日本テレビ系の土曜ドラマ「良いこと悪いこと」第6話「傘」は、園子が一気に”世間の敵”にされる展開が本当にきつかったですよね。
週刊誌に連続殺人犯扱いされ、X上でも叩かれ、居場所を失っていく姿に、見ていて胸がギュッとした方も多いのではないでしょうか。
※ここから先は第6話の内容に触れる場面が多いため、ネタバレを含みます。
この記事では、園子の”孤立と再起”を軸にしながら、「4つ目の死体」がもたらしたターニングポイント、高木との信頼関係、第6話で一気に増えた伏線、そしてSNSで盛り上がった視聴者の声と次回予告の”ヤバさ”までを、感情・分析・余韻のバランスを意識して整理していきます。
モヤモヤした気持ちを言葉にしたい方も、考察を深めたい方も、一緒に第6話を振り返ってみましょう。
園子の”孤立と再起”が胸に刺さった第6話
第6話を見終わったあと、最初に残ったのは「園子、さすがに可哀想すぎる……」という気持ちだった方も多いのではないでしょうか。
連続殺人事件の取材を続けてきた記者としての姿が、一つの週刊誌記事で”犯人候補”にすり替えられてしまう流れは、フィクションと分かっていてもゾッとするリアルさがありました。
（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/）
そもそも事件は、小学校の同窓会でタイムカプセルを掘り起こしたところから始まっています。
そこに入っていたのは、6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバム。
そこから、同級生たちの不審死が次々と起こり、真相を追う高木と園子が奔走してきた、というのがこれまでの流れです。
視聴者はここまでの話数で「園子は被害者遺族に寄り添おうとしている記者」「高木と協力して事件を止めようとしている存在」として見てきたので、いきなり週刊誌に”犯人疑惑”として切り取られる展開には、強い違和感がありましたよね。
ただ、その違和感こそが、第6話のテーマの一つでもあります。
記事の内容は、タイムカプセル事件との関わりや、同級生との関係、これまでの取材行動を都合よくつなぎ合わせ、「怪しく見える部分」だけを強調して構成されているように見えました。
現実でも、断片的な事実を並べて”それらしいストーリー”に仕立て上げる報道を見てきたからこそ、「これは園子じゃなくても、いつ誰が巻き込まれてもおかしくない」と感じた視聴者も多かったはずです。
園子が追いつめられ、仕事も住む場所も失いかけたとき、手を差し伸べたのが小林委員長でした。
学級委員長としてクラスをまとめてきた過去の姿を知っている人が、”今の園子”を受け止めてくれる。
この組み合わせ自体が、もう泣けるんですよね。
小林の部屋で、園子が弱音と本音をこぼしながら、それでも前を向こうとする姿は、第6話の中でも特に心に残るパートだったのではないでしょうか。
視聴者からも「小林の言葉が優しさだけじゃなくて、ちゃんと現実も突きつけてくるのが刺さった」「甘やかすだけじゃない距離感がすごく良かった」という声がX上で目立っていました。
なかでも象徴的だったのが、”反論記事”を出すかどうか迷うくだりです。
記者としての矜持、被害者遺族への配慮、自分の身を守る必要――どれか一つだけを選ぶなら簡単ですが、その全部を抱えているのが園子という人物だと、あらためて示されたシーンでもありました。
あの短いやりとりの中に、「声を上げなければ一方的に叩かれ続けるし、声を上げれば”自己弁護だ”と叩かれる」という、現代の炎上構造がギュッと凝縮されていたように感じます。
それでも最終的に、園子は”立ち止まったままではいない”という選択をします。
完全に立ち直れたわけではないし、状況が好転したわけでもない。
それでも、自分の足で次の一歩を考えようとする姿勢が見えたからこそ、視聴者も「園子を最後まで信じたい」と思えたのではないでしょうか。
第6話は、園子が物語の中で一度どん底に落とされ、そのうえで”再起”へ向かうスタート地点に立った回として、強く印象付けられました。
急転直下の4件目──「4つ目の死体」が示した物語のターニングポイント
第6話のキーワードとして、やはり外せないのが「4つ目の死体」というフレーズです。
放送前から予告編で「4つ目の死体は誰？」と煽られ、公式Xでも不穏なカットが何度も流れていたので、冒頭からずっと落ち着かない気持ちで見ていた方も多かったのではないでしょうか。
（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/story/）
ここで重要なのは、「4件目の殺人」が、単に被害者の数を増やすための出来事ではない、という点です。
タイムカプセルをきっかけに始まった連続殺人は、それまで「22年前の同級生」「卒業アルバムの塗りつぶされた6人」という、比較的閉じた世界の話として描かれていました。
しかし、第4の犠牲者の描かれ方や、その直前までの”犯人の動き”を見ていると、「本当に計画通りに進んでいるのか？」「真犯人の意図にズレが生じているのでは？」という違和感がじわっとにじんできます。
X上でも、「4つ目の死体、あれは真犯人の想定外なんじゃない？」「複数犯説が一気に現実味を帯びてきた」「誰かが真犯人に便乗して動いている気がする」といった投稿が目立ちました。
もともと「博士＝森先生」説や「編集長・校長が絡んでいる複数犯説」はファンの間でささやかれていましたが、第6話のラスト周辺によって、その議論が一段深いレベルに進んだ印象です。
また、「4つ目の死体」という言い方自体も、どこか”モノ”のように扱っている感じがして、意図的な不気味さがありますよね。
被害者一人ひとりには人生があり、家族がいて、過去があるはずなのに、数字でカウントされていく。
その残酷さを、視聴者にあえて意識させるための表現にも感じられました。
こうした言葉選びも含めて、第6話はミステリーとしての緊張感だけでなく、「命の扱われ方」への違和感を投げかけてくる回だったと思います。
そして何より、この4件目によって、園子の立場も微妙に変化します。
週刊誌に”容疑者”扱いされたことで、周囲の見る目が変わり、警察内部でも「園子をどこまで信用するのか」という空気が生まれてしまう。
高木がその狭間で揺れることで、事件の構図だけでなく、人間関係の構図も大きく揺れたのが、この第6話というわけです。
視聴者の多くが、「ここから先は本当に誰も信用できない」「味方だと思っていた側が、実は違う顔を持っていそう」と感じたタイミングでもありました。
そう考えると、「4つ目の死体」は”犯人が増やした数字”ではなく、「物語を一段階シフトさせるためのスイッチ」として機能していたと言えそうです。
事件が単なる同窓会の延長線上ではなく、より大きな”悪意の連鎖”へと変質していく、その境目としての4件目。
ミステリーファンの間で「ここがターニングポイントだ」と言われるのも納得の出来だったのではないでしょうか。
高木×園子の信頼関係が”物語の軸”へ──名シーンの裏に潜む脚本の意図
第6話では、事件そのものの緊張感に加えて、「高木と園子の関係性」が物語の軸としてぐっと太くなったのも印象的でした。
連続殺人を追う刑事と、その真相を追いかける記者。
立場は違っても、「真実を知りたい」という一点でつながっている二人の距離感が、この回で一気に”ただの協力関係”以上のものに見えてきた方も多いはずです。
（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/intro/）
週刊誌の記事によって世間の目が急に冷たくなり、園子が孤立していく中でも、高木は簡単には彼女を突き放しません。
刑事として冷静でいなければならない立場にいながら、「園子が犯人だとは思いたくない」「それでも証拠を無視するわけにはいかない」という板挟みに苦しんでいるように見えました。
この”揺れ”があるからこそ、高木というキャラクターが、単なる正義の味方ではなく、血の通った人間として立ち上がってくるんですよね。
視聴者からも、「高木、園子を一人にしないでいてくれて本当に良かった」「疑いをゼロにしているわけじゃないけど、それでも寄り添おうとする感じが刺さる」といった感想が多く見られました。
間宮祥太朗さんの、目線やちょっとした間の取り方で感情をにじませる演技と、新木優子さんの”ギリギリで踏ん張る強さ”の表現が噛み合っていて、「高木×園子のケミストリー最高」との声が上がるのも納得の空気感でしたね。
脚本面で見ると、第6話は二人の関係性に対して”試練”を与える回でもありました。
園子が世間から激しく叩かれる中で、高木がどこまで彼女を信じるのか。
逆に、園子は高木にどこまで頼るのか。
事件の捜査と、個人としての感情、その両方を抱えたまま進んでいく二人の姿を描くことで、最終回へ向けた”感情の土台”を着々と固めているように感じます。
特に、園子が不安を押し隠しながらも「自分は間違っていない」と言い聞かせるように話す場面で、高木が静かに受け止める空気は、言葉以上に多くのものを語っていました。
あの沈黙の時間に、「もし本当に園子が犯人だったら？」という視聴者の不安と、「それでも信じたい」という祈りのような気持ちが同時に重なっていたのではないでしょうか。
今後、真犯人が明かされたとき、この二人の関係性がどう着地するのか。
単なる”バディ”なのか、それ以上の感情があるのか――そこも含めて、「良いこと悪いこと」がただの考察ミステリーに留まらず、”人間ドラマとしての満足感”を目指していることが、第6話からじわじわ伝わってきました。
第6話の伏線を総整理──エラー画面・7人目・タイムカプセルに隠れた真相
考察勢としては、第6話で一気に増えた「伏線」を整理しておきたいところですよね。
まずX上で特に話題になっていたのが、予告にも登場した”エラー画面”です。
普通のミステリーなら、ただの演出にも見えるのですが、「良いこと悪いこと」はこれまでの回でも細かい伏線を積み上げてきたので、「あれは絶対に何かのサイン」「4つ目の犠牲者や真犯人の動揺を示しているのでは」といった考察が相次ぎました。
（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/movie/）
もう一つ、大きなテーマとして浮かび上がっているのが「7人目の同級生」です。
卒業アルバムやタイムカプセルの扱いから、「なぜ”6人の顔”だけが塗りつぶされていたのか」「7人目は完全に無関係なのか、それとも一番深く事件に関わっているのか」という疑問が、視聴者の間で繰り返し語られています。
第6話の時点ではまだ決定的な情報は出ていませんが、「7人目が鍵を握る」「実は今も別の立場で物語に絡んでいるのでは」といった声が目立ちました。
さらに、「博士＝森先生」説も引き続き有力候補として語られています。
森先生と”博士”とのやりとりをめぐる描写は、第6話以前から少しずつ積み重ねられてきましたが、ここにきて「本当に単独犯なのか」「誰かに操られているのではないか」といった揺らぎも生まれてきました。
そこに「校長室の手がかり」や、大谷校長の不可解な行動が重なることで、「学校側の大人たちがどこまで事件に関与しているのか」という別のレイヤーの謎も立ち上がってきています。
そして忘れてはいけないのが、そもそもの発端である「タイムカプセル」です。
タイムカプセルを掘り起こさなければ、事件は起きなかったのか。
それとも、形を変えてどこかで必ず爆発していたのか。
22年前に何が起きて、今なぜこうして”因果応報”のような事件に発展しているのか――第6話までを見ると、「良いこと悪いこと」というタイトル自体が、”子どもの頃の出来事”と”今の現実”をつなぐキーワードのようにも感じられてきますよね。
ここまでの伏線をざっくり整理すると、
- タイムカプセルと卒業アルバム（塗りつぶされた顔）
- 博士と森先生の関係
- 校長室周りの不自然な行動
- 忘れられた7人目の同級生
- 4つ目の死体とエラー画面の意味
と、すでに考察ポイントは山ほどあります。
第6話は、それらを一気にバラまく”情報過多の回”ではなく、視聴者が「どこに注目して見直すべきか」をやんわり示してくれた回でもあったように思います。
SNSで最も盛り上がった瞬間＆考察まとめ
「良いこと悪いこと」は、いわゆる”考察ドラマ”として、毎話Xのタイムラインを大いに賑わせていますが、第6話の盛り上がり方もかなりのものでした。
放送直後から関連投稿は1,000件を超え、ハッシュタグ「#良いこと悪いこと」「#イイワル」はしっかりトレンド入り。
TVerのダイジェスト動画「園子に迫る悪意」もバズり、見逃し組も巻き込んでの大騒ぎになっていました。
感想投稿の中で特に多かったのは、やはり園子への共感です。
「園子の孤立がリアルすぎて見ていられない」
「ここまで叩かれると、もう誰が正義で誰が悪なのか分からなくなる」
「ネットリンチをそのままドラマにしたみたいで、他人事に思えない」
といった声が目立ち、単なる”犯人当てゲーム”ではない部分に心を持っていかれた視聴者が多かった印象です。
一方で、考察勢はやはり「博士＝森先生」説や複数犯説に熱心でした。
「博士は森先生でほぼ確定として、そこに誰が乗っかっているのかが問題」
「4つ目の死体は、真犯人以外の誰かの行動っぽい」
「7人目が”笑い話エンド”で済むとは思えない」
といった投稿が並び、物語の構造を読み解こうとする動きがどんどん加速しています。
中には、「イマクニが犯人に見えるように視聴者は踊らされてるだけ」という、ちょっとメタなツッコミも見られ、考察コミュニティならではの楽しみ方が広がっていましたね。
もちろん、全員が絶賛しているわけではなく、「委員長の辞め方が唐突」「エラー画面の意味が伝わりにくい」「『あなたの番です』感が強すぎる」といった、やや冷静な意見も一定数あります。
ただ、その”違和感”も含めて考察のタネになっているのが、この作品の面白いところ。
違和感があるからこそ、「これはわざとなのか、単なるノイズなのか」を視聴者同士で語り合いたくなるんですよね。
全体としては、「伏線回収のバランスがちょうどいい」「毎週、Xを見ながらじゃないと落ち着かない」「TVerで見直して細かい表情をチェックしたくなる」といった好意的な反応が大半を占めていました。
視聴率がどう推移していくかはこれからですが、TVerのお気に入り登録数が100万を超えていることを考えると、配信ベースではかなり強いコンテンツになっているのは間違いなさそうです。
次回予告が”ヤバすぎる”──折り返し目前で明かされる真相予想
そして、第6話のラストを見た人なら、次回予告の不穏さにざわざわせずにはいられなかったはず。
折り返し目前ということもあり、「いよいよ真相解明に向けて一気に動き出す」と公式も予告していますが、その”動き出し方”がとにかくヤバい空気をまとっていました。
（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/movie/）
現時点の情報をもとにした予想としては、
- 7人目の同級生に関する情報がいよいよ表に出てくる
- 園子の無実を示す”何か”が見つかり、疑惑の矛先が別の方向へ向かう
- 真犯人、あるいは複数犯の一部が露骨に”焦り”を見せ始める
といった展開が考えられます。
特に、「園子は脅迫されている被害者側なのでは？」という見方は以前から存在していて、第6話のバッシング描写によって、その説に説得力が増してきました。
もし園子が完全に”無関係な被害者”だったとしたら、ここまで容赦なく追い詰める脚本はかなり攻めていますが、それだけに”逆転のカタルシス”も期待してしまいますよね。
一方、犯人サイドについては、「もう一段階上の黒幕がいるのでは」という声も増えてきました。
博士＝森先生説が本線として語られている一方で、「森先生もまた誰かに利用されている」「本当の黒幕は、22年前からずっと空気を支配してきた人物ではないか」といった、より構造的な読み解きも目立ちます。
ここに、学校側の人間（校長・教頭・担任）や、メディア側の人間（編集長など）がどう絡んでくるのかも、今後の大きな見どころになりそうです。
何より、「良いこと悪いこと」はここまでの回で、”予想を少しだけ裏切り続ける”バランス感覚を見せてきました。
完全に突飛な展開ではなく、「そう来たか……！」と思わせてくるタイプの意外性なので、第7話以降も「自分の考察がどこまで当たるのか」を楽しみにしながら見られそうです。
次回予告だけでもう一度見返したくなる第6話のラスト。
ここからどんな真相が明かされていくのか、ますます目が離せませんね。
まとめ
「良いこと悪いこと」第6話は、連続殺人事件の新たな局面を描きつつも、中心にあるのはやっぱり”人の心”だと感じさせる回でした。
園子が一気にバッシングの的になり、小林のもとでなんとか踏ん張ろうとする姿は、ただのミステリーという枠を超えて、現代社会の生々しさを突きつけてきましたよね。
その一方で、「4つ目の死体」という衝撃的な出来事、高木と園子の揺れる信頼関係、エラー画面や7人目の謎など、考察ポイントも一気に増量。
SNS上では、共感の声と深読みの議論が同時進行で盛り上がり、”イイワル”という作品の懐の深さが改めて浮かび上がりました。
折り返しを目前に控え、真相解明へ向けて加速していきそうな第7話以降。
園子は無実を証明できるのか、7人目の正体は誰なのか、そして真犯人の”本当の動機”はどこにあるのか――気になるポイントは尽きません。
第6話で感じたモヤモヤや胸のざわつきを抱えたまま、次の放送を待っている方も多いはず。
そんな方の頭の中を少しでも整理するヒントになっていたらうれしいです。
出典まとめ
本文で参照した主な一次情報・公式情報をまとめておきます。
- 日本テレビ「良いこと悪いこと」公式サイト・イントロダクション・ストーリー・相関図（https://www.ntv.co.jp/iiwaru/）
- 「良いこと悪いこと」公式X（旧Twitter）アカウント（https://x.com/iiwaru_ntv）
- MANTANWEB「良いこと悪いこと：第6話のあらすじ公開 “園子”新木優子は世間から疑惑の目を向けられ窮地に」（https://mantan-web.jp/article/20251115dog00m200031000c.html）
- クランクイン！「『良いこと悪いこと』第6話 連続殺人事件が週刊誌に取り上げられ”猿橋”新木優子がバッシングの対象に」（https://www.crank-in.net/news/176838/1）
- TVer番組ページ・配信情報（※視聴方法・見逃し配信について） 日本テレビ+1
- Yahoo!リアルタイム検索・各種SNS上のハッシュタグ「#良いこと悪いこと」「#イイワル」に関する投稿群 Yahoo!検索+1
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