「台風7号“フランシスコ”って、今どこにいるの?」「自分の地域に影響あるの?」――そんな不安や疑問の声が各地で聞かれます。
現在、フランシスコはマリアナ諸島近海から北西へと進みながら、徐々に勢力を強めている状況です。
米軍(JTWC)やヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、気象庁などが発表する最新の予測では、進路や上陸のタイミングにわずかなズレがあり、各機関で見解が分かれています。
この記事では、各予測機関の進路シミュレーションを比較しながら、フランシスコの現在地や今後の動き、日本への影響の有無について、最新情報をもとに丁寧に整理しています。
備えの参考にしてください。
【最新】2025年台風7号フランシスコの現在地 米軍(JTWC)・ヨーロッパ(ECMWF)気象庁の最新進路予想を比較!
現在の台風7号(フランシスコ)は、JTWCが2025年7月25日12:00 UTC(日本時間21:00頃)に発表した最終警報によりますと、熱帯低気圧(Remnant Low)へと変化しており、もはや台風本体としての勢力は残っていないとされています。
中心付近の最大風速は約35km/h(約25ノット)、中心気圧は約993hPa。
今後はフィリピン海域の広範な低圧帯に吸収される見通しです。
ただし、沖縄や先島諸島付近では、過去数日の雨雲の雨量が残っており、波浪や突風の影響が一部で継続する可能性があります。
今後雨雲や風の吹き返しに伴う局地的な荒天が懸念されるため、海上の方や沿岸住民の方は引き続き警報情報を確認してください。
改めて現在の日付を正しく認識しつつ、最新の解析を踏まえた進路と影響について追加情報の必要がありましたら、すぐに対応いたします。
【最新】2025年台風7号フランシスコの現在地・気象庁

本日2025年7月26日9時50分時点で、気象庁からの最新の「台風7号(フランシスコ)」情報は発表されておらず、実際には25日午後には「熱帯低気圧」に変化しており、台風としての速報は終了しています。
これが、日本気象協会・tenki.jpの情報にも明記されています:
◆「台風第7号は、熱帯低気圧に変わりました。台風第7号に関する情報は、今回をもちまして終了します」
つまり、気象庁から今日は新たな台風に関する実況発表はなく、公式情報としては「熱帯低気圧化」の段階で一区切りとなっています。
ただし、これまでの台風本体が残した 雨雲や強風域が一部地域に影響を及ぼすケース はあり、沖縄・先島諸島や奄美地方では、引き続き高波・突風・豪雨への注意が必要です。
気象庁や各地の警報情報などをこまめにご確認ください
海面温度もチェック
海面温度も見てみましょう。

台風の発達に深く関わるのが海面水温ですが、気象庁の海面水温実況図によると、小笠原周辺の海域では平年より1〜2℃ほど高い状態が続いています。
熱帯低気圧が現在進行中のエリアは、29〜30℃前後の暖かい海域であり、台風の発生・発達に適した環境が整っているといえます。
気象庁が発表するデータに加え、海洋研究機関などでも高水温域の広がりが確認されており、進路上にある南西諸島や九州南部の周辺海域にも同様の高温傾向が見られます。
こうした背景から、気象庁は「台風となった場合、発達のスピードが早まる可能性もある」として、注意喚起を強めています。
ウェザーニュース

台風7号は熱帯低気圧に
台風7号(フランシスコ)は、7月25日(金)15時に熱帯低気圧に変わりました。※「フランシスコ(Francisco)」は米国が提案した名称で「男性の名前」を意味する単語です。
【最新】2025年台風7号フランシスコの現在地・米軍(JTWC) 日本時間7月25日 6:00発表


気象庁が7月25日午前9時に発表した最新実況では、台風7号「フランシスコ(Francisco)」は与那国島の北北東約250 km(北緯26°40′/東経123°40′)を時速約30 kmで西へ進んでいるとされています(中心気圧994 hPa、最大風速18 m/s、最大瞬間風速25 m/s)。
強風域は中心から北東約560 km、南西約280 kmに広がっており、周辺海域への影響は広範に及びます。
JTWC(米軍合同台風警報センター)の7月25日朝の解析でも、同様の位置(嘉手納基地の西南西約554 km)と勢力(最大持続風速40ノット、瞬間最大風速50ノット=約25 m/s)を示しており、西北西への進行が続いていると評価されています。
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)のモデルでも、南西諸島と沖縄本島の間を通過して東シナ海へ進むコースが主流ですが、中には北寄りに進み九州や西日本の太平洋側に接近する可能性もあるシナリオが示されており、不確実性は残されています。
3機関とも共通している見通しは、「25日夜~26日にかけて沖縄地方や先島諸島に最接近する可能性」です。
ただし、予報円の幅や進路の微妙な変化によって、本州南岸の前線が刺激されて九州や四国の一部地域でも局地的な豪雨や波浪の影響が生じる可能性がある点は、検索ユーザーから多く寄せられる「本州への影響は?」という疑問に対して強調しておきたい部分です。
沖縄・奄美地域では、うねりを伴った5m前後の高波、大雨量(24時間で奄美南部は最大120mm以上の予想)、竜巻や突風の可能性も明記されており、海岸沿いや低地での土砂災害や浸水リスクに注意が必要です。
補足として、7月25日時点では台風7号・8号・9号の「トリプル台風」状態となっており、7月発生数はすでに平年(約3.7個)を上回る非常に多い状況です。
このため、湿った空気の流れが持続しており、降雨や海況のリスクが長期に続く可能性も見ておくべきです。
【最新】2025年台風7号フランシスコの現在地・ECMWF 日本時間 7月24日 21:00発表
7月24日21時の天気図

7月25日21時の予想

7月26日21時の予想

7月27日21時の予想

7月27日21時の予想

7月28日21時の予想

ECMWFの予想をWindyで動きを見よう!
Windyとは、ECMWF(中期予想センター)の予想を動画にしているサイトです。
ECMWFが1日刻みの予想を発表になりますが、Windyだと1時間刻みの動きを見ることができるので、より動きがわかりやすいのです!
Windyの場合、1時間刻みの動画で見れるので、より動きがわかりやすいです。
【フランシスコ】の名前の意味や命名国は?
台風名「フランシスコ(Francisco)」は、台風委員会によりあらかじめ決められたリストの中のひとつで、命名国はアメリカです。
この名前はスペイン語圏で一般的な男性名に由来しており、「自由な人」や「フランス人の」という意味を持つラテン系の名前です。
特定の意味や象徴性を込めて選ばれたわけではなく、アメリカが提出した名称の一つとして採用されています。
実際、台風の名前は自然災害への注意喚起をわかりやすくするために、発生順に付けられていくもので、男女や民族名・花・動物など、さまざまなカテゴリからバランスよく構成されています。
台風名は、アジア各国など14の国や地域が加盟する台風委員会(WMO/ESCAP台風委員会)によって策定されたリストから使用されます。
各国は10個ずつの名前を提出しており、台風が発生するたびに順番で名前が付けられていく仕組みです。
「フランシスコ」はその中のひとつで、過去にも2013年、2019年に使用された実績があります。
特に2013年の台風26号(フランシスコ)は、日本列島の南を北上しながら強い勢力を保ったことで記憶に残っている方もいるかもしれません。
このように、フランシスコという名称には地域的・文化的な背景がありつつも、災害名としての「識別性」と「国際性」が重視された命名といえます。
日本では馴染みの薄い名前かもしれませんが、国際的な観点から見れば、発音や記憶のしやすさも配慮されていると考えられます。
また、一部の名前は過去に甚大な被害をもたらした場合、リストから永久に除外(引退)されることがありますが、「フランシスコ」は現時点でそうした対象にはなっていません。
今後も、台風が発生するたびにこのリストの名前が順番に使われていき、一定期間後にまた「フランシスコ」が巡ってくる可能性があります。
ただし、次回使用される際には、それがどのような経路をたどり、どの地域に影響を与えるかは毎回異なるため、名前だけで台風の性質を判断することはできません。
命名の仕組みや由来を知っておくことは、台風情報をより深く理解する助けになりますし、今後の気象報道への関心にもつながります。
なお、類似の名前や意味を持つ他国の台風名もいくつか存在するため、比較や文化的な背景に関する情報は今後の追記で補完可能です。
台風の番号や名前も付け方をわかりやすく説明しよう!思ったよりも簡単だよ
米軍・合同台風警報センター(JTWC)とは
合同台風警報センターとは英語表記ではJoint Typhoon Warning Center(JTWC)といい、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地に共同で設置した、アメリカ国防総省の機関なのです。
北西太平洋・南太平洋とインド洋で発生する熱帯低気圧を偵察するとともに予報や警報を発し、国防総省および他の合衆国政府の諸機関を支援する任務を負います。
また、熱帯低気圧および津波に関して、アメリカ艦隊総軍司令官の指示により、主に海軍の沿岸施設および軍艦と軍用機を含む艦隊の諸資産を対象とする意思決定を支援する機関なのです。
なぜ米軍がここまでするのかというと、日本には米軍基地があり、アジアにも多くの米軍の部隊が派遣されているので、日本などの東アジアの天気も観測する必要があるということで設置された機関なのです。
当たる確率が90%の天気予報と人気を集めており、SNSやアプリ、テレビなどの様々な媒体でコンテンツがあります。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)とは
ヨーロッパ中期予報センターは英語表記ではEuropean Centre for Medium-Range Weather Forecastsと言って1975年に設立された国際組織で所在地はイギリスのレディングにあります。
- 中期気象予報のための数値解析手法を開発すること
- 中期気象予報を作成し、加盟国に配信すること
- これらの予報を向上させるための科学的・技術的研究を行うこと
- 適切な気象データを収集し保管すること
という目的で作られた機関で、
ヨーロッパ地域の
アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク
以上の18カ国が加盟しています。
加盟国以外にも、
アイスランド、エストニア、クロアチア、スロベニア、セルビア、チェコ、ハンガリー、モロッコ、リトアニア、ルーマニア
以上の10カ国がECMWFと協力関係を樹立しているのです。
まとめ
台風7号「フランシスコ」は、発生当初から勢力を強めながら北西へ進んでおり、現時点では沖縄地方への接近が予想されています。
気象庁・JTWC(米軍合同台風警報センター)・ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の各予測でも進路に若干の違いがあるため、今後の動きには引き続き注意が必要です。
特に週末から週明けにかけては、沖縄や九州南部を中心に風雨の影響が出る可能性もあるため、早めの備えを意識しておくと安心です。
最新の予報に触れるたび、「結局どうなるの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、複数機関の見解を比較することで見えてくる情報も多くあります。
なお、今回の台風名「フランシスコ」はアメリカが提案したもので、スペイン語圏で広く使われる男性名が由来です。
こうした背景を知ることで、少し親しみが湧いたという方もいるのではないでしょうか。
台風は日を追うごとに進路も勢力も変わることが多いため、今後も公式発表や最新の進路図を確認しながら、落ち着いて備えることが大切です。
気象情報をこまめにチェックし、安全確保を最優先にお過ごしください。


