いよいよ2026年1月2日・3日の本番が目前に迫ってきました。
箱根駅伝は、ランナーの激走はもちろんですが、その裏でタクトを振るう「監督」たちの心理戦や育成哲学を知ると、より一層深く楽しむことができます。
本記事では、第102回箱根駅伝に出場する各校の指揮官にフォーカスし、今年の戦略や注目のコメント、さらにはSNSでのファンの反応まで、プロの視点でまとめました。
箱根駅伝2026の出場校と監督一覧(全21チーム)
まずは今大会を戦う全チームの指揮官と、それぞれのチームカラーを一覧で整理しました。お手元のプログラムやテレビ中継と照らし合わせてチェックしてみてください。
シード校(前回大会上位10校)
| 大学名 | 監督名(敬称略) | チームの特徴・近況 |
| 青山学院大学 | 原 晋 | 「輝け大作戦」で3連覇へ。圧倒的な層の厚さが武器。 |
| 駒澤大学 | 藤田 敦史 | 往路重視の攻める采配。エース佐藤圭汰さんの起用が鍵。 |
| 國學院大學 | 前田 康弘 | 「歴史を変える」走りで初優勝を狙う。ロードに強い選手が揃う。 |
| 早稲田大学 | 花田 勝彦 | 伝統の育成力に加え、近年はスピードランナーが台頭。 |
| 中央大学 | 藤原 正和 | 99回目の出場。全日本2位の勢いそのままに優勝争いへ。 |
| 城西大学 | 櫛部 静二 | 山の特殊区間に強みを持ち、上位フィニッシュを狙う。 |
| 創価大学 | 榎木 和貴 | 「たたき上げ」の育成で知られ、往路から主導権を握る構え。 |
| 東京国際大学 | 中村 勇太(代行) | 留学生エースを擁し、上位校を脅かす破壊力を持つ。 |
| 東洋大学 | 酒井 俊幸 | 「その1秒をけずりだせ」の精神。着実な駅伝で5位以内を目標に。 |
| 帝京大学 | 中野 孝行 | 選手の主体性を重視。「世界に通用する」土台づくりが特徴。 |
予選会通過校(2025年10月予選会突破10校)
| 大学名 | 監督名(敬称略) | チームの特徴・近況 |
| 立教大学 | 髙林 祐介 | 予選会トップ通過の勢い。今大会最大の「台風の目」。 |
| 中央学院大学 | 川崎 勇二 | 予選会2位。勝負どころを熟知したベテラン監督の采配に注目。 |
| 日本体育大学 | 玉城 良二 | 70年以上の連続出場を誇る名門。伝統の底力が強み。 |
| 順天堂大学 | 長門 俊介 | 育成の順大。ポテンシャルの高い選手たちが本番で覚醒するか。 |
| 大東文化大学 | 真名子 圭 | スピード練習の強化で、名門復活を印象付ける走り。 |
| 法政大学 | 坪田 智夫 | 「粘りの法政」。復路に強い選手を配置しシード権を狙う。 |
| 神奈川大学 | 中野 幹生 | 予選会を安定して突破。ロードでの強さを本番で発揮。 |
| 山梨学院大学 | 大﨑 悟史 | 10年ぶりのシード権獲得を目指す。大OBの指揮に期待。 |
| 東海大学 | 両角 速 | 爆発力のあるスピードランナーを擁し、上位進出を伺う。 |
| 専修大学 | 伊藤 国光 | 伝統の「専修」を背負い、予選会から這い上がった結束力。 |
選抜チーム
- 関東学生連合:監督は予選会で落選した大学の中から選ばれた(※通常、予選会次点校の監督が務めます。今回は東京農業大学の小指徹さんが指揮を執ります)。
監督一覧から見る「世代交代」と「伝統」のバランス
今回のリストを眺めると、ある傾向が見えてきます。
若手監督の躍進
立教大の髙林 祐介さんや駒澤大の藤田 敦史さんなど、比較的最近まで現役で活躍していた「箱根を知る世代」が指揮官として台頭しています。
彼らはSNSでの発信や最新のトレーニング理論を積極的に取り入れるなど、駅伝界に新しい風を吹き込んでいます。
変わらぬベテランの安定感
一方で、青学の原 晋さんや帝京大の中野 孝行さん、中央学院大の川崎 勇二さんといった、長年チームを支えてきたベテラン勢の采配も健在です。予選会を突破させる力、そして本番の2日間でコンディションをピークに持っていく調整能力は、やはり一日の長があります。
このように、全21チームそれぞれの監督が歩んできた背景や、掲げる哲学を比較しながらレースを追うと、「なぜこの場面でこの選手を起用したのか」という意図がより明確に見えてくるはずです。
なぜ今「箱根駅伝の監督」がここまで話題になっているのか
大会が近づく12月、メディアやSNSでは選手以上に「監督」の動静が注目されます。
その背景には、今の箱根駅伝ならではの構造があります。
12月に集中する「監督特集」
2025年12月も、読売新聞の「監督トークバトル」や、Sportiva、Numberといった主要メディアで監督インタビューが相次いで公開されました。
箱根駅伝において、監督は単なる指導者ではなく、**「チームの顔」であり「最高経営責任者(CEO)」**のような存在として捉えられているからです。
SNSで加速する「采配への期待」
X(旧Twitter)などのSNSでは、監督の発言一つから「誰が何区を走るのか」という区間配置予想が熱心に議論されています。
「あの監督の言葉の裏には、あの選手を隠しているのではないか」といった心理戦を読み解くのが、今のファンの楽しみ方になっています。
優勝争いの軸になりそうな監督たち
今大会の優勝争いを牽引すると見られる強豪校の指揮官たちは、どのような戦略を描いているのでしょうか。
原 晋監督(青山学院大学)
恒例となった「作戦名」シリーズ。
通算13回目となる今年は「輝け大作戦」です。
「ひとり一人が1番星になって輝いて、大手町に帰ってきてほしい」(出典:SSF公式 / 2025-12-08頃)
3連覇に向けた自信を感じさせつつも、「来年優勝する確率はゼロ%だ」といった一見ネガティブな発言で選手の危機感を煽るなど、メンタルマネジメントの巧みさは相変わらず健在です。
藤田 敦史さん(駒澤大学)
名将・大八木弘明総監督からチームを引き継ぎ、2年目。
藤田さんの戦略は「相手が嫌がる配置」を貫くことです。
「やっぱり往路の主要区間を担ってもらわないと。今回が一番のチャンス」(出典:読売新聞オンライン / 2025-12-12)
エースの佐藤圭汰さんを往路の重要区間に投入する方針を示唆しており、他校にプレッシャーをかける攻めの姿勢が明確です。
藤原 正和監督(中央大学)
99回目の出場という節目を迎える中大。
藤原さんは、全日本大学駅伝2位という実績を背景に、「総合優勝には3年生の活躍がマスト」と断言しています。
スピード軍団へと変貌を遂げた中大が、復路終盤まで青学・駒澤と競り合えるかが勝負の分かれ目になりそうです。
中堅〜台風の目の監督に注目
優勝争い以外でも、独自の指導力でチームを押し上げる監督たちから目が離せません。
- 髙林 祐介監督(立教大学)2024年の就任以来、予選会トップ通過や全日本での初シード獲得など、急速にチームを強化。実業団での経験を活かした指導がどう実を結ぶか注目です。
- 中野 孝行監督(帝京大学)「誰が来ようがウチのレースをする」という言葉通り、生活面からの土台づくりを重視。選手の主体性を引き出す指導は、安定感のある走りに繋がっています。(出典:Sportiva / 2025-12-08頃)
- 酒井 俊幸監督(東洋大学)目標を「5位以内」と現実的に設定。SNS上では「穴馬として怖い存在」との声も多く、酒井さんの緻密な戦略が上位校を脅かす可能性があります。
監督交代・体制変更は何を変える?
今大会直前に大きな話題となったのが、明治大学の体制変更です。
2025年12月27日、山本 豪駅伝監督の指導体制終了が公式に発表されました(月陸オンラインより)。
当面は、陸上競技部監督の園原 健弘さんが駅伝監督を兼務する形となります。
監督の交代は、チームの練習メニューや選手選考の基準、さらにはチームの士気に直結します。
伝統校・明治がこの転換期をどう乗り越え、本番でどのような走りを見せるのか。
指揮官の役割がいかに大きいかを物語る事例と言えます。
SNSの本音まとめ
ファンは監督たちをどう見ているのでしょうか。
X(旧Twitter)上で交わされているリアルな声を紹介します。
- 期待の声「青学、駒澤を倒せるのは中大・藤原監督の戦略しかない!」「創価大の榎木監督が掲げる『たたき上げ』の集大成が見たい」といった、監督の哲学に共感する声が目立ちます。
- 議論の焦点一方で、厳しい意見も。「箱根特化の育成は、世界基準のランナー育成と矛盾しないか?」といった育成論に関する議論や、「中大の山の区間配置が不透明で不安」といった具体的な戦術への指摘も散見されます。
- 注目のハッシュタグ#箱根駅伝2026 や #原監督 #藤田監督 といったタグで、今も活発な議論が続いています。
【1月2日・3日】本番で”監督視点”で見ると面白いポイント
最後に、レース当日に監督の動きから注目すべきポイントを3つお伝えします。
- 当日変更の読み合い補欠選手と当日入れ替わる区間配置。監督が「どこで勝負を仕掛けてきたか」を想像しながら見ると、テレビ観戦の熱量が変わります。
- 運営管理車からの「声掛け」各区間の終盤、並走する車から監督が選手に掛ける言葉。時には優しく、時には厳しく。その一言で選手の走りが劇的に変わる瞬間は必見です。
- レース直後の「振り返り」大手町でゴールした後、監督たちが何を語るのか。勝因や敗因の分析には、次の大会に向けた戦略がすでに含まれています。
「今年の箱根駅伝は、監督たちの知恵比べなんだ」
そんな視点で、お正月の2日間を全力で楽しみましょう!
まとめ:指揮官たちの想いを知れば、箱根駅伝はもっと熱い!
第102回箱根駅伝は、単なるタイムの競い合いではなく、各大学を率いる監督たちの「育成哲学」と「采配」がぶつかり合う知略の祭典です。
- 青山学院大学・原 晋さんの「輝け大作戦」に見る、選手をスターにするプロデュース力
- 駒澤大学・藤田 敦史さんが継承し、進化させる「相手が嫌がる」攻めの配置
- 中央大学・藤原 正和さんが掲げる「3年生世代」の爆発による伝統復活
- 立教大学・髙林 祐介さんや明治大学・園原 健弘さんら、新体制が巻き起こす波乱
監督たちの言葉の裏にある戦略を知ることで、中継で映し出される一歩一歩がより深い物語として見えてくるはずです。
1月2日・3日、大手町にトップで帰ってくるのはどの監督のチームなのか。
運営管理車から飛ぶ「最後の一喝」まで、目が離せない2日間になりそうです!
参考文献・出典まとめ
今回の記事は、以下の信頼できる一次情報や報道に基づき構成しています。
- 青山学院大学・原晋監督「輝け大作戦」について スポーツ庁系コラム(SSF公式)2025-12-08
- 駒澤大学・藤田敦史監督インタビュー 読売新聞オンライン 2025-12-12
- 帝京大学・中野孝行監督「選手の主体性」特集 Sportiva 2025-12-08
- 明治大学・駅伝監督の体制変更について 月陸オンライン 2025-12-27
- 中央大学・藤原正和監督「3年生の活躍」について Yahoo!ニュース(読売新聞配信)
- 立教大学・髙林祐介監督の指導方針 読売新聞 2024-06-21 / SPORTS BULL





















