2019年10月22日は、”この年だけ”の祝日になります。
その日には、新天皇陛下の「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が行われるのです。
この儀式を行うことを祝うための祝日となります。
わざわざ暦を変えてまで祝う儀式とはなんなのか?
何のためにどんなことを行う儀式なのか?
と、思ってしまっている人のために、今回は即位礼正殿の儀について、わかりやすく簡単にお伝えします。
即位礼正殿の儀は何のための儀式?
即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)は、即位の礼の中心となる、即位した天皇が日本国の内外に即位を宣明する儀式なのです。
中心になっている即位の礼というのは、天皇陛下が皇位を継承したということを国内外の人たちに示す儀式のことです。
諸外国における戴冠式や即位式にあたるものになります。
どんな人が参加するの?
天皇が自らの即位を国の内外に宣明する儀式で、国内外から賓客が招かれ、特に国外においては国家元首あるいは首脳が参列します。
国内からは、万葉集研究の第一人者で元号「令和」の考案者とみられる中西進さん、プロ野球ソフトバンクホークス球団会長の王貞治さん、将棋棋士の羽生善治九段などの名前が挙げられています。
海外は174カ国の首脳らが参加し、英国のチャールズ皇太子をはじめ皇室とゆかりがある各国の王室、米国のチャオ運輸長官、中国の王岐山国家副主席、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相らが参列する予定です。
国連、欧州連合(EU)、パレスチナからも参加します。
国内から1600人、国外から400人の合計2000人の人が招かれています。
なお、一般の人は参加できません。
NHKで生中継が行われるので、そちらで即位の礼などを見ることができます。
どこで行われるの?
即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)は皇居宮殿・正殿松の間で執り行われます。
わざわざ言うまでもないことですが、 東京駅の目の前にある皇居のなかで行われます。
当日は一般人の参加は認められていないので、当日皇居へ行っても見ることはできません。
昭和天皇の時代までは京都の京都御所内の紫宸殿で行われていました。
儀式の名前も「即位礼紫宸殿の儀(そくいれいししんでんのぎ)」という名前でした。
どんなことをして、どんなものを使う?
即位礼正殿の儀を行う時に、天皇陛下と皇后陛下が昇る高御座と御帳台は、通常は京都御所紫宸殿にありますが、即位礼を行うために解体して運搬され、松の間に設営されます。
画像引用元:ANN
即位礼正殿の儀を祝して、陸上自衛隊による礼砲が行われます。
下の画像はその予行演習の様子です。
画像引用元:ANN
これ以外にも、即位礼正殿の儀のために皇居を装飾したり、天皇陛下や男性の皇族方が「束帯」、皇后雅子さまや女性の皇族方は「十二単(ひとえ)」を身に着けるなど、この日だけのために様々なものを用意するのです。
本来は即位の礼の後、祝賀御列の儀(パレード)の予定だった
即位礼正殿の儀が執り行われた後に、祝賀御列の儀と呼ばれるパレードが行われる予定でした。
このパレードは、天皇陛下が皇位を正式に継承したということをお披露目するという目的で、本来であれば、祝賀御列の儀を終えた後に皇居から赤坂御所へ向かうところをこの日のために用意されたオープンカーに乗ってパレードをされる予定でした。
画像引用元:時事ドットコム
しかし、今年日本列島に大きな爪痕を残した台風15号や19号の影響で被災している人が多く、復旧していないところも多いということで、そちらを配慮して、祝賀御列の儀のパレードのみ、11月10日に延期となりました。
まとめ
天皇陛下が行う儀式というのは、国民が直接見ることができないものなので、どうしても関係ないと思ってしまいがちなものと感じてしまっている人も多いと思います。
天皇制というものの是非が微妙ですが、即位礼正殿の儀は英国で言うところのエリザベス女王などの儀式と同じようなものです。
わざわざ祝日にするくらいの儀式なので、めったに無いことですし、なかなか見れるものではない事は間違いありません。
即位礼正殿の儀の当日は少しだけでもテレビ中継を見るなどしてみても良いかもしれませんよ。
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