常生活にも使いやすいモデルとして人気があり、派手なイメージから一転して”等身大の生活”を送っていることがうかがえます。
また、借金問題を乗り越えてからは、無駄を省いたシンプルな暮らしを好むようになったとも言われています。
派手さよりも実用性を重視する姿勢は、波乱万丈の人生を経て得た”本当の豊かさ”を象徴しているのかもしれません。
今後も歌手活動を軸に、自分らしいペースで音楽と向き合っていく千昌夫さん。
その穏やかな生き方に、共感するファンも多いようです。
千昌夫が死んだと噂されている？その理由は？
近年、ネット上で「千昌夫さんが亡くなった」という噂が出回りましたが、これはまったくの誤情報です。
実際には現在も元気に活動を続けており、テレビやイベントにもたびたび出演しています。
この”死亡説”が広がったきっかけのひとつが、千昌夫さん本人が明かしたエピソードです。
あるとき、音声アシスタントのSiriに自分の名前を尋ねたところ、「千昌夫、2年前に死亡」と返されたのだとか。
これには千昌夫さん自身も思わず驚き、「オレは生きてるぞ!」と笑いながら語っていました。
さらに、噂が広まった背景にはいくつかのタイミングの偶然も重なっています。
新型コロナウイルスの流行によって演歌歌手の営業活動が激減した時期、千昌夫さんの露出が一時的に少なくなったこと。
そして2019年には、千昌夫さんが所属していた「第一プロダクション」の元社長・岸部清さんが亡くなり、葬儀で弔辞を読んだ千昌夫さんの名前が報道に登場しました。
これが誤って「千昌夫さんが亡くなった」と受け取られた可能性があるようです。
SNS上では「最近見かけないけど大丈夫?」と心配する声もありましたが、千昌夫さんはその後も『BS演歌の花道』などで健在ぶりを見せています。
長いキャリアの中でさまざまな噂が立つのも、国民的歌手として注目され続けている証拠といえるかもしれません。
千昌夫のプロフィールや経歴
千昌夫さんは岩手県陸前高田市の出身で、幼少期から歌が得意な少年として知られていました。
1965年に作曲家・遠藤実さんの門下生となり、翌年にシングル「君が好き」でデビュー。
その翌年に発売された「星影のワルツ」が大ヒットし、累計売上200万枚を超えるミリオンセラーとなりました。
黒柳徹子が司会を務める「徹子の部屋」の2021年4月15日（木）放送分［テレビ朝日系 13：00～13：30］に、歌手の千昌夫が登場。鳥、最愛の母、初孫などについてトークを繰り広げる。 鳥好きで知られる千は現在12羽を飼っており、… https://t.co/392oy2L3Dj pic.twitter.com/qNMhJ166Hx
— エンタメニュース (@Is05wan) April 14, 2021
名前：千昌夫
生年月日：1947年4月8日
出身地：岩手県
血液型：O型
身長：170cm
所属事務所：ノーリーズン
1968年には『NHK紅白歌合戦』に初出場し、一気に国民的歌手の仲間入りを果たします。
その後も「津軽平野」「望郷酒場」「北国の春」など数々のヒットを生み出し、演歌ブームを支える存在となりました。
特に1979年に発表された「北国の春」は国内外で愛され、『第21回日本レコード大賞ロングセラー賞』を受賞。
中国や台湾などアジア圏でも翻訳カバーされるなど、国境を越えて親しまれる名曲となっています。
また、千昌夫さんはテレビ番組でも幅広く活躍。
『あまから家族』や『関口宏のオォ!笑歌』などバラエティ番組にも出演し、温厚でユーモラスな人柄が多くの視聴者に好まれました。
歌手としてだけでなく、1970年代以降は不動産業にも進出し、実業家としても大成功を収めた千昌夫さん。
音楽とビジネスの両面で時代を象徴する存在となり、いまも演歌界の”レジェンド”として語り継がれています。
千昌夫の本名
千昌夫さんの本名は「阿部健太郎(あべ・けんたろう)」さんです。
岩手県陸前高田市で生まれ育ち、幼いころから歌が好きで地元でも評判の”のど自慢少年”だったそうです。
芸名の「千昌夫」は、デビュー時に師匠である作曲家・遠藤実さんが名付けたもの。
「千年、万年と記憶に残る歌手になってほしい」という願いが込められています。
遠藤さんは弟子の名前をつける際、響きのバランスや字画も重視していたことで知られ、千昌夫さんの名にもそうした思いが反映されています。
ちなみに、デビュー曲「君が好き」をリリースした当時はまだ10代。
芸名には”覚えやすく、力強い響き”を持たせる狙いもあったといわれています。
芸名の通り、千昌夫さんは「星影のワルツ」や「北国の春」など、世代を超えて歌い継がれる名曲を残し、まさに”千年先まで記憶に残る歌手”となりました。
今でも多くの人がその歌声を思い浮かべるほど、名前と音楽が一体化している存在です。
千昌夫の所属事務所
千昌夫さんは、現在「ノーリーズン」という芸能事務所に所属しています。
ノーリーズンは演歌や昭和歌謡を中心に、ベテランから中堅まで幅広いアーティストが在籍している音楽系のプロダクションです。
同じ事務所には、森口博子さんや松原のぶえさん、五月みどりさんなど、長年にわたりテレビや舞台で活躍している実力派が所属しています。
こうした顔ぶれからも、演歌や昭和歌謡の世界を支える層の厚さがうかがえます。
かつて千昌夫さんは自身の会社「アベプロダクション」や「アベインターナショナル」を設立し、歌手活動と並行して事業経営にも力を入れていました。
しかし事業破綻を経てからは、芸能活動に専念するようになり、安定した環境でのマネジメントを重視する方向に切り替えたようです。
ノーリーズン所属後も、千昌夫さんは音楽番組やコンサートを中心に精力的に活動中です。
特にBSや地方公演などでのステージでは、往年のヒット曲「星影のワルツ」や「北国の春」を求める声が今も絶えず、事務所のサポートのもとで幅広い世代のファンに歌声を届けています。
まとめ
千昌夫さんは、時代の浮き沈みを経験しながらも、常に音楽と誠実に向き合ってきた方です。
実業家としての挑戦では思うようにいかない時期もありましたが、その後も演歌界を代表する歌手として数々の名曲を届けてきました。
代表曲「北国の春」や「星影のワルツ」は、今も多くの人の心に残り、世代を超えて歌い継がれています。
また、家族との時間を大切にしながらステージに立ち続ける姿には、人生の重みと温かみがにじみます。
若い頃から変わらない芯の強さと、人柄の良さが長年愛されてきた理由なのかもしれませんね。
これからも、千昌夫さんの歌声と歩んできた人生が、多くの人の励ましや癒しになっていくことでしょう。