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終幕のロンド 第7話考察|樹の「笑わなくていいです」に涙…静かな別れと家族の再生

終幕のロンド 第7話レビュー|樹の「笑わなくていいです」に涙…静かな別れと家族の再生 ドラマ

※この記事は第7話の内容に触れています。

『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』第7話は、こはるさんの”人生最後の誕生日会”と樹さんの優しさが胸に染みる回でしたね。

あの「笑わなくていいです」の言葉に救われた視聴者は多かったのではないでしょうか。

彩芽さんの着物姿が美しく映える一方で、御厨家の闇が濃く見えてしまう対比も印象的でした。

SNSでは「#終幕のロンド」がトレンド2位に浮上し、リアルタイムで感動の声が飛び交っていました。

視聴率の数字以上に、視聴者の熱が高まっているのを実感したんですよね。

この記事では、第7話の感動シーンを振り返りながら、キャラクターの心情や物語のテーマを丁寧に読み解いていきます。

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こはるの”人生最後の誕生日会”が視聴者を打ち抜いた夜

第7話の中心にあるのは、鮎川こはるさんの「人生最後の誕生日会」です。

カンテレ・フジテレビ系の月10ドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』の中でも、ここまで”別れ”をこんなに優しく描いた回はなかったのではないでしょうか。

こはるさんは余命3か月を宣告され、樹さん・真琴さん・陸くんたちが小さな誕生日会を開きます。

豪華なパーティーではなく、あくまで日常の延長線上にあるテーブルと、ささやかなケーキ。

それでも、関西弁でゆっくり人生を振り返っていくこはるさんの言葉が、一つひとつ胸に刺さってくるんですよね。

過去の恋、家族への思い、これまで抱えてきた寂しさと、それでも「生きてきてよかった」と思える瞬間。

第7話のサブタイトル「隠蔽企業の新たな犠牲者…遺品整理で戦う決意」という硬いフレーズの裏側で、物語の根っこにある”悼みと祝福”のテーマがここで一気に浮かび上がります。

誕生日会のあたたかさは、SNSでも「#終幕のロンド」「こはるお誕生日」といったキーワードで大きな話題に。

X上では「こはるの別れに胸ぎゅっ😭」「あんなふうに笑って送り出されたい」といった感想が相次ぎ、”隠れた名作”と言われてきた本作の魅力が一気に共有された回になりました。

樹の「笑わなくていいです」の本当の意味

誕生日会の中でも、最も多くの視聴者が泣かされたのが、鳥飼樹さんの「笑わなくていいです」という一言でした。

ドラマの中で、余命を告げられた側は”残された人に心配をかけまいとして、必要以上に明るく振る舞う”というお約束のような構図になりがちです。

こはるさんも例外ではなく、明るく場を和ませながらも、ときどきふと寂しさをにじませます。

そこで樹さんが静かに差し出したのが、「笑わなくていいです」「もう頑張らなくていい」という言葉でした。

これは”仕事として遺品整理に関わる人”からの言葉ではなく、”こはるさんの人生をずっと隣で見てきた一人の人間”からのメッセージなんですよね。

Xでは @koutoraku071211 さんが「笑わなくていいです…樹の優しさに号泣😭」とポストし、大きな共感を集めていました。

こうした”優しさの男前さ”は、草彅剛さんのこれまでのキャリアで培われてきた繊細さがあってこそ、という声も多く見られます。

「頑張れ」と言うのは簡単だけれど、「もう頑張らなくていい」と言うには相手の人生にちゃんと向き合っていないと言えない。

第7話は、その距離感の絶妙さがセリフ一つにギュッと凝縮されたような時間でした。

「ごっつんこだね」がなぜミーム化したのか(公式キャンペーンとの連動)

もう一つ、SNSを賑わせたのが、こはるさんの「2人でごっつんこだね」というセリフです。

この一言は、公式Xアカウントで行われた「セリフ当てキャンペーン」とも連動していて、「#ごっつんこ」が視聴者の間でミーム化する流れになりました。

なぜここまで愛される言葉になったのかを考えると、ただの”可愛いフレーズ”で終わっていないからだと思うんですよね。

「ごっつんこ」は、身体がぶつかるというよりも、心と心がやっと同じ場所にたどり着いた瞬間の合図のように響きます。

長い時間を遠回りしてしまった人生同士が、最後の最後でぴたりと重なったときに出てくる、”大人の照れ隠し”にも見える表現です。

公式キャンペーンをきっかけに、視聴者がイラストや二次創作を通じて「ごっつんこ」の場面を共有している様子も印象的でした。

ドラマ本編の余韻を、SNS上で見守る文化がしっかり根付いているからこそ、こうしたミームが生まれてくるのかなと感じます。

散骨の静寂演出に宿る”幸せと別れの同居”

誕生日会のあとに描かれた散骨シーンも、第7話を語るうえで外せない場面です。

こはるさんの人生を祝福するようなあたたかい誕生日会の記憶が残るなかで、カメラは一転、海辺の静かな風景へ。

音楽も抑えめで、風の音や波の音が前に出てくるような演出になっていました。

“派手な涙”ではなく、”喉の奥がぎゅっと詰まるような静かな涙”を誘う描写で、Xでも「散骨の静けさが逆にしんどい…」「あっさりしてるからこそ現実っぽくて余計に刺さる」といった声が複数見られます。

「別れ=悲しいだけの出来事」ではなく、「ここまで一緒に歩いてこられたことへの感謝」とセットで描かれていたのが、『終幕のロンド』らしさだなと感じました。

死を”終わり”として切り離すのではなく、そこに向かって歩く時間ごと丸ごと抱きしめようとする優しさが、第7話全体を包んでいます。

碧の闇バイトと磯部の叱責――厳しさの裏の愛

第7話は、こはるさんの物語だけでなく、碧くんと磯部さんのパートもかなり濃い内容でした。

碧くんが闇バイトに巻き込まれて負傷する展開は、「若者の生きづらさ」と「大人の責任」を同時に突きつけてきます。

碧くんは保護観察の過去を持ち、自暴自棄な行動に走りがちなキャラクターとして描かれてきました。

今回の闇バイトも、もちろん許されるものではないのですが、”なぜそんな危険な選択をしてしまうのか”という背景が丁寧に描かれていたのが印象的です。

彼の孤独や焦り、居場所のなさ。

その全部が積もり積もって、「楽に稼げる」「手っ取り早い」という甘い言葉に引き寄せられてしまうリアルさがありました。

ここで重要なのが、磯部さんの立ち位置です。

中村雅俊さん演じる磯部さんは、ただ怒鳴りつけるだけの”古い大人”では終わりません。

「保護観察」の過去が碧の行動原理を説明する

碧くんの保護観察歴は、単なる設定ではなく、彼の行動一つひとつに影を落としています。

過去に問題を起こした自分への劣等感、周囲からの見えないレッテル、「どうせ自分なんて」というあきらめ。

そうした感情が積み重なると、”まともな道を選ぶ”ハードルがどんどん高くなってしまうところがありますよね。

第7話では、その背景が断片的に語られることで、視聴者側も「碧が間違っているのはわかるけれど、分かるところもある…」と揺さぶられる作りになっていました。

Xでも「責められるべきなんだけど、責めきれない」「碧、どうかここで踏みとどまってほしい」という声が目立ちます。

“過去の失敗”を抱えたまま生きていくことのしんどさを、ドラマがきれいごとにせず描いてくれているからこそ、このパートは刺さる視聴者が多かったのではないでしょうか。

磯部の叱責は”怒り”ではなく”希望”だった

そんな碧くんに対して、磯部さんはかなり強い口調で叱責します。

中村雅俊さんの重みのある声でぶつけられる言葉は、一瞬「きつすぎるんじゃ…」と思ってしまうほどですが、その裏にあるのは”もう二度と同じところまで落ちてほしくない”という必死の願いです。

Xでは「磯部さんの叱責シーン鳥肌」「厳しさの裏の愛がエグい」といった感想が多く、@yrtshr さんも「厳しさは愛の裏返し」とポストしています。

ドラマ公式のインタビューでも、「ただのヒューマンドラマではなく、裏が隠されている」と中村雅俊さんが語っており、この”裏にあるもの”が碧くんとの関係性にも滲んでいるように感じました。

怒鳴り声のボリュームではなく、相手の未来にちゃんと責任を持とうとする大人の覚悟。

その怖さと優しさが同居していたからこそ、視聴者も「こういう大人がそばにいてほしい」と感じたのかもしれません。

樹と磯部、2人が形作る”もう一つの家族像”

碧くんを挟んで向き合う樹さんと磯部さんの姿も、ある意味で”もう一つの家族”の形を示していました。

血のつながりはないけれど、ミスをしたときに本気で怒ってくれて、本気で心配してくれる大人たち。

樹さんは、過去の自分の弱さや失敗も知っているからこそ、碧くんの気持ちに寄り添うような視線を向けます。

一方で磯部さんは、社会の厳しさを肌で知っているからこそ、「ここで踏み外したら取り返しがつかない」というリアルな危機感をぶつける。

価値観もスタンスも少し違う2人が、結果的に”碧くんを守る方向”でちゃんと同じチームになっているのが、見ていて心強かったです。

「家族=血縁だけではない」という本作のメッセージが、このラインでも静かに描かれていました。

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彩芽の着物シーンに宿る御厨家の闇

第7話でもう一つ忘れられないのが、月城かなとさん演じる御厨彩芽さんの着物シーンです。

Xでは「彩芽着物」「美の暴力」というワードがトレンド入りし、宝塚OGファンを中心に大きな盛り上がりを見せました。

ただ、このシーンがただの”眼福サービスショット”で終わっていないのが『終幕のロンド』らしいところです。

彩芽さんが着物をまとってお見合いの席に座っている姿は、たしかにため息が出るほど美しいのですが、その表情には終始どこか影が差しています。

視線の揺れ、微妙な口元、姿勢の固さ。

家族の期待に押しつぶされそうになっている女性の内側が、言葉よりも前に映像で伝わってくるんですよね。

彩芽にのしかかる家族圧力

彩芽さんは、御厨ホールディングスという巨大企業の”看板娘”として、物心ついた頃から家族の期待を一身に背負ってきた存在です。

今回のお見合いシーンでも、「家のため」「会社のため」という言葉が、本人の幸せよりも優先されている空気が画面越しに伝わってきました。

Xでは「彩芽の幸せを祈る」という声が相次ぎ、「こんなに綺麗なのに、自由じゃないのがしんどい」「笑顔よりも、ふとした瞬間の沈黙がつらい」といった感想も多く見られます。

視聴者が”外側の華やかさ”ではなく”内側の息苦しさ”にちゃんと気づいているあたり、このドラマの視聴層の成熟度も感じました。

利人の冷たさが浮き彫りにする「毒親の影」

彩芽さんを取り巻く御厨家の中で、兄・利人さん(要潤)の存在感もかなり強烈です。

仕事モードのときの冷静さと、家族に向ける冷たさがほぼ同じトーンで描かれているのが怖いところで、「毒親家庭の二世」という言葉が自然と浮かんでしまうようなキャラクター造形になっています。

さらにその上には、小柳ルミ子さん演じる御厨富美子さんという”本家の毒”が控えていて、視聴者からは「富美子の圧、画面越しでもしんどい」「あの家に嫁ぐのは罰ゲーム」といった声も。

彩芽さんのお見合いシーンは、こうした御厨家の”構造的な闇”を一気に可視化した場面でもありました。

真琴が”御厨家の呪縛”に立ち向かう決意

そんな中で、御厨真琴さんの存在は一筋の光のようでした。

真琴さん自身も御厨家の”被害者”の一人ですが、第7話では「このまま何も言わずに飲み込まれたくない」という意思が、静かに形になりつつあります。

彩芽さんの気持ちを汲み取りながら、御厨ホームズ事件の真相と家族の闇、その両方に向き合おうとする姿勢は、視聴者にとっても大きな支えになっているのではないでしょうか。

彩芽さんを救うことが、同時に”過去の自分を救い直すこと”にもつながっていく。

そんな未来の予感を、第7話はしっかりと匂わせていました。

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「視聴率は低調なのにトレンド2位」の現象を読み解く

『終幕のロンド』は、第1話から5〜4%台で推移し、第6話では世帯4.1%と決して高い数字ではありません。

それでも第7話で「#終幕のロンド」がXトレンド2位、放送後1時間で4,000件超の投稿が集まったというデータを見ると、「数字と熱量の乖離」がかなりはっきりしてきた作品と言えそうです。

ここからは少し視聴スタイルの話も絡めて、第7話の盛り上がりを整理してみます。

草彅剛ファン × 宝塚OGファンという強固な視聴基盤

まず大きいのが、草彅剛さんファンと、月城かなとさんをはじめとした宝塚OGファンが”がっつり被っている”ことです。

樹さんの穏やかな存在感と、彩芽さんの美しさと葛藤。

その両方に惹かれる層がX上でしっかり感想を共有している印象があります。

ドラマの感想だけでなく、公式Instagramやメイキング記事に対しても「尊い」「癒し」といったコメントが多く、キャスト推しと作品推しがいいバランスで混ざっているのが今作の強みと言えそうです。

WEBザテレビジョン

「TVerで見ればいい」という視聴スタイルの変化

地上波のリアルタイム視聴率が伸び悩んでいる背景には、「TVerで好きな時間に見る」という視聴スタイルの定着もあります。

月曜22時という枠は、ちょうど仕事や家事がひと段落している時間帯とはいえ、リアタイで1時間を確保するのが難しい人も多いはず。

Xを見ていると、「リアタイできなくてごめん、TVerで追いかける」「今週もTVerで号泣した」といったポストもよく見かけます。

つまり、『終幕のロンド』の場合は”数字がすべて”というよりも、”どれだけ濃いファンがついているか”の方が重要になってきている印象です。

視聴者は数字ではなく”良い作品”に集まる時代へ

第7話のように、視聴率が4%台でも「神回」と呼ばれるエピソードが生まれ、トレンド2位を獲得する状況を見ると、視聴者の評価軸が少しずつ変わってきているのを感じます。

かつては”視聴率=人気”でしたが、今は「リアタイ+見逃し+SNSの熱量」まで含めて作品が評価される時代です。

『終幕のロンド』も、数字だけを見ると”中堅クラス”ですが、SNSでの反応やメディアの記事を見ると、「隠れた名作」としてのポジションを着実に固めつつあります。

Mantan Web

第7話は、その流れを決定づけるような”エモさと深み”を両立した回だったと言えるのではないでしょうか。

第8話へ――御厨家の崩壊と恋の進展は来るのか

ラストに向けて、気になるのはやはり「御厨家の崩壊」と「樹さんと真琴さんの関係」そして「碧くんの行方」です。

第8話(2025年12月1日放送予定)は、集団訴訟が本格的に動き出すターニングポイントとして位置づけられています。

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/shumaku-rondo/backnumber/list.html

X上でも、「集団訴訟で御厨家どうなる?」「樹と真琴の恋、そろそろ進展してほしい」「碧、ここからちゃんと立ち直ってほしい」といった”次回への願い”が多数ポストされていました。

御厨ホームズ事件の被害者たちが、声を上げ始めることで明らかになる真実。

その一方で、個人レベルでは、真琴さんと彩芽さんの”姉妹としての幸せ”や、碧くんが”もう一度やり直せる場所”を手に入れられるのかどうか。

企業の闇と家族の物語がどのように交差していくのか、第7話はまさに”助走を終えて加速し始めた段階”という印象でした。

最終的にハッピーエンドになるのか、それともほろ苦い結末が待っているのかはまだ分かりませんが、第7話までの積み重ねを見る限り、”誰かの人生を雑に扱うような終わり方”には絶対しないだろうな、という信頼感も生まれています。

まとめ|”別れ”を通して「誰と生きるか」を問いかける第7話

『終幕のロンド』第7話は、こはるさんの人生最後の誕生日会と別れ、碧くんと磯部さんの衝突、彩芽さんの着物シーンと御厨家の闇、そして視聴率とSNS熱量のギャップまで、情報量がぎゅっと詰まった回でした。

こはるさんの「ごっつんこだね」や、樹さんの「笑わなくていいです」といったセリフは、ただ泣けるだけではなく、「自分が同じ立場になったらどうしたいか」「誰に見送られたいか」を自然と考えさせてくれます。

碧くんと磯部さんのラインでは、過去に傷を負った若者がどうやってもう一度立ち上がるのか、そのために大人がどんな言葉を選ぶべきなのかが、ぐっとリアルに描かれていました。

彩芽さんの着物シーンからは、”愛”と称しながら自由を奪っていく家族の姿が滲み出ていて、「家族だからこそ許されること」と「家族でもしてはいけないこと」の境界線を問われているようにも感じます。

視聴率の数字だけを見れば、決して派手なヒット作ではないかもしれません。

それでも、毎週Xをのぞくと「今週も泣いた」「やっぱりこのドラマ好き」という声がちゃんと並んでいる。

この”静かな熱量”こそが、『終幕のロンド』という作品の一番の魅力なのかもしれないですね。

第8話以降、御厨家の崩壊と集団訴訟、そして樹さんと真琴さん、彩芽さんや碧くんたちの選ぶ道がどこへ向かうのか。

第7話で心を揺さぶられた人ほど、「もう二度と、会えない」その瞬間まで見届けたくなるはずです。

出典まとめ

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