ピンクのドレス姿と、ほんわかしたやりとりで知られる女性お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹さん。
テレビや舞台で見かけるたびに、その独特の雰囲気に癒されるという方も多いのではないでしょうか。
一方で、ネット上では「エホバ事件って何?」「実は本当の姉妹じゃないって本当?」といった話題もちらほら見かけます。
見た目も息ぴったりなふたりだからこそ、気になる噂が浮かびやすいのかもしれませんね。
今回はそんな阿佐ヶ谷姉妹さんの経歴や、気になるネットの話題について、あらためてまとめてみました。
阿佐ヶ谷姉妹のエホバ事件って?
阿佐ヶ谷姉妹さんについて検索すると、なぜか「エホバ事件」という不思議な言葉が出てくることがあります。
なんだか物々しい印象ですが、実はこれ、2014年に披露されたコントがきっかけなんです。
そのネタでは、木村美穂さんが「今、幸せですか?」と玄関越しにたずねる場面が登場します。
このセリフや雰囲気が、宗教の勧誘を思わせるとネットで話題になりました。
実際のコントには「エホバ」という言葉は一度も出てこないんですが、そのリアルな描写や空気感が見る人の想像力を刺激したようです。
印象が強かったため、ネタの正式なタイトルよりも「エホバ」というワードのほうが検索で広まってしまった、という流れですね。
もちろん、阿佐ヶ谷姉妹さんが特定の宗教と関わっているという事実はありません。
あくまでネタとしての演出で、彼女たちの細やかな表現力やコントの完成度が、かえって誤解を生むほどだった、ということなのかもしれませんね。
阿佐ヶ谷姉妹は本当の姉妹ではない!
3月2日(水)よる11時15分‼️#お笑い実力刃 #阿佐ヶ谷姉妹 SP✨
— 【公式】お笑い実力刃(じつりょくは) (@neta_sand) February 27, 2022
唯一無二の存在感を確立している愛され芸人💘阿佐ヶ谷姉妹が登場🥰
珠玉のネタに歌も😳披露してくれちゃいます🎤
阿佐ヶ谷姉妹のスゴさを語る証言者も豪華〜🤩お楽しみに〜🥰@asagayanoane pic.twitter.com/oh6KM6iTv1
阿佐ヶ谷姉妹さんという名前から、本当の姉妹だと思っている方も多いかもしれません。
でも実は、おふたりに血縁関係はありません。
たしかに、髪型やファッションの雰囲気も似ていますし、並んでいる姿を見ると親族に見えてしまうのも納得ですよね。
そんなおふたりが出会ったのは、劇団「東京乾電池」の養成所でした。
そこで初めて顔を合わせたとき、お互いに「なんだか自分に似てる人がいるな」と感じたんだそうです。
その自然な親近感から意気投合し、養成所を卒業してからも関係は続いていきました。
当時はふたりとも経済的に厳しい時期だったこともあり、1Kのアパートで共同生活を始めることになります。
この頃から、今のような絶妙なコンビネーションが育まれていったのかもしれませんね。
そんな中、ふたりがよく通っていた阿佐ヶ谷のうなぎ屋さんで、店主さんから「阿佐ヶ谷姉妹って名前で何かやってみたら?」という何気ないひとことがありました。
その提案がきっかけで、「阿佐ヶ谷姉妹」という名前を使うようになったそうです。
阿佐ヶ谷姉妹の所属事務所
阿佐ヶ谷姉妹さんが現在所属しているのは、「ASH&Dコーポレーション」という芸能事務所です。
この事務所は、もともとシティボーイズさんがプロダクション人力舎から独立して立ち上げた個人事務所が始まりなんだそうです。
今では、ムロツヨシさんや夙川アトムさんといった俳優さんや芸人さんたちも所属していて、個性派がそろう事務所として知られています。
阿佐ヶ谷姉妹さんは、活動を始めた当初は「オフィスプラム」という事務所に所属していました。
その後しばらくはフリーで活動していた時期もありましたが、2012年4月22日から今のASH&Dコーポレーションに所属することになります。
現在の穏やかで落ち着いたキャラクターやネタのスタイルは、きっとこの事務所の雰囲気とも相性が良かったのかもしれませんね。
阿佐ヶ谷姉妹のプロフィールや経歴
阿佐ヶ谷姉妹が「忘れられない今日」綴るコラム、全4回でhttps://t.co/CVkXAowHXO pic.twitter.com/uSo5ptVZQf
— お笑いナタリー (@owarai_natalie) February 7, 2022
阿佐ヶ谷姉妹さんのふたりが出会ったのは、劇団「東京乾電池」の養成所に通っていたときのことです。
ただし、1年間の養成期間を終えたあとの卒業公演の選考では、残念ながらどちらも選ばれず、いったんは別々の道を歩むことになります。
その後、2007年に「阿佐ヶ谷姉妹」という名前を地元のうなぎ屋さんの店主さんから提案され、渡辺江里子さんがブログに「阿佐ヶ谷姉妹にご要望ありましたら」と書いたところ、お笑いライブからの出演オファーが届いたそうです。
これをきっかけに、同年10月22日、おふたりは正式にコンビとしてデビューを果たします。
2008年には、バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の名物コーナー「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」に初登場。
第13回大会では、由紀さおりさん・安田祥子さん姉妹のモノマネで準優勝を果たし、その後もたびたびファイナリストとして出演するなど、注目を集める存在になっていきました。
第22回の大会では、持ち味の歌ネタをあえて封印し、風貌や空気感を生かしたコントで勝負に挑みます。
スーパーマーケットでの主婦による万引き、喫茶店での霊感商法、区役所から派遣された民生委員、そして駅前での宗教勧誘など、日常の中にある絶妙な“違和感”を描いたネタが高く評価され、見事優勝に輝きました。
2018年には、女芸人No.1を決める大会『THE W』の第2回大会でも優勝を果たし、その人気はさらに広がります。
今では『ヒルナンデス!』などのテレビ番組にレギュラー出演し、幅広い層から親しまれる存在になっています。
また、ふたりの暮らしを綴ったエッセイ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』は、2021年11月からNHK総合の「よるドラ」枠でドラマ化されました。
ほのぼのとした生活ぶりが多くの共感を呼び、原作の魅力とともに、ドラマも好評を博しました。
阿佐ヶ谷姉妹の姉・渡辺江里子のプロフィール
「ジュウブンノサン」放送スタートまであと7日!7は阿佐ヶ谷姉妹の江里子さん。 pic.twitter.com/IX9TmD6kuf
— 日本テレビ「ジュウブンノサン」 (@10bunno3_ntv) July 2, 2016
名前:渡辺江里子
生年月日:1972年7月15日
出身地:栃木県
血液型:A型
身長:162cm
渡辺江里子さんは、もともと「役者になりたい」とか「お笑いをやろう」といった明確な目標を持っていたわけではなかったそうです。
それでも、大学生活を送る中で「このまま普通に過ごすのではなく、ちょっと違う世界をのぞいてみたい」という気持ちが芽生え、「東京乾電池」の養成所に飛び込むことになります。
阿佐ヶ谷姉妹さんとしては“姉”役を担当し、ツッコミを受け持っています。
落ち着いた語り口と、的確なツッコミのバランスが絶妙ですよね。
コンビとしての活動に加え、渡辺江里子さんは女優としても活躍の場を広げています。
これまでに、ドラマ『もみ消して冬 2019夏~夏でも寒くて死にそうです~』や『科捜研の女』、『ボク、運命の人です。』などに出演し、その自然な演技が視聴者の印象に残っています。
阿佐ヶ谷姉妹の妹・木村美穂のプロフィール
友人が紹介してくれた歯医者さんが、阿佐ヶ谷姉妹の美穂さんにそっくりで超癒されてしまった。
— 伊野ナユタ (@120keitai) December 23, 2021
歯医者苦手だけど通うのが楽しみになりそう╰(*´︶`*)╯♪#阿佐ヶ谷姉妹 pic.twitter.com/2sJ0FmVG8T
名前:木村美穂
生年月日:1973年11月15日
出身地:神奈川県
血液型:A型
身長:156cm
木村美穂さんは、短大を卒業後に布団屋さんで正社員として働いていました。
けれど、接客の仕事があまり自分に合っていないと感じていたそうです。
もともと演劇にも興味があったことから、「東京乾電池」の養成所を受けてみたところ、合格。
それをきっかけに会社を辞めて、新たな一歩を踏み出すことになります。
阿佐ヶ谷姉妹さんとしては“妹”役を担当し、ボケを受け持っています。
独特のテンポと、ほんわかした雰囲気がとても印象的ですよね。
個人でも女優として活動しており、ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』に出演した経歴があります。
お笑いだけでなく、演技の面でもしっかりと存在感を放っています。
阿佐ヶ谷姉妹のネタが面白い!
阿佐ヶ谷姉妹さんのネタは、年代や性別を問わず多くの人から「面白い!」と評判です。
あの独特なテンポ感と、ほんのり昭和の香りがするような演出がクセになりますよね。
『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝した実力にも、納得の声が多いのもうなずけます。
派手な笑いではなく、じわじわと面白さが広がっていくのが魅力なんです。
阿佐ヶ谷姉妹さんは、漫才とコントの両方を手がけています。
特に漫才では、ふたりおそろいのピンクのドレス姿がトレードマークになっています。
ネタの内容も、日常の中にありそうな小さな出来事を丁寧に切り取っていて、「あるある!」と共感できるものばかりです。
派手な動きや大声に頼らずとも笑わせてくれる、そんな空気感の芸風が、幅広い世代に愛されている理由なのかもしれませんね。
まとめ
もともとお笑いを目指していたわけではなかった渡辺江里子さんと木村美穂さんですが、養成所での出会いをきっかけに、息の合ったコンビとして歩み始めました。
今ではその優しい笑いと独特の空気感で、世代を問わず多くの人に愛される存在になっています。
これからも、阿佐ヶ谷姉妹さんらしい“のほほん”としたやりとりで、たくさんの笑顔を届けてくれることを楽しみにしています。

