台風シーズンが近づくと、進路や影響がどうなるのか気になりますよね。
特に台風1号「ウーティップ」は、今後の動きによっては日本列島への影響も懸念されており、早めの情報収集が欠かせません。
ただ、気象庁の予報は日本への接近が明確になってから発表されることが多いため、「もっと早く先の動きを知りたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、米軍のJTWC(合同台風警報センター)、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、そして気象庁がそれぞれ発表している最新の台風進路予想を比較しながら、現在の位置や今後の見通しをわかりやすくまとめています。
どの予測が最も信頼できるのか、いち早く確認したい方に役立つ内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください。
【最新】2025年台風1号ウーティップの現在地 米軍(JTWC)・ヨーロッパ(ECMWF)気象庁の最新進路予想を比較!
台風1号「ウーティップ」が発生し、今後の進路に注目が集まっています。
天気予報といえば気象庁の情報を見る方が多いと思いますが、実は米軍のJTWC(合同台風警報センター)やヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)など、海外機関の予測も参考になります。
特に気象庁よりも早い段階で進路予想を出すケースもあるため、複数の情報を見比べることが大切です。
この記事では、それぞれの予測にどんな違いがあるのかを比較し、現時点での最新の進路予想をわかりやすくまとめました。
今後の備えに役立つ情報として、ぜひチェックしてみてください。
【最新】2025年台風1号ウーティップの現在地・気象庁

6月15日午前3時、台風1号「ウーティップ」は華南に上陸後、熱帯低気圧へと勢力を弱めています。
気象協会によれば、“午前3時に華南で熱帯低気圧に変わった”というのが現時点での最新情報です 。
現在、この熱帯低気圧は北北東に時速約20kmで進んでおり、中心気圧はおよそ994hPaと報告されています。
ウェザーニュースの報道では、近く梅雨前線上で温帯低気圧に変化し、その後東シナ海を経由して対馬海峡方向へと進むと見られています。
対馬や五島列島周辺では16日以降、前線と相まって局地的な強雨の可能性が指摘されています。
これは、熱帯低気圧自体の影響ではなく、前線を刺激する大気の流れによるものです。
梅雨期間中はいくらかの不安定要素が重なりやすいため、これによる急な雨の変化にも目を配りたいところです。
なお、中国南部では深刻な被害が伝えられ、JTWCやGDACSによると、最大瞬間風速は時速111kmほど、GDACS全体評価は「オレンジ警報」に相当しているとのことです。
洪水や土砂災害の恐れがあるエリアでは、現地住民に対して厳重な注意喚起が行われています。
日本においては「ウーティップ」の中心そのものの接近は確認されていませんが、間接的な影響には引き続き要警戒です。
特に太平洋側の地域では、気温や湿度の急変とともに、突発的な強雨や雷雨があり得るため、気象庁公式情報や自治体の防災アカウントは毎日チェックしておくと安心です。
備えとしては、急な天候悪化を見越した雨具の携帯、徒歩や自転車の外出時の注意、そして必要に応じた懐中電灯や非常用用品の点検が推奨されます。
梅雨前線が活発化しやすいこの時期ならではの、油断しがたい天候変化への備えを心がけておくとよさそうです。
海面温度もチェック
海面温度も見てみましょう。

台風の発生や発達に深く関わるのが、海面温度の変化です。
気象庁が公表している海面水温データを見ると、現在、日本の南の海域では30℃近い高水温が観測されています。
このような高い海水温は、台風のエネルギー源となる水蒸気の供給量を増やし、台風の勢力を強める要因になります。
つまり、今後も同様の条件が続けば、新たな台風が発生したり、既存の台風が急速に発達したりする可能性もあるということです。
特に2025年はエルニーニョ傾向が指摘されており、例年よりも太平洋高気圧の張り出しが不安定になる恐れがあるため、進路の変化や異常気象に注意が必要です。
ウェザーニュース

台風1号は熱帯低気圧に
台風1号は、熱帯低気圧に変わりました。
熱帯低気圧に変わった後も、梅雨前線に取り込まれながら九州北部や対馬海峡方面に進むことが予想されます。
16日(月)頃は九州を中心に局地的な強雨に注意してください。
引用元:ウェザーニュース
【最新】2025年台風1号ウーティップの現在地・米軍(JTWC) 日本時間6月15日 3:00発表


米軍合同台風警報センター(JTWC)が日本時間6月15日午前3時に発表したところでは、台風1号「ウーティップ」(JTWC識別番号01W)は、現在北緯約18.3度、東経108.5度付近を、西北西から北北東へ約20km/hの速さで進んでいます。
最大風速は60ノット(約30m/s)、瞬間最大風速は75ノット(約38m/s)と、ピーク時よりやや衰えていますが、なお暴風域を伴う勢力を保っています。
衛星画像や気象モデルによると、今後12時間以内に海南島付近に近づき、その後ベトナム北部または中国・広西チワン族自治区に上陸する可能性が高いとのことです 。
現地ではすでに海上で3~5mの高波が観測され、沿岸地区では非常に危険な状況が続いています。
一方で、日本列島への本体接近はJTWCの予測外となっており、直接的な影響は考えにくい状況です。
それでも油断は禁物で、台風から流れ込む湿った空気が梅雨前線を刺激し、西日本や東日本の太平洋側では6月14日以降、雨や雷雨が強まるおそれがあります。
過去にも同様の例が見られており、遠方の台風が引き金になった局地的大雨も決して珍しくありません。
沖縄本島や本州・九州への大きな被害は現時点では想定されていませんが、湿った大気の動きには注意を払い続けたい状況です。
特に週末にかけてレジャーや外出を予定している方は、JTWCのほか、気象庁やウェザーニュースなど信頼できる情報源から最新の天気予報をこまめにチェックしておくと安心です。
外出時に気をつけていただきたいのは、急な天候の悪化です。
雨具はもちろん、徒歩や自転車での移動時にはさらに注意が必要です。
加えて、非常用の懐中電灯や備蓄品の点検も済ませておくと安心感が増します。
気象というのは意外と「急変型」です。
晴れていたのに急に雨、といった展開もあり得ますし、梅雨前線が刺激されて大きな変化が起こりやすい時期でもあります。
外出前には必ず最新アップデートに目を通し、急な天候変化にもすぐ対応できる備えを整えておきましょう。
【最新】2025年台風1号ウーティップの現在地・ECMWF 日本時間 6月14日 21:00発表
6月14日21時の天気図

6月15日21時の予想

6月16日21時の予想

6月17日21時の予想

ECMWFの予想をWindyで動きを見よう!
Windyとは、ECMWF(中期予想センター)の予想を動画にしているサイトです。
ECMWFが1日刻みの予想を発表になりますが、Windyだと1時間刻みの動きを見ることができるので、より動きがわかりやすいのです!
Windyの場合、1時間刻みの動画で見れるので、より動きがわかりやすいです。
2025年台風1号ウーティップの名前の意味や命名国は?
2025年に発生した台風1号には「ウーティップ(Wutip)」という名前が付けられています。
この名称は、ミクロネシア連邦が提案したもので、「蝶(ちょう)」を意味する言葉です。
自然災害の名前としてはやや穏やかな印象を受けますが、実はアジア圏の台風名には動物や自然にちなんだ言葉が数多く採用されています。
「ウーティップ」は今回が初めて使われた名前ではなく、過去にも複数回使用された実績があります。
特に印象深いのは、2013年に発生した台風ウーティップで、当時はフィリピンからベトナムにかけて大きな影響を与えたことが記録に残っています。
その後もリストに残り続け、今回ふたたび台風1号の名前として使われることとなりました。
名前の意味が「蝶」というのは、暴風雨とはかけ離れているように思われるかもしれませんが、これはミクロネシアの豊かな自然や文化的価値観を反映したものと考えられます。
蝶は多くの地域で「再生」や「自由」「軽やかさ」の象徴とされることがあり、単なる美的な響きだけでなく、精神的な意味合いも込められている可能性があります。
ちなみに、ウーティップのように過去に大きな被害をもたらした台風名は、一定の基準に達した場合に限りリストから削除される仕組みになっています。
現時点でこの名称が引き続き使われているということは、過去の被害が「名前の抹消基準」までは到達していなかったとも受け取れます。
台風の番号や名前も付け方をわかりやすく説明しよう!思ったよりも簡単だよ
米軍・合同台風警報センター(JTWC)とは
合同台風警報センターとは英語表記ではJoint Typhoon Warning Center(JTWC)といい、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地に共同で設置した、アメリカ国防総省の機関なのです。
北西太平洋・南太平洋とインド洋で発生する熱帯低気圧を偵察するとともに予報や警報を発し、国防総省および他の合衆国政府の諸機関を支援する任務を負います。
また、熱帯低気圧および津波に関して、アメリカ艦隊総軍司令官の指示により、主に海軍の沿岸施設および軍艦と軍用機を含む艦隊の諸資産を対象とする意思決定を支援する機関なのです。
なぜ米軍がここまでするのかというと、日本には米軍基地があり、アジアにも多くの米軍の部隊が派遣されているので、日本などの東アジアの天気も観測する必要があるということで設置された機関なのです。
当たる確率が90%の天気予報と人気を集めており、SNSやアプリ、テレビなどの様々な媒体でコンテンツがあります。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)とは
ヨーロッパ中期予報センターは英語表記ではEuropean Centre for Medium-Range Weather Forecastsと言って1975年に設立された国際組織で所在地はイギリスのレディングにあります。
- 中期気象予報のための数値解析手法を開発すること
- 中期気象予報を作成し、加盟国に配信すること
- これらの予報を向上させるための科学的・技術的研究を行うこと
- 適切な気象データを収集し保管すること
という目的で作られた機関で、
ヨーロッパ地域の
アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク
以上の18カ国が加盟しています。
加盟国以外にも、
アイスランド、エストニア、クロアチア、スロベニア、セルビア、チェコ、ハンガリー、モロッコ、リトアニア、ルーマニア
以上の10カ国がECMWFと協力関係を樹立しているのです。
まとめ
台風1号「ウーティップ」について、米軍JTWC・ヨーロッパECMWF・気象庁の最新進路予想を比較してきました。
現時点では日本列島に直接的な影響は少ないと見られていますが、今後の進路や勢力の変化によっては、太平洋側を中心に天気が崩れる可能性もあります。
特に台風周辺では湿った空気の流れ込みによる局地的な雨や風が発生しやすいため、「離れているから大丈夫」と油断せず、最新情報を確認しておくことが大切です。
複数の予測機関の情報を照らし合わせることで、状況の変化にも柔軟に対応しやすくなります。
気象庁の公式発表に加えて、JTWCやECMWFの動向も参考にしながら、今後の気象情報にご注目ください。
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