「ひょうろくさんってキャラを作ってるのかな?」と、ふと気になったことがある方、きっと少なくないですよね。
テレビで見せるあの飄々とした空気感や、守ってあげたくなるような独特の存在感には、どこか“計算されているのでは?”と思わせる瞬間もあったりします。
ところが、昔から彼を知るファンの間では「コンビ時代と雰囲気が全然違う」「昔はもっとハキハキしてたよね」と驚く声が上がることもあって、その変化がまた興味をそそるんですよね。
たとえば若い頃のイケイケな雰囲気や、コンビとして舞台に立っていた頃の堂々とした姿を振り返ると、今とのギャップはかなり大きめ。
だからこそ、現在のキャラが“作り込み”なのか、それとも自然な変化の延長なのか気になるところです。
この記事では、そんなひょうろくさんの歩みを、若い頃・コンビ時代・現在と順にたどりながら、そのキャラクターの背景にある流れを丁寧に見つめていきます。
読み進めるうちに、彼の芸風の奥にある意外な一面や魅力がよりクリアに見えてくるはずですよ。
気になる方は、このままゆったり読み進めてみてくださいね。
ひょうろくのキャラといえば中性的
ひょうろく
— ぎょーじゃ (@gyooooja) June 9, 2024
前より表情が柔らかくて素敵になった
皆と打ち解けてきたとか、辻さんの撮り方がうまいのもあると思うけど
幸せそうなひょうろく見れてなんか幸せですわ#裏さらば pic.twitter.com/zzXibXEJZa
今のひょうろくさんと聞くと、やっぱり真っ先に思い浮かぶのは「気弱でおどおどした人柄」ですよね。
スタジオでも肩をすくめるようにしながら周りをキョロキョロ見ていて、そのたびにちょっと守ってあげたくなるような空気をまとっているのが印象的なんです。
バラエティ番組に出ているときも、常に周囲の空気を気にしながら一生懸命リアクションを返していて、その不器用さが逆に魅力になっている気がします。
いわゆる“前にガンガン出ていく芸人”とは真逆のタイプなのに、気づくと目で追ってしまう存在感なんですよね。
特に話題になったのが、『水曜日のダウンタウン』で見せたリアクション芸です。
ドッキリを仕掛けられた瞬間の飛び上がるような驚き方や、先輩芸人にビクビクしながら対応する姿は、視聴者の間でも「心配になるのに目が離せない」と評判でした。
SNSでも「癒し系」「守りたくなるタイプ」といった声が多く見られます。
こうした振る舞いが、“中性的で親しみやすいキャラクター”というイメージを強くしているのでしょう。
ガツガツした男らしさや、トゲのあるツッコミとは正反対の位置にいながら、同性からも「こういう人、職場にいてほしい」と共感され、異性からも「性別を超えて好きになれる」と受け入れられているのは、かなり珍しいパターンかもしれません。
X(旧Twitter)やYouTubeのコメントを見てみると、「見ていると不思議と落ち着く」「頑張ってる感じが伝わってきて応援したくなる」など、ひょうろくさんへのあたたかい反応が目立ちます。
こうした声を見る限り、綿密に作り込んだ“キャラ設定”というより、もともとの素朴さやリアルな反応がそのまま魅力になっているようにも感じられるでしょう。
また、今のバラエティ界では、過激な一発ギャグや毒舌よりも、「安心して見ていられる人」が求められる場面も増えていますよね。
その中で、トゲがなくて中性的、でもちゃんと愛嬌があるひょうろくさんのスタイルは、時代の空気にぴったりハマっているとも言えます。
気弱さや中性的な雰囲気、そして素直すぎるくらいのリアクション。
この三つがいいバランスでかみ合っているからこそ、今のひょうろくさんは他に代えがたい存在になっているのではないでしょうか。
これから露出が増えるたびに、「なんか気になってしまう」というファンは、さらに増えていきそうですね。
ひょうろくの若い頃
現在のひょうろくさんといえば、ほんわりした雰囲気や中性的なキャラクターで親しまれていますが、若い頃の姿を知ると「え、別人?」と思ってしまう方も多いでしょう。
当時の写真を見返すと、落ち着いた今とはまるで違うエネルギッシュさがあって、そのギャップがちょっと面白いんですよね。
まず意外なのが、芸人になる前は一度社会人として働いていたことです。
学生時代の写真や詳細なエピソードが残っていないのはそのためで、当時の素顔を知る人はかなり少ない印象があります。
ただ、芸人として活動を始めた頃の記録はしっかり残っていて、ライブ告知の写真やイベント出演時のショットなどを見ると、今とはまた違った魅力がはっきり伝わってきます。
【お知らせ】お笑い芸人「ジュウジマル」がビッグブルーホームゲームでパフォーマンス! https://t.co/dNCIEGDfwM #ビッグブルー #コート内プロ宣言 #B3リーグ pic.twitter.com/IjY5jkOJHx
— 東京海上日動ビッグブルー (@bigblueTOKIO) November 16, 2018
【#55発掘写真館 その28】
— 浅井企画 ▼芸人/ライブ▼ (@asaikikakuwarai) June 6, 2020
浅井企画若手芸人の懐かしい過去のライブ写真を掲載!
●ジュウジマルhttps://t.co/vAv1T3jwkz
(2013年7月19日 55☆NEXT!!) pic.twitter.com/S65LxDD25w
当時のひょうろくさんは、金髪にしたり個性的なファッションを取り入れたりと、自分なりのスタイルを積極的に楽しんでいた様子がうかがえます。
雰囲気も明るくて活動的で、どちらかといえば「イケイケ系」。
一部のファンから「普通にイケメンじゃん」と言われていたのも納得できるくらいです。
現在の“おどおどキャラ”とは真逆なので、その差に驚く人が多いのも当然かもしれません。
特に目立つのが髪型の変化です。
今はスキンヘッドに近いスタイルが印象的ですが、若い頃はしっかり髪があり、カラーリングもセットも抜かりなく、トレンドをとらえたヘアスタイルを楽しんでいました。
写真からも“おしゃれ心”が全開で、自己表現へのこだわりがにじみ出ているんですよね。
こうして現在と見比べると、雰囲気の違いにびっくりしつつも、「どれもひょうろくさんらしさなんだな」と感じられます。
気弱で中性的な今のキャラクターが際立つのも、若い頃のアクティブな面があったからこそでしょう。
芸人としての幅広さや柔軟さは、こうした背景から育まれてきたものなのではないでしょうか。
当時の写真やライブ記録は、Xや公式サイトに残っていることがあり、ふと見返すと新しい発見があるはずです。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。今の魅力が、また違った角度から見えてくると思いますよ。
ひょうろくのコンビ時代
今でこそピン芸人として“おどおど中性的キャラ”が定着しているひょうろくさんですが、芸人としてのスタートはコンビ活動でした。
芸歴の入口を知ると、今のひょうろくさんを見る目が少し変わってくるかもしれませんね。
2012年、同級生でもある橋口ひとしさんに声をかけられ、コンビ「ジュウジマル」を結成します。
所属事務所は浅井企画で、当時は事務所ライブやお笑いイベント、大会出場など、いわゆる“正統派の若手コンビ”としてコツコツ経験を積んでいました。
ジュウジマル解散することとなりました☺️色んな形で関わってくださった皆様、本当に有難うございました。ジュウジマルは幸せ者でした❤️本当にお世話になりました。 pic.twitter.com/v7dbmQ2Y0k
— ひょうろく (@HYOUROX) December 7, 2020
代表的な実績としてよく挙げられるのが、『M-1グランプリ2019』での3回戦進出です。
全国から何千組もの芸人がエントリーする中で、3回戦まで勝ち進むのは決して簡単なことではなく、「ジュウジマル」が一定の実力を持つコンビとして評価されていた証拠といえるでしょう。
順風満帆にも見えたコンビですが、2020年12月に解散を発表します。
背景には、橋口ひとしさんにお子さんが生まれ、家族との時間を大切にしたいという思いがあったとされています。
お笑いの道を離れる決断は相当悩まれたはずですが、話し合いを重ねたうえでの前向きな選択だったようで、ファンからも「さみしいけど応援したい」という声が多く寄せられていました。
コンビ時代のひょうろくさんは、今の“気弱キャラ”とは対照的に、もっと前へ出ていくタイプ。
舞台ではしっかり前線に立ち、自信たっぷりにボケやツッコミを繰り出していました。
ネタ自体もテンポが良く、ときには社会風刺を交えるなど、若手ながら骨太な漫才をするコンビとしてお笑いファンの間で密かに知られていた存在なんですよね。
さらに当時は、ルックスやファッションセンスが話題になることもあり、“ちょっとシュッとしたイケメン芸人”として名前を覚えた人も少なくありません。
見た目のスタイリッシュさと堂々とした漫才の立ち振る舞いから、「スター性がある」「この先もっと売れそう」と期待されていた時期でもありました。
その後コンビ解散を経て、ひょうろくさんはピン芸人としての道を選び、現在の“おどおどした中性的なキャラ”へとシフトしていきます。
ただ、どの現場でもちゃんと自分の立ち位置を見つけ、観客の心をつかむ柔軟さや度胸は、ジュウジマル時代の経験があってこそ。
キャリアの流れを知ると、今の活躍の裏側にある積み重ねが、よりくっきり見えてきますね。
ひょうろくはキャラを作ってる?
今やピン芸人として独特の存在感を放っているひょうろくさんですが、その魅力の中心にあるのが“おどおどとした中性的なキャラ”ですよね。
テレビに映るたびに、落ち着かなさそうにしながらも一生懸命リアクションを返す姿に、思わず応援したくなる方も多いのではないでしょうか。
一方で、ネット上では「このキャラって作ってるんじゃない?」「コンビ時代と雰囲気が違いすぎる」といった声も上がっています。
特にTBS系の人気バラエティ『水曜日のダウンタウン』では、「ひょうろくさんはキャラを作っているのか?」という切り口で過去の映像が掘り下げられ、コンビ時代のハキハキした“男前キャラ”を再現する演出も行われました。
そのギャップがあまりにも大きく、「どっちが本当?」「さすがに演じてるでしょ」と視聴者の間で議論になったんですよね。
ただ、ひょうろくさん本人は、インタビューで「子供の頃はむしろ大人しくて、あまりしゃべらないタイプだった」と話しています。
さらに「コンビ時代は、自分でも無理して明るく振る舞っていたところがあった」とも振り返っていて、どちらかといえば今のほうが素に近いと考えられそうです。
そう思うと、現在の“おどおどキャラ”はゼロから作り込んだ設定というより、もともとの性格をベースに少しデフォルメされている、という感覚に近いのかもしれません。
もちろん、テレビや舞台に立つ以上、まったくの素のままでいるわけではなく、「どうすればお客さんに伝わるか」を考えながらキャラクターを微調整している部分もあるでしょう。
でもそれは、ひょうろくさんに限った話ではなく、多くの芸人さんに共通する“表現の技術”です。
たとえば、若い頃は勢い任せだった芸人が、年齢や経験を重ねて“脱力系”や“ゆるキャラ寄り”に変化していくケースはたくさんありますよね。
そう考えると、「どっちが本当のひょうろくさんなのか?」という問いに対しては、「どちらも本当」と捉えるのが一番しっくりきます。
その時々の環境や求められる役割に合わせて、自分の中の一部分を前面に出しているだけで、どれもひょうろくさんの一面。
そのバランス感覚こそが、今のポジションにつながっているのでしょう。
現在のひょうろくさんが視聴者に受け入れられているのは、“キャラ設定”を押し付けるのではなく、どこか自然体に見えるからだと感じます。
たとえ演出があったとしても、それを不自然に見せない柔らかさや表現力は、まさに芸人としての武器。
そのさじ加減のうまさが、「なんか放っておけない」「また見たい」と思わせる魅力につながっているのではないでしょうか。
まとめ
現在のひょうろくさんは、おどおどしていて中性的なキャラクターで知られていますが、コンビ「ジュウジマル」時代には堂々とした“男らしい”立ち振る舞いで漫才をしていた時期もあり、そのギャップに驚いた方も多いでしょう。
一部では「キャラを作っているのでは?」という声もありますが、ご本人はインタビューなどで「昔のほうが無理をしていた」と振り返っていて、今のスタイルのほうが素に近いことがにじんでいますよね。
芸人として模索を重ねながら、自分にしっくりくる立ち位置を探してきた結果として、今の“中性的でおどおどしたひょうろくさん”が出来上がっているのだと考えると、その変化も一本筋の通った流れに見えてきます。
柔軟にキャラを調整しつつも、自分の感覚に正直であろうとする姿勢が、今の人気や愛され方につながっているのではないでしょうか。
これからも自然体のまま、ふっと笑わせてくれる瞬間が増えていきそうですし、気になる方はぜひ若い頃やコンビ時代の映像・写真もあわせてチェックしてみてください。
今のひょうろくさんを見る目が、少し優しく、そして深くなると思います。




