大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で存在感を放った坂東彌十郎さん。
舞台だけでなく、テレビや映画でも幅広く活躍し、多くの人にその名を知られるようになりましたよね。
そんな坂東彌十郎さん、実はプライベートでは家庭をとても大切にする良き夫であり、お父さんでもあります。
梨園という厳しい世界に身を置きながらも、家族との時間を大切にしている姿が印象的なんです。
奥さんはどんな方で、子どもたちはどんな道を歩んでいるのでしょうか。
穏やかな笑顔の裏にある家族の物語を、少し覗いてみたくなりますね。
坂東彌十郎の息子は歌舞伎役者！
来週22日（水）放送の第４話ゲストとして、歌舞伎俳優•坂東新悟さんの出演が決定しました！
— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 14, 2025
本作でお父様である坂東彌十郎さんとドラマ初共演を果たします。貴重な親子ツーショットをお届けします。#坂東新悟#坂東彌十郎#フジテレビ#もしがく pic.twitter.com/gevATObbKu
坂東彌十郎さんの長男・坂東新悟さんは、次代を担う若手女方として注目を集めています。
映画スターだった祖父ゆずりの芸能一家に生まれ、幼いころから舞台の空気を吸って育った方なんですよね。
1990年に誕生した新悟さんは、1995年7月、歌舞伎座『景清』で敦盛嫡子保童丸を勤め、初代・坂東新悟を名のり初舞台。
まだ少年ながら、凛とした立ち姿で客席を引きつけました。
研鑽を重ねたのち、2012年12月の京都南座『佐々木高綱』で名題に昇進。
名題昇進は役者としての信頼の証しで、舞台で任される役の幅が一段と広がる節目でしたね。
翌2013年3月には『隅田川花御所染』で国立劇場奨励賞を受賞。
綱女実は腰元関屋という気位と情の揺れを要する役どころを、品よく鮮やかに立ち上げた評価といえるでしょう。
女方を軸にしつつ、古典から新作まで柔軟に挑む姿勢も魅力です。
たとえば町娘のいきいきとした可憐さから、傾城のたおやかな陰影まで、役柄の温度差を丁寧に描き分けます。
一方で立役にも果敢に取り組み、声・身体・所作の設計を役ごとに組み替える器用さを見せます。舞台写真でもわかる通り、輪郭のはっきりした顔立ちと端正な身のこなしが映えますよね。
そして何より、坂東彌十郎さんとの“親子二枚看板”の心強さ。
稽古場でも舞台裏でも受け継ぐものと攻める姿勢を行き来し、世代を越えて大和屋の芸をたしかに前へ運んでいます。
これからの大役抜擢にも期待が高まるばかりです。
坂東彌十郎の嫁はどんな人？
坂東彌十郎さんの奥さんは、容子さんという一般の方です。
表舞台には立たないものの、梨園という独特な世界を内側から支える存在として、まさに縁の下の力持ちのような方なんですよね。
歌舞伎の世界では、役者本人だけでなく、家庭の支えがとても大切です。
容子さんは、夫である坂東彌十郎さんの舞台スケジュールの調整や食事の用意、客席での挨拶回りなど、多岐にわたるサポートを日々こなしています。
華やかな舞台の裏では、そうした細やかな気配りが不可欠なんです。
実はお二人が結婚したのは、坂東彌十郎さんがまだ役に恵まれず、下積み時代を過ごしていた頃でした。
経済的にも精神的にも決して楽ではなかった時期を、二人三脚で乗り越えてきたといいます。
その苦労を知るからこそ、今の穏やかな笑顔があるのでしょう。
坂東彌十郎さんは、インタビューなどで「頭が上がらない」と語るほど容子さんに深く感謝しているそうです。
厳しい梨園の世界を支え続けてきた容子さんの献身こそ、現在の坂東彌十郎さんの活躍を支える大きな力といえるのではないでしょうか。
坂東彌十郎と嫁の馴れ初め
坂東彌十郎さんと容子さんの出会いは、実は詳しく語られていません。
ただ、少しずつ明かされているエピソードからは、二人の自然で温かいご縁が伝わってきます。
初めて出会った時、容子さんが抱いた第一印象は「背が高い人だな」というくらいのものだったそうです。
特別な好意というよりは、ごく普通の印象だったとか。
そんな中で積極的に距離を縮めようとしたのは、坂東彌十郎さんの方でした。
当時の坂東彌十郎さんは、まっすぐな想いを隠さずに「結婚したい、結婚したい」と口にしていたそうで、最初のうちは容子さんも「ちょっと軽い人なのかな？」と半信半疑だったようです。
けれども、接するうちにその印象ががらりと変わっていきました。
飾らない真面目さや舞台に懸ける情熱、人を大切にする誠実な姿勢に触れるうちに、容子さんの心に変化が生まれ、「この人は絶対にいい役者になる」と確信するようになったといいます。
そうして二人の絆はゆっくりと育まれ、やがて夫婦として歩み始めたのです。
この馴れ初めエピソードからも、坂東彌十郎さんの人柄の温かさと、容子さんの見る目の確かさが感じられますよね。
穏やかで芯のある関係性が、今のご夫妻の信頼の深さにつながっているのではないでしょうか。
坂東彌十郎の娘
坂東彌十郎さんには、長男の坂東新悟さんのほかに娘さんもいらっしゃいます。
娘さんは芸能界とは無縁の一般の方で、公の場には姿を見せていませんが、家族の中ではしっかりとした存在感を放っているようです。
名前や職業などの詳細は明かされていませんが、すでにご結婚されており、お子さんもいるとのこと。
つまり、坂東彌十郎さんはおじいちゃんでもあるんですよね。
ご本人のブログには、時折お孫さんとの微笑ましい日常が綴られており、舞台上の厳格な表情とは違う、柔らかい一面を見ることができます。
娘さんについてのエピソードは少ないものの、坂東彌十郎さんが家族をとても大切にしていることは伝わってきます。
仕事の合間に家族と過ごす時間を持ち、孫の成長を見守る姿には、家庭人としての温かさがにじんでいますね。
梨園という伝統の世界に身を置きながらも、家庭では穏やかで愛情深いお父さんである坂東彌十郎さん。
娘さんも、そんなお父さんの姿を誇りに思っているのではないでしょうか。
坂東彌十郎の自宅は板橋区
坂東彌十郎さんは、東京都板橋区に長年お住まいです。
都心からほど近いながらも、下町らしい温かさが残る板橋の街は、坂東彌十郎さんの穏やかで人情味ある人柄にもよく似合っていますよね。
正確な住所はもちろん公開されていませんが、ブログなどを見ると、地元の飲食店や商店を紹介することも多く、普段から地域の方々との交流を大切にしている様子が伝わってきます。
仕事の合間に立ち寄る行きつけのお店や、散歩の途中で見かけた風景など、何気ない日常のひとコマからも“板橋愛”が感じられるんです。
板橋区の観光大使にも就任
2021年8月、坂東彌十郎さんは板橋区観光大使に任命されました。
就任は、地元で暮らし続けてきた歩みと、舞台を通じて培った発信力が評価された結果だと言えるでしょう。
長年の在住者としての目線と、歌舞伎俳優としての経験値を併せ持つ人材は、地域の顔として心強いですよね。
観光大使は、地域の魅力を内外に伝える“アンバサダー”の役割。
坂東彌十郎さんは、舞台で磨いた声と所作、そして人の心を惹きつける語り口で、板橋の魅力を分かりやすく届けてくれます。
伝統芸能の担い手が語るまちの物語は、説得力が違います。
起用理由として、観光協会側は「区内在住の歴の長さ」「区への深い愛着」「国内外での精力的な活動」を挙げています。
舞台の第一線で活躍しつつ、地域行事や情報発信にも参加できるフットワークの軽さは、観光大使として理想的なんですよね。
先輩大使には杉浦太陽さん、いっこく堂さんが名を連ねます。
ジャンルの異なる著名人が並ぶ顔ぶれに、伝統芸能の大黒柱である坂東彌十郎さんが加わることで、板橋のPRはより立体的になりました。
世代も関心領域も違う層へ、複数の窓口から届く設計です。
坂東彌十郎さん本人も「これからも板橋のPRに努めていきます」と前向きなコメント。
肩肘張らない温かい言葉に、地元の人も思わず笑顔になりますよね。
舞台のない日も、まちの魅力を見つけて語る——そんな日常の積み重ねが、観光の土壌を育てます。
とくに食や商店街、文化施設など“生活の延長線上にある観光資源”を丁寧に紹介できるのは、暮らす人ならではの強み。
観光客だけでなく、区民の誇りを再発見させる役割も期待されています。
身近な場所に光を当てる視点が素敵なんです。
これからも舞台での活躍と並行して、板橋の魅力を言葉と所作で伝える存在として、坂東彌十郎さんの一挙手一投足から目が離せません。
地域と伝統芸能をつなぐ、頼れる“かけ橋”。
そんな役どころがよく似合いますね。
まとめ
家では容子さんが静かに支え、外では坂東新悟さんや娘さん家族、そしてお孫さんの成長が日々の喜び。
ブログから伝わるのは、舞台の緊張をほぐすあたたかな団らんでしたね。
長年暮らす板橋区を愛し、観光大使として地域に寄り添う姿も印象的です。
伝統の技を磨きつつ、まちと家族へも丁寧に向き合う——その生き方を、これからも応援したいです。
