10月8日、静岡県熱海市で行われた、朝日新聞主催の第44期名人戦七番勝負第5局で張栩(ちょう う)名人に252手で勝ち、4勝1敗で名人のタイトルを勝ち取った芝野虎丸八段(当時)。
張栩名人に勝った時の年齢は19歳11ヶ月で、囲碁史上最年少での名人となりました。
それと同時にプロ入りから5年1カ月で七大タイトルを獲得、そして名人になることで九段への昇段も最年少および最速記録となったのです。
すごい記録をいくつも出してしまった芝野虎丸さんですが、この名人戦に勝利するまでの経歴もかなりすごかったのです!
今回は、囲碁史上最年少名人となった芝野虎丸九段についてお伝えします!
芝野虎丸のwikiプロフィール
生年月日 1999年11月9日
出身地 神奈川県相模原市
所属 日本棋院東京本院
在位中タイトル 名人
タイトル数 3
段位 九段
芝野名人が、囲碁を始めたのは6歳のときだそうです。
お父さんが買ってくれたゲームキューブのソフト『ヒカルの碁』がキッカケで囲碁をするようになったそうです。
元々お兄さんも囲碁をやっていて、東京都杉並区の洪道場にお兄さんが通っていたのでついていくようになり、そこで囲碁を学んだのです。
そして14歳の時にプロ棋士として活動を始めます。
2015年、39勝9杯で勝率第1位賞を受賞し、二段に昇段しました。
2017年7月31日、第26期竜星戦で優勝。
これの優勝は入段から2年11カ月での全員参加棋戦のタイトル獲得の最短記録(2年11カ月)でした。
井山裕太九段に次ぐ歴代2位の年少記録更新でした。
8月7日には、第65期王座戦本戦決勝進出し、9月4日、第73期本因坊戦で史上最短(3年0カ月)・本因坊戦史上最年少でリーグ入り(17歳9カ月)を果たしました。
10月2日には第42期新人王戦に優勝。
11月2日、第43期名人戦最終予選で一力遼七段に勝利し名人戦史上最年少でリーグ入り(17歳11カ月)を果たしました。
本因坊に続いて最年少記録を更新したのです。
2017年だけで棋道賞新人賞・最多勝利賞・最多対局賞・連勝賞(18連勝)を受賞しています。
2018年4月29日、第4回日中竜星戦で「世界最強」と呼ばれる柯潔(か けつ)九段に中押し勝ちし優勝しました。
日中竜星戦で日本代表選手の優勝は初めての快挙でした。
2019年、第44期名人戦では、プロ入りから史上最速の4年11カ月、また史上二人目となる10代での名人挑戦を決めました。規定により八段へ昇段しました。
挑戦手合七番勝負では張名人を4勝1敗で下し、七大タイトル史上最年少での名人位を獲得(19歳11ヶ月)。
さらに10月9日付けで規定により史上最短での九段昇段(5年1ヶ月)を決めたのです。
プロ棋士としてデビューしてから記録ずくめな棋士人生を歩んでいますね。
まだまだこれからもたくさんの記録を打ち立ててくれることでしょう!
洪道場とはどんなところなのか?
芝野九段が囲碁を学んだ「洪道場」というところはどのような場所なのかをまとめました。
洪清泉という韓国人棋士が主催している道場で、「死ぬまでに、道場出身の棋士100人を達成したい」ということで、若い棋士を育てているのです。
現在16人の棋士が誕生しており、その16人の中に芝野九段とお兄さんの芝野龍之介さんも含まれています。
15人の棋士を輩出した時の2017年11月に、洪道場での教えなどを本に書いています。
まとめ
囲碁を始めたキッカケが『ヒカルの碁』だったというのは、まさに若い棋士の傾向なのかもしれません。
囲碁の漫画などは今までなかったというのと、囲碁をやる層の人で漫画を読むという人は決して多くはなかったでしょうから、そういう時代が来たということかもしれません。
そして、芝野九段の最年少での名人という記録もすごいですが、それ以前もかなり記録ずくめでまさに伝説的だと言えます。
今回の、名人戦も芝野九段にとっては、通過点なのかもしれません。
これからどんな記録を打ち立ててくれるのか、どんな伝説を目の当たりにさせてくれるのか、今から楽しみでなりません!
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