家族の”言えなさ”が一気に噴き出した『終幕のロンド』第2話。
ベンチでおにぎりを分け合う静けさと、夜の公園でぶつかる激しい言葉――両極を往復する温度差に、心がきゅっと掴まれましたよね。
この記事では〈ネタバレあり〉で、700万円エピソードが照らす”労働と愛”、真琴さんの”怒り”の裏側、風吹ジュンさん×草彅剛さんの呼吸が生んだ名場面を、SNSの反応や演出の意図までほどいていきます。
読み終えた頃、あなたの中の”誰かを想う気持ち”も少し柔らかくなっているはずです。
【最新】終幕のロンド第2話の視聴率が発表!
2025年10月22日、フジテレビ系「終幕のロンド」第2話(10月20日放送)の視聴率が発表されました。
第2話の視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。初回視聴率5.9%から-0.6ポイントのダウンとなりました。
視聴率推移の比較
| 放送回 | 放送日 | 世帯視聴率 | 個人視聴率 | 前回比 |
|---|---|---|---|---|
| 第1話(初回) | 10月13日 | 5.9% | 3.1% | – |
| 第2話 | 10月20日 | 5.3% | 2.8% | ▼0.6pt |
個人視聴率は2.8%で、初回の3.1%から0.3ポイントのダウン。
2025年10月期の月曜22時ドラマとしては、まずまずの数字を維持しています。
視聴率に対するネット上の反応
視聴率発表を受けて、X(旧Twitter)では以下のような反応が見られました。
「第2話も面白かった!視聴率は少し下がったけど、内容は確実に良くなってる」
「風吹ジュンさんとのおにぎりシーンが泣けた。もっと評価されてほしい」
「今後の展開が楽しみ。視聴率よりも作品の質を信じたい」
視聴率は微減したものの、「今後の展開が楽しみ」「内容が良い」という前向きな声が多数見られました。
同時間帯の競合番組
第2話放送時の月曜22時台は、以下の番組が同時間帯に放送されていました。
- TBS:「月曜名作劇場」
- テレビ朝日:「しゃべくり007」
- 日本テレビ:「しゃべくり007」
裏番組の視聴者層と重なる部分もあり、2025年10月期の月曜夜は激戦区となっています。
第3話以降の視聴率に注目
第2話では、風吹ジュンと草彅剛の公園おにぎりシーンが絶賛され、SNSでも大きな話題となりました。
また、遺品整理を通じて故人の人生が蘇る展開に、視聴者からは「泣けた」「心に響いた」という感想が相次いでいます。
第3話以降、ストーリーの核心に迫る展開が予想されるため、視聴率の回復も期待されます。
📺 次回放送:第3話は10月27日(月)22:00~フジテレビ系で放送予定です。見逃し配信はFOD(フジテレビオンデマンド)、TVer等で視聴可能です。
終幕のロンド第2話──”怒り”の奥に宿る愛
夜の公園で真琴さんが樹さんにぶつけた強い言葉は、理不尽というより「お母さんを守れないかもしれない」怖さのにじみでしたね。
届かない思いほど鋭くなるから、刃先は相手へ向いたようで実は自分へ返ってくる。
言えない事情を抱えた相手の沈黙は拒絶ではなく、受け止めの姿勢に近いのでは…と感じました。
だからこそ視聴者の胸がざわつき、同時に「わかる」と頷ける。
怒りを通して愛が輪郭を得る、その瞬間が第2話の心臓部でした。
(https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html)
風吹ジュンと草彅剛の公園シーンが象徴する”生と別れ”
ベンチでおにぎりを分け合う、ごく小さな時間の積み重ねがやけに大きく見えました。
こはるさんの「夕日が綺麗で…最後まであの子に言い訳したくない」という覚悟に、樹さんの静かな相槌がそっと寄り添う。
食べる・見つめる・呼吸する――動きの少ない芝居が、観ている側の呼吸と重なっていく。
言葉を足さないから、逆に語りが増える。
SNSで”泣けた”が連鎖した理由は、この余白の設計にあると思います。
(https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html)
700万円エピソードが映し出す”労働と愛”の現実
見つからなかったのは現金、見つかったのは「誰のために働いてきたか」という手触りでした。
夜間の交通誘導で休みなく働いたお父さんの給与明細、制服ポケットの小さな写真。
紙片の軽さに人生の重さが宿り、里菜さんの涙がその重みを可視化する。
遺品整理は物の仕分けではなく、人生の翻訳なのだと改めて感じます。
働く理由は金額で測れない――けれど確かに残る。
第2話のヒューマン度は、この等身大の現実感で跳ね上がっていました。
(https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html)
真琴の変化──”怒り”を越えて向き合う母娘関係
真琴さんの輪郭が少し柔らかくなりました。
大きな謝罪や劇的な和解はないのに、目線や声の震え、言葉が継げない一瞬の”ほどけ”に変化が滲む。
中村ゆりさんが語る「優しさに揺さぶられる」感覚は、感情の梯子を一段ずつ上り下りするような、細やかな温度差に宿っていました。
距離は縮まっていないようで、確かに近づいている――視聴者側の時間の中でそう実感できるのが、このドラマのリアリティですよね。
(https://realsound.jp/movie/2025/10/post-2192640.html)
月城かなと「おにぎり」キャンペーンに見るSNS時代の楽しみ方
御厨彩芽=月城かなとさんの「ベンチで男と○○○○食べてた」を当てるXキャンペーンは、名場面をもう一度みんなで噛みしめる仕掛けでした。
答えは「おにぎり」。
食べ物の具体性はシェアしやすく、視聴直後の余韻を日常の会話に持ち帰らせてくれる。
ドラマの外側で物語体験が拡張され、ハッシュタグの火力で温度が保たれる。
待ち時間も物語のうち、という楽しみ方が自然に根づいているのを感じました。
(https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html)
まとめ:”怒りの裏の愛”が静かに立ち上がる回
樹さんの沈黙、こはるさんの覚悟、真琴さんの噴出。
三つのベクトルがベンチのおにぎりに集約され、私たちも自分の生活のどこかにある”言葉にならない想い”を思い出します。
700万円は見つからなくても、働く理由と家族の視線は確かに残る。
重くなった胸のあたりに、夕日の色がふっと差し込むような余韻がありました。
(https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html)
出典まとめ
・フジテレビ公式ニュース/第2話見どころ:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html
・中村ゆりさんコメント全文(一次情報):https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20251253.html
・Real Sound(インタビュー再構成/放送情報):https://realsound.jp/movie/2025/10/post-2192640.html




