良いこと悪いこと第9話、ご覧になりましたか？
宇都見真（木村昴さん）の逮捕という衝撃的な展開で幕を閉じた今回。
「犯人がわかってスッキリした！」
…と言いたいところですが、SNSを見ていると、そう感じていない人が意外と多いようです。
むしろ、「まだ終わった気がしない」「何か大きな違和感が残る」という声が後を絶ちません。
先ほどの記事(ネタバレ・感想まとめ)では、第9話の感情的な揺さぶりについて語りましたが、この記事では「なぜ違和感が残ったのか」に焦点を当て、最終回に向けて残された伏線や謎をじっくり考察していきたいと思います。
【⚠️ネタバレ注意】 この記事には『良いこと悪いこと』第9話までの詳細なネタバレと、最終回に向けた考察が含まれます。 未視聴の方はご注意ください。
宇都見真は本当に「事件の終点」だったのか
第9話で、一連の事件の犯人として宇都見真が逮捕されました。
動機はいじめを苦に自殺したフィアンセ・紫苑(あだ名:ドの子)への復讐。
コンサート会場での逮捕シーンや、涙ながらの「カノン」演奏は、確かに一つの物語の「決着」を感じさせるものでした。
しかし、ミステリードラマの構成として考えると、「最終回の1つ前(第9話)で犯人が逮捕される」というのは、非常に意味深です。
SNSでは以下のような疑問の声が多く上がっています。
- 「あと1話残して逮捕？ 尺が余りすぎでは？」
- 「宇都見がすべての実行犯にしては、物理的に無理がある場面があった気がする」
- 「彼は”誰か”をかばって、あえて目立つ場所で捕まったのでは？」
あまりにも鮮やかすぎる逮捕劇こそが、視聴者に「まだ裏がある」と感じさせる最大の要因となっているようです。
真犯人候補として名前が挙がる人物たち
宇都見が実行犯の一人であることは間違いなさそうですが、「彼がすべてを操っていた黒幕か？」と問われると、疑問符がつきます。
現在、SNSや考察班の間で「怪しい」と名前が挙がっている人物を整理してみましょう。
東雲が怪しまれる理由
これまで比較的おとなしく、物語の蚊帳の外にいるように見えた東雲。
しかし、だからこそ「まだ何も語られていない」という不気味さがあります。
- 要所で見せる冷ややかな視線
- 事件現場付近での目撃証言の曖昧さ
- 宇都見が逮捕される際、誰よりも冷静だった点
これらが、「実は彼女が糸を引いていたのでは？」という疑念につながっています。
今國に向けられる疑念
ムードメーカー的な存在だった今國にも、改めて疑いの目が向けられています。
特に注目されているのが、「施設」とのつながりです。
過去に施設にいた経緯や、そこでの人間関係が、今回の復讐劇の根幹に関わっているのではないかという説です。
また、小道具の配置や動線から、「宇都見一人では不可能なトリックを、今國が手伝ったのではないか」とする共犯説も根強く残っています。
キングは本当に無関係なのか
そして、物語の中心にいたキング。
彼が時折見せる不安げな表情や、第9話までに見せた意味深な言動も気になります。
特に、「この水死体も同級生だったら…」という過去のセリフ。
単なるブラックジョークだったのか、それとも何らかの計画を知っていた上での発言だったのか。
ここに来て、彼の言葉の一つ一つが重みを持って響いてきます。
第9話までに張られてきた伏線は、どこまで回収されたのか
第9話で多くの謎が解けましたが、まだ回収されていない(ように見える)伏線も残っています。
OP映像・セリフが示していたもの
毎回のオープニング映像や、そこに添えられたセリフ。
これらが単なる演出ではなく、「犯人の視点」や「事件の順序」を示唆していたのではないか、という考察はずっと続いています。
宇都見逮捕ですべて辻褄が合ったかというと、まだ少しピースがハマらない部分があるようです。
犬・掲示板・小道具の意味
ドラマ内でたびたび映り込む「犬」や、教室の「掲示板」。
これらが何を示しているのかは、まだ明確な答えが出ていません。
特に動物や小道具は、登場人物の心情や、隠された人間関係のメタファー(暗喩)として使われることが多いため、最終回での回収が待たれます。
コースターの「T」とタクト学園の関連性
鋭い考察班が注目しているのが、今國が使用していたコースターの「T」という文字と、作中に登場する「タクト学園」のマークの類似性です。
もしここがつながっているとすれば、事件は単なる個人の復讐を超え、組織や過去の環境が複雑に絡み合ったものになります。
宇都見だけの単独犯行説を覆す、大きな根拠になり得るポイントです。
「ドの子(カノン)」という存在が物語に残した問い
第9話で明らかになった、宇都見のフィアンセ・カノン(ドの子)の存在。
彼女が受けた過酷ないじめと、それが引き金となった悲劇は、視聴者に強烈なインパクトを与えました。
「傷つけていい人なんていない」
「悪気がなかったでは済まされない」
このドラマが発し続けてきたメッセージです。
しかし、もし宇都見が逮捕されて終わりなら、それはただの「悲しい復讐劇」で終わってしまいます。
視聴者の多くが感じているモヤモヤの正体は、「この物語は、復讐の成功(あるいは失敗)を描いて終わりなのか？ もっと別の”救い”や”答え”があるのではないか？」という期待なのかもしれません。
最終回で描かれるのは「真犯人」か、それとも別の答えか
そして公開された最終回の予告。
そこで語られたのは、「まだ、誰かが死ぬ」という衝撃の一言でした。
宇都見が逮捕された今、死ぬ理由がある「誰か」とは？
そして、殺す理由がある「誰か」とは？
同窓会・6年1組という設定の意味
最終回(第10話)は12月20日放送予定。
物語の舞台は、再び「6年1組」の人間関係に戻っていくでしょう。
単なる犯人探しだけでなく、22年前のタイムカプセルに込められた「良いこと・悪いこと」の真実が、同窓会という場でどう暴かれるのか。
事件の解決以上に、登場人物たちの「感情の着地点」がどこになるのかが、最終回の最大の見どころになりそうです。
出典・参考情報
- 公式SNS：ドラマ『良いこと悪いこと』公式X (@iiwaru_ntv)
- 関連情報：良いこと悪いこと – Wikipedia
- ニュース引用：第9話あらすじと詳細（Yahoo!ニュース）
- その他：TVer総合ランキング（12/14時点）、SNSでの視聴者投稿より要約
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