NHKの朝ドラ『おむすび』が放送開始され、話題となっています。
しかし、その一方で「つまらない」「駄作では?」という声も少なくありません。
今回は、視聴者からの評判やその理由、これからの期待値などについてまとめました。
朝ドラ『おむすび』はどんなドラマ?
『おむすび』は、2024年後期のNHK朝の連続テレビ小説で、主演は橋本環奈さんです。
物語は平成時代を背景に、福岡県糸島を舞台に繰り広げられます。
主人公の米田結(よねだ ゆい)は、平成ギャルとして明るくたくましく生きる女性で、栄養士を目指しながら様々な人との縁を結んでいく「平成青春グラフィティ」として描かれています。
朝ドラ『おむすび』がつまらない?ネットの評判
ドラマが始まるとすぐに、一部の視聴者から「つまらない」「期待外れ」との声が上がりました。
実際のネットの反応を見ていきましょう。
つまらないと言われる理由① 時代設定が共感を呼ばない
『おむすび』は平成のギャル文化を取り上げているため、50代以上の視聴者には共感しづらいという声が多く見られます。
多くの朝ドラファンは昭和やそれ以前の時代背景に慣れており、「平成ギャル」が主役となる設定に違和感を抱く人が少なくないようです。
特に、朝ドラのメイン視聴層である60代以上の世代には馴染みが薄く、物語の設定に感情移入がしにくいという意見があります。
ギャルをリアルタイムの世代は、上の世代でも40~50代くらいなので、それ以上の世代はギャル文化の全盛期の頃から抵抗を持っている人も少なくないのでしょう。
つまらないと言われる理由② 橋本環奈のギャル演技に違和感
主人公の結を演じる橋本環奈さんは、福岡出身で地元愛を込めて演じているものの、一部の視聴者からは「ギャル演技が現実味に欠ける」といった批判があります。
特に、平成初期のギャル文化を忠実に再現していない点が、当時のギャル世代からは不満の声が上がっています。
「こんなに大人しいギャルはいなかった」との声もあり、福岡という舞台設定ともギャル文化が噛み合っていないと感じる人もいるようです。
ギャルと言えば、中心地は渋谷でギャル系のタレントさんは、うるさいというイメージの人が多かったので、そのイメージとかけ離れてしまっているという人もいるのでしょう。
ただ、ドラマの設定は2004年でギャルの人気が低下しだす時期で、結の姉の時代から衰退しているという設定は史実としてはなかなか正確なのではないかという見方もできてしまいます。
つまらないと言われる理由③ キャラクター設定と展開の単調さ
『おむすび』のストーリー展開が単調であり、キャラクターの個性も際立っていないとの指摘があります。
特に、主人公のキャラクターが「ギャルとしての個性が弱い」「特に目立った成長が見られない」と感じられ、視聴者に強い印象を与えていないという声が多いです。
前作『虎に翼』が視聴者から高い評価を得ていたこともあり、その後を引き継ぐには物足りないと感じる人が多いようです。
始まったばかりで、特に最初の1週目はドラマの設定紹介のような部分でもあるので、この評価は時期尚早なのかもしれません。
つまらないと言われる理由④ 『虎に翼』とのギャップが大きい
『おむすび』の前に放送されていた『虎に翼』の評判がとても良く、ストーリーも昭和の時代の女性初の裁判官の話ということで、内容がとてもシリアスでした。
骨太だとも言えるような『虎に翼』のストーリーからすると、『おむすび』はちょっとほっこりしたようなストーリーで緊張感がないような感じがしてしまう人が多いのでしょう。
前の週までは刑罰や命などとても重いテーマだったのが、平成のギャルで『おむすび』というタイトルだと拍子抜けのような感じがしてしまうのは仕方ないことかもしれません。
しかし、これもまだまだ序盤ということもあり、『おむすび』にも阪神大震災が関わるようなストーリーにもなっているので、これからどのような展開になるのかが見所と言えるでしょう。
朝ドラ『おむすび』は駄作なのか?
朝ドラ『おむすび』が「駄作」とまで言われる理由には、いくつかの要素があります。
しかし、全ての視聴者がそう感じているわけではありません。
賛否両論がある中で、肯定的な意見も存在します。
一部の視聴者からは「駄作では?」との声が上がっている理由は、まず設定と演技が視聴者の期待に沿っていないことが挙げられます。
特に、平成のギャル文化や栄養士を目指す主人公の物語が「現実味に欠ける」「感情移入ができない」という指摘が多いです。
しかし、平成のギャルが栄養士を目指すというのは、おかしな話ではなく非現実的な話というわけでもないので、「ギャル」に抵抗を感じる人の偏見もあるのかもしれません。
また、橋本環奈さんの起用に対しても、彼女がこれまでの「朝ドラヒロイン」像に合っていないという意見が見られます。
これも、橋本環奈さんに対してのアンチ的な部分もあるかもしれません。
しかし、橋本環奈さんは前年の紅白歌合戦の司会を務めて、福岡出身で方言もバッチリです。
『おむすび』の設定や朝ドラに選ばれる背景を考えると、橋本環奈さんにはかなり適任といえる人選という見方もできます。
朝ドラ『おむすび』は面白いなど好意的な意見も
NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』には、賛否両論があるものの、好意的な意見も多く存在しています。
特に「面白い」と評価されているポイントがいくつかあります。
1. 主人公・橋本環奈の演技と魅力
主演の橋本環奈さんのギャル役は「可愛らしい」と評判です。
福岡出身で地元愛の強い彼女が、糸島を舞台にして栄養士を目指す役を自然体で演じており、視聴者からは「違和感なく物語に集中できる」との声が聞かれます。
また、彼女の明るく元気な性格が、朝ドラのヒロインにぴったりと評価されており、特に若い視聴者から好感を持たれている点が目立っています。
朝ドラでよく問題と取り上げられがちな方言という面では、福岡出身ということもあり、とても違和感なく見ることができるのもいいですよね。
2. 個性的なキャラクターと家族愛
松平健さんが演じる祖父・米田永吉や、麻生久美子さんが演じる母親など、脇を固める俳優たちも魅力的です。
特に、松平健さんのコミカルな演技や、家族が織りなす温かいシーンが「心温まる」と好評です。
永吉が「この世にクズなんてものはなか!」と叫ぶシーンは視聴者に深く刺さり、「見た目で人を判断してはいけない」という強いメッセージを伝えています。
他にも脇を固める俳優陣は、それぞれに個性が強く期待値が高い人ばかりです。
3. ギャル文化とユーモラスなシーン
『おむすび』は平成のギャル文化を描いており、ヒロインが「博多ギャル連合(ハギャレン)」に参加するエピソードや、ギャルたちのネーミングセンスが話題になっています。
視聴者からは「ギャルたちの独特な感覚が楽しい」「あだ名が妖精みたいで可愛い」といった反応が寄せられ、ドラマにユーモアと新鮮さを感じている人も多いです。
結が「おむすび」と呼ばれていることから、「むすびん」というあだ名を付けているところが印象的だった人も多いでしょう。
4. 感動的なテーマとストーリー展開
物語の中心には「食」があり、主人公が栄養士を目指す過程で人々との絆が深まっていくというテーマは感動を呼んでいます。
朝ドラらしいヒューマンストーリーとして、視聴者は「見続けたい」と感じている人が多く、「感動的なシーンがこれから増えるのではないか」と期待されています。
まだまだこれからと感じている人もいるということですね。
それでも朝ドラ『おむすび』は期待値が高い理由
NHKの朝ドラ『おむすび』は、放送が始まったばかりながら、視聴者の間では「期待外れ」などの声も聞かれますが、それでもなおこの作品が大きな期待を集めている理由がいくつかあります。
1. 新しい視点と時代背景
『おむすび』の舞台は平成時代。
過去3作の朝ドラが昭和をテーマにしていたのに対し、『おむすび』は新たな挑戦として平成ギャル文化を描いています。
この時代背景は、多くの朝ドラファンにとっては新鮮です。
制作陣は、「平成は失われた30年と言われがちですが、実際には多くの人々が楽しい思い出を持っている」と語り、その肯定的なメッセージをドラマで表現しようとしています。
これにより、平成時代を生きた世代にとって共感を呼ぶドラマとなることが期待されています。
2. 橋本環奈の起用と新たなヒロイン像
主演の橋本環奈さんは、福岡出身で地元愛が強く、糸島が舞台となるこの作品に深い親和性を持っています。
彼女の明るい性格とバラエティ豊かな演技力が、朝ドラのヒロインに新風を吹き込んでいます。
特に、ギャル文化を背景にした高校生役が自然で、視聴者からも好感を持たれている点は、これまでの朝ドラのヒロイン像とは異なり、新鮮さが評価されています。
3. 魅力的なキャスティング
橋本環奈さんだけでなく、祖父役に松平健さん、母親役に麻生久美子さんなど、実力派俳優たちが脇を固めています。
松平さんのユニークなキャラクターや、麻生さんの元ヤンキー設定の母親役など、個性豊かな登場人物が物語を盛り上げており、視聴者に親しみやすい作品となっています。
このように、キャスティングの妙が視聴者を引き込み、物語の魅力をさらに高めているのです。
4. 食と人とのつながりをテーマに
『おむすび』は、主人公の結が栄養士を目指し、人との縁や時代を「食」で結ぶというテーマを持っています。
このテーマは、現代社会でますます重要視されている「食」の役割を描き、視聴者にとって感情移入しやすいものとなっています。
栄養士という仕事がドラマの中心に据えられることで、食を通じた人間関係の再発見が期待されます。
5. 根本ノンジのシンプルで力強い脚本
脚本を担当する根本ノンジさんは、これまでもヒット作を生み出してきた作家です。
根本ノンジさんといえば、『正直不動産』や『ハコヅメ』、『パリピ孔明』など斬新で面白いドラマを多く手掛けています。
彼のスタイルは、シンプルでありながらも感動を与える作品づくりにあります。
『おむすび』では、複雑な構成ではなく、ストレートなメッセージを伝えることで、毎日楽しめるドラマを目指しているそうです。
視聴者にわかりやすく、朝ドラらしい親しみやすさを維持しつつ、深みを持たせる点が期待されています。
まとめ
朝ドラ『おむすび』は、その独特な時代背景やキャラクター設定により、賛否両論が分かれています。
特に、平成時代のギャル文化というテーマが、年齢層によって大きく受け止め方が異なることが明らかです。
橋本環奈さんの演技に対する期待と批判が交錯する中で、今後の展開が視聴者をどのように引き込んでいくのかが鍵となりそうですね。
「つまらない」という評判そのものは、放送開始前からのイメージが選考しているような部分もあるので、これからストーリーが進んでいくことでイメージも変わってくるのかもしれません。
現時点では評価が割れていますが、まだ始まったばかりのドラマですので、今後の展開に注目したいところです。
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