独特の感性と繊細さをあわせ持つ水川かたまりさん。
「サイコパスマザコン」と呼ばれるほど母親との絆が濃いことで知られますが、その裏には家族全体の温かさがありました。
岡山県で育ち、社長として働くお父さん、劇団出身で表現豊かな“もえちゃん”ことお母さん、そしてアパレル業界で活躍する妹さん。
支え合いながら個性を尊重する家庭で育ったことが、今の柔らかいユーモアや観察眼につながっています。
今回はそんな水川さんの実家と家族の素顔をたどります。
水川かたまり(空気階段)の実家はお金持ち?
出身は岡山県岡山市東区。
詳しい住所は明かされていませんが、番組企画で相方の鈴木もぐらさんが実家を訪れた際に「大金持ちの家じゃないですか」と漏らしたほどの佇まいだったそうです。
2階建ての5LDKで、現在は水川さんの個室はなく、帰省時は和室に寝泊まりしているといいます。
また、上京後は毎月10万円の仕送りを受けていた時期があり、総額は1200万円超にのぼるとのこと。
学費や生活立ち上げを含め、家族のバックアップが厚かったことが伝わります。
住まいの規模感と長期の経済的支援を踏まえると、“かなり余裕のある家庭”と考えてよさそうです。
水川かたまり(空気階段)の生い立ち
【時効警察はじめました】
— 空気階段 水川かたまり (@kkkatmari) November 15, 2019
ありがとうございました
殺されました
オダギリジョーさんに憧れて「目が全然違う」と思ってせっせと睫毛を切ってた中学生のオレに観せてあげたいです
我々は普段、空気階段というコンビでコントやったりラジオやったりしてるので観たり聴いたりしてください✌#時効警察 pic.twitter.com/RW3YeEs1H4
1990年7月22日生まれ。
じっとしていられない一方で、スイッチが入ると一点集中する子どもでした。
記憶力も鋭く、3〜4歳で神経衰弱はお父さんが敵わないほどだったそうです。
やがて慶應義塾大学・法学部政治学科へ進学。
ただ、体育会色の強いサッカーサークルに馴染めず距離が生まれます。
2009年6月のクラス会では岡山弁「〜じゃが」を揶揄され、心が折れる出来事に。
その後は約1年半、人と話さない時期を経て、バラエティ番組に救われます。
「お笑い、面白いじゃん」という実感が背中を押し、NSCへの道へ。
遠回りに見えて、今の表現につながる必然の過程でした。
水川かたまり(空気階段)の父親は社長?
エビ食えないのに「もう27歳だし食えるんじゃないか」と思ってエビ食って吐いた。1年ぶり4度目。
— 空気階段 水川かたまり (@kkkatmari) May 30, 2018
そんな僕、幼稚園の卒園アルバムに「大きくなったらエビフライ屋さんになりたい」って書いてた。父親がエビフライ好きだったから。 pic.twitter.com/4Q3w0f7HEZ
お父さんは水川修也さん。
住宅リノベーション会社を経営する実務派で、息子にとって“基準”でもあります。
ネタの下ネタ度合いも「父が見て笑うかどうか」で線引きするそうで、「父は標準的な感覚を持っているから、引くものはやらない」と語っています。
コンビ結成の背中を押したのも父の存在でした。
鈴木もぐらさんから声をかけられた際、「借金だらけ・大阪芸術大学を半年で除籍」という経歴が“父と同じ”だったため、妙な親近感が湧いて組む決心がついたとか。
偶然の一致が運命の相方へ。
家族仲も良好で、2019年3月にはSNSで「父が白髪染めをやめてモウリーニョ路線に」と微笑ましい近況を紹介。
厳しさとユーモアを併せ持つお父さんは、水川さんの笑いの羅針盤です。
水川かたまりはマザコンでヤバい?
周囲から「大マザコン」といじられる水川かたまりさんですが、本人は「ネットの診断ではマザコンじゃない判定でした」とやんわり否定しています。
とはいえ芸名「かたまり」をお母さんが命名したのは事実で、「お母さんの言うことは絶対」「好きなタイプはお母さん」と語る場面もあり、強いリスペクトがにじみます。
要するに“依存”というより、育ててくれた人への誇らしい愛着。
照れを笑いに変えるセンスも相まって、エピソードが増幅して見えるのでしょう。
水川かたまりのマザコンエピソード①アルバイトを辞めた
引きこもり期の出口を探して、駐車場の警備バイトを始めた水川かたまりさん。
ところがお母さんに「鈍くさくて轢かれるかもしれないから、やめなさい」と心配され、その一言でスッと退職を決めたそうです。
過保護というより、安全最優先の家風。
母のブレーキが、息子の進路にさりげなく作用した瞬間ですね。
水川かたまりのマザコンエピソード②彼女と別れた
高校時代にできた彼女を自宅に招き、お母さんに紹介したところ、開口一番「45点かな」と辛口評価。
思春期ど真ん中の水川かたまりさんにはその一言がずしんと響き、ほどなく1か月でお別れする決断をしました。
家族の基準が恋愛にも強く影響する—そんな“母基準”の潔さがにじむ出来事です。
水川かたまりのマザコンエピソード③免許を取るのを辞めた
水川かたまりさんは自動車免許を未所持です。
ラジオで鈴木もぐらさんに「そろそろ免許を取ったら?」と促されると、「お母さんから“ぼーっとしてて危ないからダメ”と言われている」と告白。
安全第一の“母基準”が、運転という選択にもブレーキをかけているわけです。
水川かたまりのマザコンエピソード④3年B組金八先生は見るな
国民的ドラマ『3年B組金八先生』を一度も見ていないという水川かたまりさん。
理由はシンプルで、「金八先生は偽善者だから見るな」とお母さんに言われていたから—という徹底ぶりです。
価値観の根っこまで“母基準”が届いている、象徴的なエピソードですね。
水川かたまり(空気階段)の母親は元劇団員?
お母さんは弘子さん。
かつて劇団に所属していた経歴があり、そこで“もえ”という役を務めたことから、ラジオ『空気階段の踊り場』では親しみを込めて「もえちゃん」と呼ばれています。
舞台経験ゆずりの表現感覚と気配りが、家庭の会話にも息づいている様子です。
仕事が立て込む息子を気遣い、ときどき岡山から東京へ。
水川かたまりさんだけでなく相方・鈴木もぐらさんにもお小遣いを渡すという太っ腹ぶりで、もぐらさんいわく「時々お小遣いをいただく関係」。
支援の仕方があたたかくて実務的、まさに“座長の母”という存在感です。
水川かたまり(空気階段)の兄弟は妹一人でかわいい?
水川かたまりさんには、一般人の妹さんが一人います。
アパレル系の仕事に就いているそうですが、顔出しや詳しいプロフィールは非公開です。
ネットでは「可愛い」との噂が広がりますが、実際に姿を公開した事実はなく、「水川さんがイケメンだから、妹さんもきっと可愛いはず」という憶測が独り歩きした面が大きいでしょう。
家族のプライバシーを守りつつ、それぞれの生活を大切にしている関係性がうかがえます。
まとめ
家族の話題になると、どうしても“母基準”が顔を出す水川かたまりさん。
アルバイトや免許、見るテレビ番組までお母さんの一言が進路を左右する場面は多く、たしかにマザコンといじられやすい性格です。
ただ、その根っこにあるのは心配と信頼の往復運動。
社長業のお父さん、静かに支える妹さん、そして“もえちゃん”ことお母さん――揺れやすい感受性を受け止めてきた人たちとの絆が、今の優しい言葉運びを形づくっています。
これからも家族それぞれの距離感を大切に、穏やかな関係が続いていくといいですね。
