TBS火10ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話が、「今期一番の神回」「家族のリアルがえぐすぎる」とXで大きな話題になっていましたね。
別れた元恋人同士の山岸鮎美さんと海老原勝男さんが、破局を隠したまま両家顔合わせに挑むという、胃がキリキリするようなシチュエーション。
そこで飛び出した勝男さんの「どうしようもなくないです!」と、父の「期待してない」というひと言が、多くの視聴者の心をざっくりかき乱しました。
この記事では、第7話のあらすじをおさらいしつつ、両家顔合わせシーンのすごさや「家族ってめんどくさい」という共感ポイント、Xでバズった名シーン&名言、さらに第8話で復縁するのかどうかの予想まで、感想と考察をまとめていきます。
※第7話のネタバレを含みますので、未視聴の方は見逃し配信を見てから読み進めるのがおすすめです。
第7話は”両家顔合わせ”神回だった|ざっくりあらすじ&ネタバレ注意
TBS火10『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、別れた元恋人同士の山岸鮎美さん(夏帆さん)と海老原勝男さん(竹内涼真さん)が、料理をきっかけに自分を立て直していく”再生ロマンスコメディ”です。
原作は谷口菜津子さんの同名漫画で、ドラマ版は2025年10月期のTBS火曜ドラマ枠として放送されています。
第7話のサブタイトルは「アナログ家族よ、ぶつかれ!」。
タイトルからしてカロリー高めですが、内容はそれ以上でした。
鮎美さんと勝男さんはすでに別れているのに、地元・大分の友人の結婚式には”カップルで参加する”前提のまま話が進んでいて、お互いの両親には破局を伝えられていません。
そこへ両家の親同士が勝手に盛り上がり、顔合わせの食事会までセットされてしまう流れです。
視聴率はビデオリサーチの速報値で4.1%と報じられていますが、数字以上に「神回」「今期一番」という声がX(旧Twitter)やTVerの感想欄にあふれているのが今回の特徴です。
リアタイ勢は放送中から「心がしんどい」「家族こわい」「でも目が離せない」と悲鳴と称賛を同時にポストしていて、配信組も追いつくたびに「朝から号泣した」「仕事前に見て後悔してる(目が腫れる)」と共鳴していました。
物語の軸は、とてもシンプルです。
- 別れた事実を隠したまま、両家顔合わせが進んでしまう
- 親世代の価値観や”こうあってほしい子ども像”が次々と飛び出す
- その場を壊したくない二人は、笑いながらも心が削られていく
この「言えないまま進んでしまう」空気が、第7話の不穏さと切なさを作っていました。
視聴者は、勝男さんと鮎美さんの元カップルとしての距離感を見守りながら、同時に”各家庭のリアル”にもさらされることになります。
さらに、恋リア番組「マリッジサバイバル」での柏倉椿さん(中条あやみさん)と山岸さよりさん(菊池亜希子さん)の大暴れパート、遊園地デート、グレープフルーツ片手トークなど、笑えるスパイスもたっぷり。
このギャップがあるからこそ、両家顔合わせの重さがいっそう刺さる構成になっていました。
勝男の「どうしようもなくないです!」が刺さる理由
第7話最大のハイライトは、両家顔合わせの席で飛び出した勝男さんのひと言、「どうしようもなくないです!」だと感じた方が多かったのではないでしょうか。
ドラマ公式の記事やエンタメメディアでも、勝男さんが涙目になりながら鮎美さんをかばう場面が、わざわざ切り取られて紹介されています。
流れを振り返ると、このセリフはかなり苦しい状況のなかで発されています。
鮎美さんの仕事や生き方について、親世代から「結婚を考えないのか」「いい年なんだから」「いつまでもフラフラして」といったニュアンスの言葉が重なり、場の空気はどんどん”説教モード”に傾いていきます。
テーブルの上にはごちそうが並び、形式としてはおめでたい”両家顔合わせ”なのに、会話の温度はどんどん冷えていくあの感じ。
そこで、勝男さんは耐えきれなくなって声を上げます。
「鮎美は、どうしようもなくなんかないです」
“元カノ”の現在を、いまのパートナーでもないのに、家族の前で真正面から肯定するこの行動が、多くの視聴者の心を射抜きました。
この場面が「自己肯定感を回復させてくれるシーン」として支持されているのは、鮎美さんのための言葉でありながら、自分自身に向けたい言葉でもあるからだと思います。
- 仕事がうまくいっていなくても
- 親世代の”理想の娘・息子”像から外れていても
- 恋愛が終わってしまっても
それでも「どうしようもなくなんかない」と断言してくれる誰かがいる、というイメージは、多くの人にとって救いです。
しかも、かつてモラハラ気味だった勝男さんが、ここまで変わってきたからこその説得力もあります。
序盤では「亭主関白思考」の象徴のようだった彼が、回を追うごとに人の痛みにちゃんと目を向けるようになり、第7話ではついに”言葉で守る男”として立ち上がる。
この成長曲線も含めて、「どうしようもなくないです!」はシリーズ全体を象徴する名言になっていました。
「期待してない」の重さ──親の言葉が残す傷
もうひとつ、SNSで「刺さりすぎる」と話題になったのが、勝男さんのお父さんの「お前には期待してない」というニュアンスの発言です。
感情的に爆発するタイプではなく、むしろ淡々と静かに突き放すからこそ、この言葉が持つ暴力性が際立っていました。
視聴者が「言葉のDV」とまで表現していたのは、単に厳しいことを言ったからではなさそうです。
- 子どもの努力や変化を見ようとしていない
- 「どうせお前はこうだ」というラベリングだけを押し付けている
- その一言で、これまでの時間や関係性が”なかったこと”にされる感覚
こうした積み重ねを連想させるからこそ、勝男さんの表情と相まって、見ている側も呼吸が浅くなるようなシーンになっていました。
最近のドラマは「優しい父親像」「理解ある親」を描くことも増えていますが、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、あえて”昭和的なしんどさ”を持った親世代を真正面から描いている印象があります。
記事やレビューでも、「昭和のしがらみ VS 多様性の時代」というテーマ性がたびたび指摘されていますが、第7話はまさにその縮図でした。カルチャーメディアNiEW(ニュー)
面白いのは、勝男さんの両親が”完全な悪役”として描かれていないところです。
母・陽子さんは息子を心配する気持ちが強すぎて、つい口が出てしまうタイプ。
父・勝さんは不器用なりに家族の生活を支えてきた人で、その中で「こうあってほしい息子像」が凝り固まってしまったようにも見えます。
視聴者からは「自分の親に似ていてしんどい」「でも全否定もできない」といった複雑な感想が上がっていました。
「期待してない」と言われた側の勝男さんは、第7話を通して、鮎美さんや椿さん、周囲の人との関わりのなかで、自分自身の価値を取り戻しつつあります。
その姿があるからこそ、視聴者も「期待されない人生」から抜け出す可能性を、ほんの少し信じたくなるのかもしれません。(https://www.videor.co.jp/tvrating/)
「家族ってめんどくさい」の共感度がエグい件
第7話の放送後、Xのタイムラインを追っていると、「家族ってめんどくさい」という言葉がものすごい勢いで流れていました。
ただの愚痴ではなく、「でも嫌いになれない」「分かり合いたい気持ちもある」というニュアンスが一緒に語られているのが、このドラマらしいところです。
両家顔合わせのテーブルには、それぞれの”正しさ”が並んでいました。
- 親世代の「こうしてきたから、この生き方が正解だ」という自負
- 子ども世代の「でもそれは、いまの時代にはしんどい」という感覚
- 親戚やきょうだいの、「どちらの気持ちも分かる」中間ポジション
ドラマの中では、山岸家・海老原家にいる全員が、ある意味”被害者”であり”加害者”でもあります。
誰か一人を悪者にしてスッキリさせるのではなく、視聴者がそれぞれの立場に感情移入できるように描かれているからこそ、「めんどくさいけど、ものすごく分かる」と感じる人が多かったのではないでしょうか。
俳優陣の説得力も大きいです。
夏帆さんの、笑ってごまかしながらも目だけが笑っていない表情、竹内涼真さんの不器用な優しさ、菊池亜希子さん演じるさよりさんの暴走気味なお姉ちゃんっぷり、星田英利さん演じるお父さんの”ちょっと頼りないけど憎めない”空気感。
どのキャラクターも、「こういう人いるよね」と思わせるリアルさで立ち上がっていました。ふたまん+
視聴者のポストを見ていると、
「親の価値観をそのまま自分に当てはめられるのがつらい」
「うちの両親も”女の子なんだから”ってよく言う」
「家族って、距離が近いからこそ一番面倒なんだよね」
といった声が並んでいて、第7話は”家族あるある”をえぐりながらも、「それでも一緒に生きていく」という選択の難しさを優しく描いていました。
どちらか一方に決着をつけるのではなく、モヤモヤを抱えたまま少しだけ前に進む。
その曖昧さこそが、現代の家族像に近いのかもしれません。(https://www.instagram.com/antaga_tbs/)
Xがざわついた名シーン&名言TOP5
第7話は、「名シーンの詰め合わせ状態だった」と言っても大げさではない回でした。
X上で特にポストが集中していた場面を、簡単に振り返っておきます。
1つ目は、やはり両家顔合わせでの「どうしようもなくないです!」。
この台詞とともに、勝男さんの潤んだ目元のキャプチャが無数に流れていました。
「別れたのにここまで守ってくれる元彼、存在していいの?」「この一言で1年分泣いた」といったコメントも多く、完全に”今週のハイライト”扱いです。クランクイン! – エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュース+1
2つ目が、勝男さんのお父さんの「期待してない」発言。
こちらは「言葉の暴力」「自分の親と重なってしんどい」といった、やや重めのポストが目立ちました。
一方で、「あの世代の父親像としてリアル」「だからこそ息子の成長が映える」という冷静な分析もあり、賛否というより”痛みを共有する場”になっていた印象です。
3つ目は、恋リア「マリッジサバイバル」でのさよりさん&椿さんコンビ。
破天荒なお姉ちゃんと、恋リア無双モードの椿さんの掛け合いは、「このスピンオフをTVerで配信してほしい」「このシーンだけで1本番組作れる」と大盛り上がりでした。
恋リアパートがあることで、両家顔合わせの重さが中和されるのも上手いバランスです。
4つ目は、遊園地デート。
正式にはデートではないのに、画面に映る2人の距離感が完全に”カップルのそれ”で、「ヨリ戻しルート入った?」「この2人が一番自然体で好き」という声が続出していました。
原作からロケ地が変わり、実写ならではの空気感が出ている点もファンのツボを押さえています。カルチャーメディアNiEW(ニュー)
5つ目は、グレープフルーツ片手に話す勝男さん。
シリアスとギャグの境界を行き来するようなシュールさで、「このシーンだけ何回も見てしまう」「グレフル男って新ジャンル」といったネタ投稿も多く、ドラマそのものへの愛着につながっていました。
こうした名場面がSNSで切り取られて広がることで、「リアタイできなかったけど、ポストを見て気になってTVerで第7話から見始めた」という”逆流入”も起きています。
地上波のリアルタイム視聴と、配信での二次波及がセットになってバズる、今っぽい盛り上がり方と言えそうです。(https://x.com/antaga_tbs) TVer
第8話はどう転ぶ? 復縁派vs別ルート派の行方予想
第7話が”家族編のピーク”だったとすれば、第8話は”恋愛編の大きな分岐点”になりそうです。
予告映像や公式サイトのあらすじを見るかぎり、鮎美さんと勝男さんの距離が再び近づくのか、それとも新たな恋のルートに進むのか、視聴者の予想が真っ二つに割れています。
復縁派の主な根拠は、
- 第7話で勝男さんが”言葉で守る男”にアップデートされたこと
- 遊園地での自然体な空気感
- 両家顔合わせを一緒に乗り越えた”戦友感”
この3つです。
「ここまで一緒に地獄を見たんだから、もう一度やり直してほしい」「あのテーブルを経験した元カップルは、簡単には別れられない」という声がとても多いです。
一方で、別々の幸せルート派は、
- 鮎美さんが”自分の人生を自分で選びたい”というフェーズに来ていること
- 椿さんやほかの登場人物との関係性も、恋愛以外の居場所として機能し始めていること
- 過去のモラハラ的な出来事を簡単に水に流してほしくない、という感情
こうしたポイントから、「もう復縁しなくてもいい」「お互いに成長した状態で、別々の相手と幸せになっても素敵」という立場を取っています。
個人的には、第7話は”復縁の前提条件がようやく整った回”だと感じました。
- 勝男さんは、相手を自分の理想に当てはめるのではなく、そのままの鮎美さんを尊重する段階に来た
- 鮎美さんは、「誰かの期待に応えるため」ではなく、「自分がどう生きたいか」を少しずつ言葉にできるようになってきた
この2つが揃って初めて、”やり直す””やり直さない”をフラットに選べるスタートラインに立てる気がします。
第8話以降、その選択がどんな形で描かれるのか、楽しみ半分・怖さ半分で見守りたいところですね。(https://tver.jp/series/srp2094kb1)
まとめ|”めんどくさい家族”を愛しく描いた第7話
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話は、単に「両家顔合わせがバズった回」ではなく、”家族のめんどくささ”と”人の優しさ”を同じテーブルの上に並べて見せてくれたエピソードでした。
別れた元カップルなのに、親には別れたことを言い出せない2人。
「期待してない」という冷たいひと言と、「どうしようもなくないです!」という温かいひと言。
笑いが止まらない恋リアパートと、胃がキリキリする食事会。
その全部が混ざり合って、「生きているとこういう時間、あるよね」と思わせてくるからこそ、多くの視聴者が”今期最高傑作回”と呼びたくなったのではないでしょうか。
この記事を読みながら第7話を振り返って、「自分の家族ってどうだろう」「もしあの場にいたら、誰の隣に座りたいかな」と、一度イメージしてみるのも面白いと思います。
もう一度見返したくなったら、見逃し配信で細かい表情やセリフを改めてチェックしてみてください。
きっと最初に見たときとは違うところで、また胸がきゅっとするはずです。(https://emogram.sankei.com/53358)
出典まとめ
- 火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』番組公式サイト(キャスト・スタッフ・あらすじ)https://www.tbs.co.jp/antaga_tbs/
- 第7話「アナログ家族よ、ぶつかれ!」放送情報(TBSテレビ)https://www.tbs.co.jp/tv/20251118_91CB.html
- 『じゃあ、あんたが作ってみろよ』原作情報(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/じゃあ、あんたが作ってみろよ
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の見逃し配信はU-NEXTで見れる!









