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台風の名前と番号の違いは?付け方のルールや決まりをわかりやすく解説!

台風の名前と番号の違いは?付け方のルールや決まりをわかりやすく解説! 台風

毎年のようにニュースで耳にする「台風〇号」や「台風レイレイ」などの呼び方。

なんとなく聞き流しているけれど、「番号と名前ってどう違うの?」「いつから名前がついてるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

数字は順番を示しているように思える一方で、名前には規則性がなく、少しややこしく感じる方も多いかもしれませんね。

この記事では、台風の番号と名前の違い、そしてそれぞれがどうやって決められているのかを、初めてでもわかりやすいように解説していきます。

実は意外とシンプルな仕組みなので、知っておくと天気予報ももっとスッキリ理解できるようになりますよ。

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台風の名前はどうやって決まっているのか

台風と聞くと「○号」という番号が印象的ですが、ニュースなどでは「マーワー」や「カーヌン」といった名前も登場しますよね。

数字と名前の両方が使われるのはなぜなのか、どういったルールで決まっているのか、意外と知られていないかもしれません。

このセクションでは、台風の番号と名前がどのようにして決められているのか、その基本的な仕組みをわかりやすく解説します。

台風の番号の決め方

天気予報でおなじみの「台風○号」という呼び方は、発生順に付けられる通し番号です。

これは日本だけでなく、アジア全域で統一されたルールに基づいています。

1月1日以降に最初に発生した台風を「第1号」とし、以降は順番に番号が割り振られていきます。

日本近海で発生しなくても、たとえばフィリピン沖や南シナ海で発生した台風でも「○号」としてカウントされます。

番号は、台風ごとの識別を簡単にし、情報伝達を迅速に行うために設けられているのです。

毎年リセットされる番号のルールとは?

台風の番号は毎年リセットされて1号からカウントし直されます

たとえば、前年に台風が30個発生していても、翌年の最初の台風は再び「1号」となります。

年をまたいで移動する台風がある場合でも、発生した年が基準になります。

これにより、同じ「5号」でも発生年が違えば別の台風だとすぐに分かるようになっており、統計の管理や報道にも役立つ仕組みとなっています。

名前をつける基準ももちろんある!

「マーワー」や「カンムリ」など、ユニークな響きを持つ台風の名前。

その由来や、誰が名付けているのかは、あまり知られていないかもしれません。

実はこれらの名前は、国際的な取り決めのもとで決められているもので、ランダムに選ばれているわけではありません。

このセクションでは、台風の名前がどこで、どのようにして決まっているのかを紐解いていきます。

アジア14か国が提案!台風委員会とは

台風の名前は、「台風委員会(Typhoon Committee)」と呼ばれる国際機関によって管理されています。

これは、アジアと太平洋の14の国と地域が参加する、気象や防災に関する政府間組織で、世界気象機関(WMO)と国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の協力で運営されています。

参加国それぞれがあらかじめ10個ずつ、計140個の名前をリストとして提出しており、それを順番に使用していくという仕組みです。

リストは一定の順番で循環しており、1つの名前が使われたあと、次の台風にはその次の名前が割り当てられていきます。

日本が提案した台風の名前にはどんなものがある?

日本もこの台風委員会の一員として、日本らしい名前を10個提案しています。

その中には、自然や動物、星座などにちなんだ言葉が多く、聞き慣れたものから珍しい響きのものまで様々です。

実際に日本が提案した台風の名前は、以下の通りです。

 命名した国と地域呼名片仮名読み意味
1カンボジアDamreyダムレイ
2中国Haikuiハイクイイソギンチャク
3北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Kirogiキロギーがん(雁)
4香港Yun-yeungインニョン
カモの一種(オシドリ)。香港で人気のある飲み物の名前。
5日本Koinuコイヌこいぬ座、小犬
6ラオスBolavenボラヴェン高原の名前
7マカオSanbaサンバマカオの名所
8マレーシアJelawatジェラワット淡水魚の名前
9ミクロネシアEwiniarイーウィニャ嵐の神
10フィリピンMaliksiマリクシ速い
11韓国Gaemiケーミーあり(蟻)
12タイPrapiroonプラピルーン雨の神
13米国Mariaマリア女性の名前
14ベトナムSon-Tinhソンティンベトナム神話の山の神
15カンボジアAmpilアンピルタマリンド
16中国Wukongウーコン(孫)悟空
17北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Jongdariジョンダリひばり
18香港Shanshanサンサン少女の名前
19日本Yagiヤギやぎ座、山羊
20ラオスLeepiリーピラオス南部の滝の名前
21マカオBebincaバビンカプリン
22マレーシアRumbiaルンビアサゴヤシ
23ミクロネシアSoulikソーリック伝統的な部族長の称号
24フィリピンCimaronシマロン野生の牛
25韓国Jebiチェービーつばめ(燕)
26タイMangkhutマンクットマンゴスチン
27米国Barijatバリジャット風や波の影響を受けた沿岸地域
28ベトナムTramiチャーミー花の名前
29カンボジアKong-reyコンレイ伝説の少女の名前
30中国Yutuイートゥー民話のうさぎ
31北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Torajiトラジー桔梗
32香港Man-yiマンニィ海峡(現在は貯水池)の名前
33日本Usagiウサギうさぎ座、兎
34ラオスPabukパブーク淡水魚の名前
35マカオWutipウーティップちょう(蝶)
36マレーシアSepatセーパット淡水魚の名前
37ミクロネシアMunムーン6月
38フィリピンDanasダナス経験すること
39韓国Nariナーリー百合
40タイWiphaウィパー女性の名前
41米国Franciscoフランシスコ男性の名前
42ベトナムLekimaレキマー果物の名前

43カンボジアKrosaクローサ
44中国Bailuバイルー白鹿
45北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Podulポードルやなぎ
46香港Linglingレンレン少女の名前
47日本Kajikiカジキかじき座、旗魚
48ラオスFaxaiファクサイ女性の名前
49マカオPeipahペイパー魚の名前
50マレーシアTapahターファーなまず
51ミクロネシアMitagミートク女性の名前
52フィリピンHagibisハギビスすばやい
53韓国Neoguriノグリーたぬき
54タイBualoiブアローイお菓子の名前
55米国Matmoマットゥモ大雨
56ベトナムHalongハーロン湾の名前
57カンボジアNakriナクリー花の名前
58中国Fengshenフンシェン風神
59北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Kalmaegiカルマエギかもめ
60香港Fung-wongフォンウォン山の名前(フェニックス)
61日本Kammuriカンムリかんむり座、冠
62ラオスPhanfoneファンフォン動物
63マカオVongfongヴォンフォンすずめ蜂
64マレーシアNuriヌーリオウム
65ミクロネシアSinlakuシンラコウ伝説上の女神
66フィリピンHagupitハグピートむち打つこと
67韓国Jangmiチャンミーばら
68タイMekkhalaメーカラー雷の天使
69米国Higosヒーゴスいちじく
70ベトナムBaviバービーベトナム北部の山の名前
71カンボジアMaysakメイサーク木の名前
72中国Haishenハイシェン海神
73北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Noulノウル夕焼け
74香港Dolphinドルフィン白いるか。香港を代表する動物の一つ。
75日本Kujiraクジラくじら座、鯨
76ラオスChan-homチャンホン木の名前
77マカオLinfaリンファはす(蓮)
78マレーシアNangkaナンカー果物の名前
79ミクロネシアSaudelソウデル伝説上の首長の護衛兵
80フィリピンMolaveモラヴェ木の名前
81韓国Goniコーニー白鳥
82タイAtsaniアッサニー
83米国Etauアータウ嵐雲
84ベトナムVamcoヴァムコーベトナム南部の川の名前

85カンボジアKrovanhクロヴァン木の名前
86中国Dujuanドゥージェンつつじ
87北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Surigaeスリゲ鷲の名前
88香港Choi-wanチョーイワン彩雲
89日本Kogumaコグマこぐま座、小熊
90ラオスChampiチャンパー赤いジャスミン
91マカオIn-faインファ花火
92マレーシアCempakaチャンパカハーブの名前
93ミクロネシアNepartakニパルタック有名な戦士の名前
94フィリピンLupitルピート冷酷な
95韓国Mirinaeミリネ天の川
96タイNidaニーダ女性の名前
97米国Omaisオーマイス徘徊
98ベトナムConsonコンソン歴史的な観光地の名前
99カンボジアChanthuチャンスー花の名前
100中国Dianmuディアンムー雷の母
101北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Mindulleミンドゥルたんぽぽ
102香港Lionrockライオンロック山の名前
103日本Kompasuコンパスコンパス座、円や円弧を描くためのV字型の器具
104ラオスNamtheunナムセーウン川の名前
105マカオMalouマーロウめのう(瑪瑙)
106マレーシアNyatohニヤトー木の名前
107ミクロネシアRaiライヤップ島の石の貨幣
108フィリピンMalakasマラカス強い
109韓国Megiメーギーなまず
110タイChabaチャバハイビスカス
111米国Aereアイレー
112ベトナムSongdaソングダー北西ベトナムにある川の名前
113カンボジアTrasesトローセスキツツキ
114中国Mulanムーラン花の名前
115北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Meariメアリーやまびこ
116香港Ma-onマーゴン山の名前(馬の鞍)
117日本Tokageトカゲとかげ座、蜥蜴
118ラオスHinnamnorヒンナムノー国立保護区の名前
119マカオMuifaムイファー梅の花
120マレーシアMerbokマールボック鳥の名前
121ミクロネシアNanmadolナンマドル有名な遺跡の名前
122フィリピンTalasタラス鋭さ
123韓国Noruノルーのろじか(鹿)
124タイKulapクラーばら
125米国Rokeロウキー男性の名前
126ベトナムSoncaソンカーさえずる鳥
127カンボジアNesatネサット漁師
128中国Haitangハイタン海棠
129北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Nalgaeナルガエつばさ
130香港Banyanバンヤン木の名前
131日本Yamanekoヤマネコやまねこ座、山野にすむ猫
132ラオスPakharパカー淡水魚の名前
133マカオSanvuサンヴーさんご(珊瑚)
134マレーシアMawarマーワーばら
135ミクロネシアGucholグチョルうこん
136フィリピンTalimタリム鋭い刃先
137韓国Doksuriトクスリわし(鷲)
138タイKhanunカーヌン果物の名前、パラミツ
139米国Lanラン
140ベトナムSaolaサオラーベトナムレイヨウ

このように、日本が提案する名前は星座や動物など、親しみやすい自然由来のものが多いのが特徴です。

それぞれの名前には意味や文化的背景が込められており、気象現象でありながらも少しロマンチックな印象を与えることもありますね。

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名前が消されることもある?使用中止のルールとは

台風の名前は、基本的に140個のリストを順番に繰り返し使う仕組みになっていますが、一度使われた名前が二度と使われなくなることもあります

その背景には、過去に甚大な被害をもたらした台風への配慮や、防災意識の向上といった目的があります。

ここでは、台風の名前が「使われなくなるケース」とその具体的な事例について見ていきましょう。

被害が大きかった台風はリストから削除される

台風委員会では、甚大な被害をもたらした台風の名前を「使用中止(引退)」とするルールがあります。

この決定は、被害を受けた国が「この名前は今後使わないでほしい」と提案し、委員会が承認することで正式に削除されます。

これは、被災地の人々への配慮や混乱の防止、さらには防災教育の観点からも非常に重要な措置です。

同じ名前を繰り返し使うことで、過去の被害と結びつき、誤解や心理的ストレスを生むことを避けるために、こうしたルールが定められているのです。

これまでに削除された名前の事例

これまでにも多くの台風名が、実際に使用中止となってきました。

たとえば、2004年に日本を襲った台風16号「チャンスー」は、四国や中国地方に甚大な被害をもたらし、死者・行方不明者も多数に上ったため、その後リストから削除されています。

また、フィリピンなど他国での甚大な被害によって削除された例もあり、近年では2013年の「ハイエン(台風30号)」がその代表例です。

フィリピンで記録的な高潮と暴風による大災害を引き起こし、その凄まじい被害を踏まえて名称が廃止されました。

削除された名前の代わりには、新たな名称が各国から改めて提案され、リストに追加されます。

このように、台風の名前は単なるラベルではなく、被災地への敬意や記憶の継承という側面も担っているのです。

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台風とハリケーンでは名前の付け方も違う?

ニュースを見ていると、「ハリケーン・カトリーナ」「サイクロン・イダイ」などの名称が登場することがありますよね。

どれも強力な嵐を指しているようですが、「台風」とは何が違うのでしょうか?

実は、これらは発生する地域によって呼び方が変わるだけでなく、名前の付け方のルールにも違いがあります。

このセクションでは、台風・ハリケーン・サイクロンの名称ルールの違いについて詳しく見ていきます。

エリアによって呼び方もルールも違う理由

台風・ハリケーン・サイクロンは、いずれも同じ「熱帯低気圧」の一種ですが、発生する場所によって名称が異なります。

  • 台風(Typhoon):主に西太平洋(日本・フィリピン・中国周辺など)で発生
  • ハリケーン(Hurricane):主に北大西洋・カリブ海・中南米付近で発生
  • サイクロン(Cyclone):インド洋・南太平洋などで発生

それぞれのエリアでは、地域の気象機関や国際的な組織が名前リストを管理しており、名前の付け方や更新方法も異なっています。

たとえば、北大西洋のハリケーンでは、英語圏に馴染みのある名前(例:カトリーナ、アンドリューなど)が使われ、男女の名前が交互に並ぶ構成となっています。

サイクロン・ハリケーンとの比較で知る台風の特徴

台風の場合、アジア14か国が事前に提出した140個の名前を順に使用するスタイルですが、**ハリケーンには「6年で循環する名前リスト」**があり、英語・スペイン語・フランス語などの名前が組み合わされています。

こちらも甚大な被害を出した場合は、その名前は使用中止となります(例:ハリケーン・カトリーナ)。

一方、インド洋などで発生する「サイクロン」も独自の命名システムを持っており、南アジア諸国が参加する形で名前を決めています。

国によっては宗教や文化に配慮した名前を採用していることもあり、気象現象でありながら、国際協調と文化的配慮が見られる点が共通しています。

このように、台風・ハリケーン・サイクロンは呼び名だけでなく、名前の付け方にもそれぞれの地域性と特徴が表れているのです。

まとめ

台風に付けられる「番号」と「名前」。

どちらも何気なく耳にしていたかもしれませんが、それぞれに明確なルールと役割があることがわかってきたのではないでしょうか。

番号は発生順を表し、毎年リセットされることで分かりやすく管理されています。

一方、名前はアジア各国が提案したリストから順番に付けられ、国際的な協力のもとで運用されています。

さらに、甚大な被害をもたらした台風の名前が使われなくなるといった配慮も含まれており、単なる識別以上の意味合いを持っているのです。

台風・ハリケーン・サイクロンといった呼び方の違いや、各地域ごとの命名ルールを知ることで、気象情報への理解もより深まります。

今後ニュースなどで名前が紹介されたときには、その背景にある仕組みや文化にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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